家庭連合の天法院長が「お父様有原罪」「お母様無原罪」というお父様の教えと全く違う独生女神学を公式席上で発表し、そのコンテンツは自発的につくったのではなく、お母様から「教材をそのように作りなさい」と言われたと本人が語りました。

家庭連合の「独生女神学」と同じ考えをお母様が持たれていることが分かります。お母様ご自身が無原罪であると語られ始めたということは紛れもない事実であり、お父様が原罪を持って誕生されたと受け取れる お母様のみ言葉(公式記録)も数多く存在します。

 

本章の最後に、「お父様は有原罪で誕生した」と話す者が お父様の生前から存在していたことが分かる、お父様のみ言葉を紹介します。

 

一部の教権勢力によって文鮮明先生御言葉選集の594巻から615巻までが回収され、部分的に削除された後、再配布されました。(括弧)の内容は教権勢力によって削除された部分です。

 

(あなたたちが、何、先生が原罪があるのか、ないのかと言うことができません。←削除) 神様が原罪のある先生を使いますか? 16歳までアダムエバの血筋が間違っていません。何故16歳を重要視するのですか? 16歳までは堕落をしませんでした。その継代を継ぐのです。(それ以前まで掘り下げて先生が原罪があるのか、ないのかということを自分達が決定できますか? 意味のないことをしています。←削除) 私がそのようなことを考えずにここで教祖の仕事をし血筋を正すと言いますか? 話もするなというのです。話もするなと。私が尋ねてみると天が話もするなというのです。

2009.02.27 御言葉選集608-276

オモニも話してみろというのです、勝手に生きるのか。オモニも38度線を越えなければなりません。あなたはあなたが行くべき道があり、私は私なりに行く道があると言って行ってみなさい。別れたでしょう。1パーセント、0.数%の差が出来ても分裂するのです。天国の門に一緒に入って行かなければなりません。 堕落する時一緒に堕落しました。一緒に追い出されたのです。地獄の底に一緒に行ったのです。

 

「先生が堕落の血を受けたのか、きれいな血を受けたのか」というのです。皆さんがそういう自信がありますか。16歳に堕落したら堕落する前のエバの名をして、その次にアダムの代身の位置で歴史時代の代表としての責任を担って、蘇生段階の代表者、長成段階の代表者、完成段階の代表者、全部で8段階を越えることができる6千年、その代表の血筋を清めずにどうやって代わりに神様の血筋を連結させることができますか。

 

原理を解釈もできない人たちが、何、先生が純血か、何の血か? 私がそれを知っているためにこの場に出ないでいようと思いました。そこに行かないようにしようと思いました。醜いことを知っているために。何、先生の血が何、どうだって? 堕落前に血を汚したのか。16歳にしたことが何です、決心した内容が? その詩('栄光の王冠')が何、皆さんを教育するためのものですか。私が超えるか超えないかという戦いの宣言文です、それが。 それと何の関係がありますか。言ってみろというのです。

 

私がオモニという者、再臨主という者をどうして明らかにできなかったでしょうか? 明らかにすれば、すべて無くならなければなりません。 追い払わなければなりません。 戸を閉めて。 神様も人類を置いておいてしまい戸を閉めたがるのです。「真の父母になるお前だけでも残れ」と言ったのです。それで残った人なのに残されたものまで失くしてしまおうとしたでしょう。立てようとしませんでした。立つ位置がどこにありますか?足場がどこにありますか。

2009.02.28 御言葉選集608-303

家庭連合の独生女神学は、「お父様には生まれつき原罪が有り(=サタンの血統)、16歳でイエス様に出会った時、血統転換した」と主張しています。上記は、その誤った "独生女神学" に対する、お父様の叱責のみ言葉です。

 

→ 独生女神学を叱責される、お父様のみ言葉集

 

なお家庭連合は、御言葉選集611-307の小題目「先生は堕落の血と関係ない」も削除しています。

 

「誕生時に 原罪が有るとか無いとか、何が重要なんだ!?」

 

独生女神学の何が悪いのかと考える方もいることでしょう。神様から来ていない間違った信仰を持って行動した場合、それは神様の願わぬ結果として表れます。

 

家庭連合のこの独生女神学が、いかに真のお父様と真のお母様、そして真の家庭の勝利を サタンが根こそぎ奪っていこうとしているのか…… 恐ろしい事態が起こっていることに、どれだけの食口が今気づいているでしょうか。

 

次章では、その内容を見て行こうと思います。

 

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2.信仰の根幹が覆される - お父様の原理に対する矛盾

サタンは血統、すなわち「原罪」を通して、神様に対し「人類はサタンのものである」と所有権を主張してきました。

 

そのため、神様が「神の血統 = 我が子である」とサタンに対し所有権を主張する救世主が、原罪を持って誕生するはずがありません。

 

原理的にみれば、神様が人類救済のために送られた第三アダムは、サタンの血統を持つ親から生まれたとしても、イエス様の勝利圏故に、サタンの血統ではなく神の血統です。

 

原理講論に「イエスがメシヤとして降臨された(第4章 メシヤの降臨とその再臨の目的)」とあるように、神様は お父様を第三アダムである "無原罪の再臨主" として地上に送られたのです。

 

すなわち「お父様 有原罪 / お母様 無原罪 での誕生」とは、「お父様は救世主ではなく、お母様が救世主だ」と同義であり、これは原理に対して矛盾する主張です。

 

日本家庭連合では、2017年4月12日、天地人真の父母様聖婚57周年記念式でお母様が語られた下記のみ言葉を根拠に、「お父様もお母様も無原罪で誕生した」という主張を公式見解として掲げています。

 

きょうこの日は、あらゆる万難を克服し、原罪なく生まれた独生子と独生女が天のみ意に従って小羊の婚宴を挙げた日です!

2017.04.12 お母様

天地人真の父母様聖婚57周年記念式

天法院の院長である金振春博士が公式的に発表し、家庭連合を代表した立場のマイケル・ミクラーUTS教授も公式席上の質疑応答で認めた「お父様の有原罪誕生の独生女神学」(本記事の1章を参照)を、

「UCI側が、お母様のみ言を全く無視した、お母様をおとしめるための悪意に満ちた批判である」と偽って、日本の食口に伝えているのが日本の家庭連合です。

 

→ 日本家庭連合の現状:真の父母様宣布文サイト

 

そもそも、お母様が無原罪で誕生したと主張するだけで、既に深刻な教理の歪曲です。それにも関わらず、現家庭連合の公職者たちの多くは、沈黙しています。

 

統一教会史を学んだ人ならば、真の母となる候補が 韓鶴子お母様以外にも数名いたことは、常識として知っているはずです。

 

もし女性側が、神様が準備した救世主(=無原罪として誕生)であるならば、韓鶴子お母様以外の 真の母候補の女性たちも、みな無原罪でなければ辻褄が合いません。

 

現在、家庭連合は、お父様が立てられた原理のみ言葉をねじ曲げ、第一のお母様、第二のお母様を否定し、お父様がお母様を探し立てて教育され、再創造された血と汗と涙の "真の愛の路程" を否定しているのです!

 

そして、お父様が原罪を持ってお生まれになったとまで主張するのであれば、家庭連合の「祝福による血統転換」の教理も、根本的な部分から変更しなくてはならないことでしょう。

 

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3.男性と女性の役割に対する間違った理解

2013年1月7日、お母様は「神様」を「天の父母様」と呼ぶように指示されました。唯一なる神様へ呼びかける時に「父母」と、まるでお二人に呼びかけるような感覚に、違和感を覚える食口もいたことでしょう。

 

なぜ家庭連合は、神様の呼称を変えたのでしょうか? それを知る参考となるのが、2016年8月22日 天一国学術苑創立シンポジウムで誉進様が発表した「性のバランスを回復し、神を天の父であり、天の母として理解する必要性」という論文です。

 

「神は性相的な男性格主体であられるので、我々は神を父と呼ぶ」という、驚くべき、当惑させる結論に達しています。

私は、私の兄弟姉妹を含んだ、統一運動のあるメンバーたちの思想的な混乱に深く悲しんでいます。彼らは、ひどく道を誤り、我知らず過去の家父長的文化 ――神と人間における、ジェンダーの平等を認めず、真の母の指導性を全く無視している―― に向かおうとしているのです。

2016.08.22 誉進様

論文の重要なポイントは、「原理講論が男性中心主義的な立場から書かれており、エバが霊的堕落と肉的堕落の二重の罪を犯したために、復帰摂理において男女が不平等であったが、天一国時代には、男性と女性が同等の権利を与えられなければならない」というものです。

 

2018年2月21日 天地人真の父母様聖誕記念敬拝式での、お母様のみ言葉。

 

そうならば 創造主の神様は 万物世界を見て 人間世界を見て、男性格の主体ではない 天の父と天の母がいらっしゃって、

(...中略...)

宗教の完成も 人間の完成も 宇宙の母 真の母 独生女を迎えられなければ、堕落した人類としては救いがありません。

2018.02.21 お母様

 

(クリックで再生)

 

男性と女性の同等の権利を主張する独生女神学に従った結果、神様も被造世界に対して男性格主体として「お父様」ではなく、「父母様」と呼ばなければならず、お父様だけが無原罪なのではなく、お母様も無原罪なのだという、非原理的主張がなされるようになったのではないでしょうか。

 

「お母様もお父様と同等の権威を持つ」という信仰を持った結果、お父様が「決して触れてはならない」と仰った天聖経にも手をつけ、その教えを根本から覆す独生女神学の入った「真の父母経」を含む天一国三大経典を出版することまで 正当化されたのです。

 

お父様が手を触れてはいけないと言われた多くのみ言葉の中から、いくつかを紹介します。

 

先生が書いたみ言の中に誰かが新たに何かを手直しするのを願いません。その内容が何故このようになったのか知らないのです。知らないで手直して、後であの世に行って万民の前で審判されかねない讒訴条件に引っ掛かるというのです。ですから、むやみに手出ししてはなりません。

2005.04.26 御言葉選集493-287

先生がそういう内容で『天聖経』とか『平和神経』を語ったのであって、先生の私的感情は一つも入っていません。ですから他の言葉を混入するなというのです。糞と言えば糞と言い、拳なら拳と書き込めというのです。それは先生が解いてあげるのです。「ははあ、最も尊いから、むやみに扱うことができなかったのか」という言葉として成り立つのです。極めて簡単なのです。

2008.08.17 御言葉選集596-57

天正宮 希望の灯台

私が書いたことに手出ししてはならないというのです。匂いで分かります。出版を終えた本を私のテーブルに置いただけでもです。博士学位を取得してサインをもらおうとしても、誰にでも書いてあげることはできません。

2007.3.1 御言葉選集557-309

男性は、権威、力、強さ、原則など神の男性相を表し、女性は美、赦し、無条件の愛など神の女性相を表します。各位の違いがあるために、お互いに補い合う愛の関係を結べるのであって、主体と主体、対象と対象では正分合作用を通して新しい生命は生まれて来ません。

 

このように男女はお互いを絶対的に必要とする存在であり、愛ゆえに違うように創造され、愛を中心として平等であり、愛によって一つになる存在です。

 

しかし男女が平等だからといって、お母様にお父様のみ言葉に手を加える権限があるのでしょうか? 男性と女性は平等であり同等の価値を持ちますが、その役割は違うのです。

 

お父様は特に血統について語られる時、はっきりと男性と女性の違いを語られました。

 

オモニを見ると血統が違います。血統で残るのは父子が残るのです。分かりますか、何のことか?「はい。」 オモニは畑です,畑。種は畑さえあればどこに植えてもいくらでも実を結ぶのです。ですから父子関係は血統が連結されているのです。(…中略…)ですからオモニがいなくてもオモニをいつでも探してくることができます。何の意味か分かりますか?

 

オモニが責任を果たせなければ息子とアボジだけいればオモニはいくらでもいるという意味です。アダムさえいれば母親、エバは創造できるでしょう? アダムの息子が堕落しなかった血統さえ成されれば女性はいくらでもいます。いくらでも探してくることができるのです。

2000.03.06 御言葉選集318-172

平面において、お父様の前に息子を立たせて祝福した、すなわちお父様が天上世界、霊界の息子の所に行って祝福したのと同じ価値あるものとして、統一された祝福家庭として意味をもたせるために、お父様が息子に祝福の権限を相続してあげるのだということを知らなければなりません。

天聖経 祝福家庭

 三時代大転換一体圏統一祝福式

 

祝福をするためには、必ず地上に「父母」がいなければなりません。お父様が聖和されたら、直系の長子の家庭に人々が接ぎ木されるのです。

 

祝福家庭一世に、二世に対する祝福権が委譲されたのは、長子(=顯進様)に祝福権が委譲された後でした。第四次アダムとして立たれた長子 顯進様と一つになっているという条件で、第四次アダム圏時代に祝福権を持つことができるようになったのです。長子を追い出した今は、どうなるのでしょうか?

 

神様のみ言葉を伝え、八大教材教本を残すのはお父様の責任でしたが、お母様の責任は真の子女様を一つにし、お父様につなげることでした。真の娘、真の姉妹、真の妻、真の母の愛を完成して四大心情圏を完成し、三大王権を完成し、お父様の継代を継ぐ長子を神様の前に立てることが、お母様の偉大な勝利となるのです。

 

・・・しかし今、お母様の三大王権完成を 何よりも阻んでいるものが、独生女神学なのです。

 

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4.真の父母様の一代記・三大王権の否定

「真の父母様」という言葉は真の子女様を前提にした言葉であり、真の子女様の完成なくして、真の父母様の完成もありません。メシヤの家庭が四大心情圏と三大王権を完成したモデル平和理想家庭となることは、メシヤの使命です。

 

→ 第二の質問:メシヤの使命とは何か?

 

 

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