こんばんは。
慧熾です。

筆者は、『スター・ウォーズ』の冒頭に流れるテロップを真似したく、様々な動画編集ソフトを試してきました。その目的を達成させるソフトが、Corel社の「VideoStudio」だったのです。あれから7年近くが経過し、VideoStudioはすっかり筆者の“武器”になりました。昨年と今年の旅行記も、同ソフトを用いて制作しています。

毎年のバージョンアップを重ねる度に、機能が増えていくVideoStudioですが、安定性が失われることも少なくありません。現に、筆者は動画編集の肝となるレンダリング作業中、度々エラーに見舞われました。今年の作業中にようやく、打開策を見つけることができましたので同じ症状でお困りの際に役立てていただければ幸いです。


上記の画像は、VideoStudioのレンダリング状態の進捗状況を表すものです。筆者は、度々このバーが止まったりVideoStudio自体が異常終了することに遭遇してきました。奇妙なことに、出力するファイル形式を変更しても同じパーセンテージで症状が発生します。

結果的に、レンダリング作業中のプレビュー画面を確認していると、一つの法則性が見えてきました。それは、レンダリングするクリップに「オーディオフィルター」を施していたことです。


こちらが、VideoStudioのオーディオフィルターウィンドウになります。「有効なフィルター」リストの上部を占める「NewBlue」から始まるフィルター群が、外部プラグインであることを筆者は見落としていました。どうやら、このフィルターを施している場合にレンダリングすると不具合が起こるようです。

ただ、全ての場合において外部プラグインが悪さをしている訳ではないようで、短いサンプル動画とサンプルミュージックにフィルターを施して再現を試みたところ、正常にレンダリング作業が完了しました。このことから不具合の発生にはプロジェクトの長さも関係していると、筆者は推測しています。

最後に、VideoStudioを使用するへあたってこれまでの記述と、筆者の経験をまとめておきましょう。

・「オーディオフィルター」をなるべく使用しない
→プロジェクトの長さが長くなるほど、フィルターを施した部分がレンダリング作業中に異常を起こしやすい。
撮影時に、音声加工の必要が最低限となるよう注意する。

・MOVファイルの使用には注意する
→iPhoneで撮影した動画ファイルは、MOV(QuickTimeムービー)形式になっており、VideoStudioも同形式をサポートしている。しかし、ファイルのサイズが大きいため動画編集するマシンのスペックを必要とする。

再エンコードするか、「スマートプロキシ」機能を活用する。

二つ目の注意点は今回の症状と直接関係しませんが、筆者が自身で気付くまで非常に手間取った部分でしたので、記載しました。iPhoneを用いてとても高画質の動画を撮影できるようになった現在、盲点になりやすいかと思います。

以上、VideoStudioのレンダリング時にソフトが異常を起こした場合の対処法をご紹介しました。