ある日の出来事
その頃は小樽が釣りの本拠地であつた。その日は平日であったが代休を取り、中央ふ頭で釣りをしていた。
突然警察が来て、釣りは他の場所でするよにと言われた。まごまごしていたら海上保安庁の巡視船と作業船が入港してきた。何かあるな、と予感めいたものが閃いた。
間もなく、作業船は海底をあさるような作業を始めた。釣り人は殆ど他へは移動せず、その作業船の動きをみていた。海底からは泥やゴミなどが掻き集められていた。
作業船は埠頭内を何度か行き来していたが、その内乗用車を釣り上げた。乗用車は赤く錆びついて、海水に浸かって長い年月が経っていたことを思わせる。
埠頭に陸上げされた乗用車にはすぐにシートが被され、内部を見ることはできなかった。が、見たヤツは数人いたが、内部も泥だらけで何がなんだかわからない状態。
そんな状況であったが人骨らしいものを見たという人がいた。
今はどうか知りませんが、夜釣りをしていると女性の低い声で「水はもう飲みたくない、水はもう飲みたくない」という声が聞こえるそうです。うぅ・・・・こわ~い