8/29(水)ウクレレ・レディ
10月9日は韓国では「ハングル誕生の日」になっている。
ハングルに対しての、韓国国民の誇りや愛着はものすごい。
韓国が、首都を「ソウル」と漢字で書けない言葉にしたのも、民族の固有性を大事にしたからだという。
中国や台湾の空港の電光掲示板では「首爾(首尔)」という漢字が使われている。
韓国が「ソウルを昔の首都の漢城と書かないでくれ」と言っても、中国や台湾は漢字で書くしかない。
ということで、2005年にソウルを意味する新しい漢字「首爾(首尔)」をつくったという。
日本にはカタカナがあるから漢字を使わなくても表示できる。
ハングルをつくらせたのは、李氏朝鮮の第4代王・世宗(セジョン)。
世宗がつくらせたときは「ハングル(偉大な文字)」という名ではなく、「訓民正音」と呼ばれていた。
訓民正音とは、「民を教える正しい音」という意味。
エリート集団の両班が使っている漢字はとてもむずかしい。
庶民が使いこなすことはできない。
庶民が使いこなすことはできない。
それで「だれでも分かるような庶民用の文字が必要だ!」と世宗は考え、ハングルが生まれたが、全部一人で考えたわけではない。参考にしたものがある。
世宗が一番参考にした文字は「パスパ文字」だと言われている。
なお、パスパ文字には篆書体と双鈎体(中抜きの字体)がある。小篆は現代の書道や印章の世界では現役の書体である。
日常の書体としては日本のパスポートの表紙「日本国旅券」や一部の店の看板に使用されている程度である。
世宗は、それまで使用されてきた漢字が中国語表記のため、多くの民衆たちが学び使うことができなかったので、世宗25年1443年に朝鮮語固有の表記にふさわしい文字体系の古篆字体(こてんじたい)を模倣し、これを「訓民正音」と呼んだ。
このパスパ文字、ハングルとそっくりである。
パスパ文字
中国の歴史をずーと遡っていくと宋を倒した蒙古女真族の「金」が一番最初にパスパ文字を使っていたがそのあと「モンゴル」「元」となり、元がパスパ文字と漢字を併用して使うようになった。
元の属国であった高麗(朝鮮)王朝がモンゴル化し、その時伝わったパスパ文字が基礎となって、高麗王朝に代わった李氏朝鮮の時代に作られたと言われている。
代々、李氏朝鮮は大都(北京)のモンゴルの帝室から娘を貰って、高麗王の皇后としていました。その子供が新たに王になれば、再びモンゴルから妻を娶るのです。元朝はそのような方法で、朝鮮半島をコントロールしていました。
また、高麗時代の朝鮮がモンゴル帝室に若い女性を定期的に献上していた。
元朝は14世紀に滅亡したので,フビライ・ハーンによって国字と定められたパスパ文字は,それきり,モンゴル人によっても,シナ人によっても使われなくなった。しかし,ラマ寺院では依然として使われることもあったから,ラマ僧の手をへてチベットにはいり,「チベット印章文字」として使用された。
日本の統治時代に朝鮮半島の民のあまりの無学さに学校を作りハングルを体系化して広めた。
このパスパ文字起源説は韓国外の学界では広く受け入れられているが、韓国内では当然、圧倒的に非主流派である。
しかし韓国内においても、きちんとした学究も一部ではなされている。
例えば、国語学者のチョン・クァン高麗大名誉教授がそうだ。チョン・クァン名誉教授は、次のように述べ、韓国における国粋主義的研究を糺している。
パスパ文字起源説や日本統治時代に広がったということは、絶対に朝鮮半島人は認めないとおもう。
だからもうすこし中国の歴史を調べればハングルのこともきちんとした歴史の真実もわかるのに、と栃木から遠吠えのように吠えています。