きよの漫画考察日記

きよの漫画考察日記

我が家の本棚のマンガを1冊づつ考察中。
ちなみに3,000冊近くあります...



ジンジャーブレッドマン


結婚前夜の密室事件の続きから。館の執事が殺害されましたが…

出ました密室殺人。名探偵コナンにおけるこのパターンは「部屋の外から鍵を閉める」パターンを探るよりもむしろ「実は密室じゃなかった」パターンを探る方が早く真実に辿り着けますね…


さて結婚式を明日に控えていた新郎の菊人。

知り合いが殺されてこのセリフを言えるのなら相当なものです。まぁ…結婚式を中止するって相当の勇気が必要だけれどもな…


さて明日花嫁になるはずの楓さんにも不審な点が。

実際楓さんは桜庭さん狙いでこの屋敷に通っていたそうです。この女も純情そうな顔して男漁りしてたんだなw


さてここでコナンくんが転落の危機に。

菊人は高所恐怖症でした。うーんこういう「〜恐怖症」って本当に存在するんですかね?これはただのビビりを言い換えてるだけだと思いますけど。ちなみに動物恐怖症・高所恐怖症・雷恐怖症で三大恐怖症だそうですが…そんなもん気合いと根性で乗り越えられるだろがと言いたいもんです。


さて密室のトリックを解く平次。


扉はこう簡単にはいかないだろうけども、窓のカギはあんがい外から操作できそうですよね。窃盗犯人の侵入経路の多くが窓からというのも理解できます。


つーわけで犯人は外から密室を作り出した桜庭さん…と思わせておいて、実は犯人は菊人でした。

密室の中のカーテンの後ろに隠れるというあまりにも単純すぎるトリックですが…ちょっと死体発見時の様子を見てみましょう。

この時隣の部屋のカーテンの後ろに隠れておいて、その後何食わぬ顔で登場するって…無理じゃね?カーテンの後ろから出てくるところを見られたら一発アウトですよ?あまりにもリスキー過ぎますって。


問題はそれだけではなく…


凶器と返り血のついたシャツや手袋といった証拠品をまとめて捨ててますが…これ発見されたらせっかく桜庭さんに罪をなすりつけようとしたトリックが台無しです。だってバルコニーから逃げ出した桜庭さんが証拠品放置して逃げるわけないんですから。桜庭さんに犯行をなすりつけるという目的からすると上手いトリックのように見えますが、穴は多いですね…


さて執事を殺したその動機は…

殺された重松さんも余計なことをしたもんです。つまりは「若者の恋愛におじさんが首突っ込むな」ということです。好きにやらせときゃいいんですよ…



次はエピソード62「上野発北斗星3号」。この中で殺人事件が発生します。

上野ー札幌間を繋いでいた寝台特急北斗星、1988年に始まったその歴史は2015年に幕を閉じました。一度くらい乗ってみたかったけども、西日本人の我々にとっては馴染みが薄かったですね…


そこで出会った女性にコナンくんから誘導尋問。

これは簡単ですね。乗馬において「ボロ」とは「馬糞」のことです。同じ意味なのに様々な言葉を使う、これが日本語の良いところでもありますよね。広辞苑に掲載されている25万語の日本語の語彙を全て覚えたら、相当話すのが楽しくなるとも思いますけどね…


さてこの女性の正体はコナンくんの母親でした。

女性を何歳から「オバさん」と呼んで良いか問題、これは難しいところです。俺も子供の頃は近所のお母さんたちを「おばさん」と呼んでいましたが、さすがに今では使わないですね。40代だろうが50代だろうが60代だろうが全て「お姉さん」と呼ぶようになりました。女性に面と向かって「おばさん」と呼んでいいのは子供だけなのかもしれませんね…


さて車内から消えた犯人のトリックを暴くため、関係者の持ち物を捜索します

こんなのトリックに使えそうなの釣り道具くらいなんですけどw

ちなみに名探偵コナンを読んでいてまず気にするのは「登場人物の名前」です。基本的には何かにちなんだ名前になってますから。今回の登場人物の名前は「特急電車」に因んだものになっているわけですな。この辺りも意識しながら読むとさらに楽しめるってなもんです。


さて被害者を電車から飛び降りて死亡したように見せかけて、実は前もって殺しておいた死体を転落させていたというトリック。

実際やってみ?と思ってしまう力技のトリックですね。走行中の電車の外に成人男性を釣り糸で吊る下げるなんて3人くらいいないと絶対できないと思いますがね…


そして動かぬ証拠。

犯行を証明する証拠の即時処分は犯罪を遂行する上で重要なファクターですからね、それができないトリックはやはり弱いと言わざるを得ないか…



次はエピソード63「園子のアブない夏物語」珍しくナンパされる園子。

チャラい男もいていいと思いますよ、もう令和の世の中じゃこーゆータイプの男が湧いてくるのを止められやしませんし。がしかし我々が好きな男というのはやはり高倉健のような昭和の銀幕スターが持っていた「男っぽい」男です。まぁ若い子がそれに気づくことはないんでしょうけどね…


さて殺人現場を目撃したと勘違いされ、犯人に襲われる園子。


後に「犯人の半沢さん」というスピンオフ作品まで作られますが、名探偵コナンにおけるこの黒塗り犯人像も使い勝手の良いものになりましたね。読者には犯人の正体をバラさず、それでいて犯人の行動を描きたい時に、この黒塗り犯人像というのは非常に分かりやすい。まぁこの距離で園子が犯人の顔すら見えないというのはさすがに都合良すぎるようにも感じますがね。


さて狙われた園子、車ごと谷底へダイブ。





蘭姉ちゃんの将来的な天職はスタントマンで良いでしょうw


さて園子が乗った車を時間差で動かしたトリックは…

まぁトリックに氷は定番アイテム。濡れていたらまぁ氷を疑うのは鉄板ですね…


そして問題は、既に4人もの女性を殺害している今回の犯人の動機。

こーゆー猟奇殺人鬼的な犯人は名探偵コナンでは珍しいですね。殺人鬼をなぜ作品中に使わないのか、それはやはり犯行動機というものが欠落しているがゆえにストーリーが膨らませにくいからだろうな…


そんな園子のピンチにこの準主要人物が初登場!


京極真!

蹴撃の貴公子とはまた重い二つ名ですな。「貴公子」なんて背負えるのは「音速の貴公子」アイルトン・セナ、「イングランドの貴公子」デビット・ベッカム、「狂乱の貴公子」リック・フレアーくらいのもんですw

そんな京極真の声は幽遊白書の飛影、BLEACHの班目一角あたりと同じだそーな。


つーわけで園子救出。

まぁ露出の多い服装するのは女性の自由ですが、必要以上に男を挑発していることもまた事実。本当に大切な相手ならそれを諌めるのもまた男の義務か…


がしかし、恋人関係には至らず。

修羅の門の陸奥九十九みたいな事しとるなw