武道、武術の型稽古では、技をかける相手は『仮想の敵』です。
普段は仲の良い稽古仲間は、理不尽な暴力をふるう暴漢の役です。
プロレスでいうところの『ヒール(悪役)』です。
『合気』は仲良く和気あいあいと稽古をしないと身につきません。
このときの仲良くとは「忖度」して自ら倒れてあげるのではなく、効かない時は、倒れずに、型の狂いを指摘して、調整をしてあげることです。
合気道S.A.越谷・春日部では、上級者同士になると『抵抗』や『反撃』を入れた稽古をします。
この時、お互いの信頼関係と上達への純粋な情熱がないと、単なる力比べ、勝負になってしまいます。
次はどうやって相手を倒すかに気持ちが傾いてしまいがちです。
『自分だけでなく相手も上達させる』のが、真の合気道の稽古です。
講道館柔道の創始者である嘉納治五郎先生が提唱した『自他共栄』です。
そうでなければ、師弟ハラスメント、先輩ハラスメントになってしまいます。
抵抗しない相手に必要以上に痛みやダメージを与える型稽古や演武をYouTubeなどで散見しますが、私には武道ハラスメントにしか見えません。
ちなみに、下の写真は、片手を掴まれた状態からの離脱や反撃技の稽古です。
成人男性では、こういう状況は少ないのですが、女性や子供には、絶対に必要な合気護身技です。
昔、夜の繁華街で見かけた嫌がる女性の手首を掴む不埒な酔漢からの護身
そして子供の連れ去りからの護身
ここでまた一言、実践合気道の師範と言わせて頂くと、忖度まみれの「型のための型稽古」では、いざというときに、頼りになりませんから、ご注意下さい。
◆合気道S.A.越谷・春日部に、ご関心をお持ちになられた方は、是非、稽古の見学をされて下さい。
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