んにちは!今回も当ブログをご覧になって頂きありがとうございます。先週末にイズマイロフに出かけて、春の森の中を歩いてきました。イズマイロフと言えば巨大マーケットをご存知の方も多いと思います。ここのカメラ屋さんを冷やかしに行くことを主目的に、まだ行ったことがなかった周りの公園も歩いてみようと出かけた次第です。

(PENTAX K-3Ⅲ、HD16-85/3.5-5.6の26mm、ISO400、f10、1/800、AWB、鮮やか)

イズマイロフの歴史は16世紀の半ばまで遡ります。もともとは、川の上の丘にロマノフ朝の邸宅が築かれ、その後、川を堰き止めた池の中に、農園、狩猟保護区を含む広大な人口島が建設されました。17世紀後半に建設された大聖堂と、人口島への入口だったバービカンの塔が今も残っています。

(PENTAX K-3Ⅲ、HD16-85/3.5-5.6の28mm、ISO400、f8、1/400、AWB、鮮やか)

この大聖堂は、少々変わった形をしています。17世紀に建築されたときには、普通のロシア正教の教会建築だったのですが、1812 年ナポレオン侵攻により破壊されたため、19世紀の半ばに島全体が軍人の救貧院に改築され、この教会の両脇に白い建物が隣接して建設されました。

(PENTAX K-3Ⅲ、HD16-85/3.5-5.6の18mm、ISO400、f8、1/400、AWB、鮮やか)

横から見ると、このように普通の白い建物が、大聖堂にくっついた形で立っています。ロシア革命後、救貧院は閉鎖され労働者向けの住宅が建設されましたが、現在、博物館となり、教会として利用されています。

(PENTAX K-3Ⅲ、HD16-85/3.5-5.6の18mm、ISO400、f8、1/400、AWB、鮮やか)

大聖堂の内部は、非常にシンプルな作りになっています。ロシア正教の巨大なイコンが並んでいる以外には、壁、天井の装飾はほとんどありません。19世紀の改築時に、ロマノフ朝の教会として修理されたのではないことが理由かと思います。                     

 (PENTAX K-3Ⅲ、HD16-85/3.5-5.6の43mm、ISO200、f8、1/640、AWB、鮮やか)

島の外側には、不思議な建築物が並んでいますが、これが、イズマイロフ市場です。昔の遊園地の廃墟跡が青空市場になって、お土産物から、骨董品、ガタクタまで、ありとあらゆるものが売られています。ご覧になって頂く価値があると思いますので、次回紹介させていただきます。