昨日の伊勢はすごい雪でした。
ブランクが10年くらいあったものの、
この地で40年くらい生活していて、あんなに雪降ったのは
数えるほど、というかほとんど記憶がありません。
きょうもまだあちこちに雪が残っています。
アスファルトは溶けるのはやいのですね。
さて、バレンタインも終わってみなさんはチョコレートあげたり
もらったりしましたか？
今は義理チョコだの、友チョコだの、
チョコレートを上げたりもらったりするイベントだったのですが、
昔はもっと「恋」のロマンチックなイベントだったんです。
ロマンチックでおとめちっくといえば
2月15日は陸奥A子さんのお誕生日です。
主人公はちょっぴりドジで、おちゃめな女の子。でも
誰よりもロマンチックが大好き。
素敵な白馬の王子さまが現れるのを夢見る15歳。
そんな「あたし」は今日も寝坊しちゃったー。
学校におくれちゃう。とトーストをかじりながらあわてて玄関を飛び出して
バス停へと急ぎます。
角をまがったところで「ドッシーン！」とぶつかる
「なんだよー！いてえじゃねーか！」と乱暴な物言い。
ちょっと不良っぽい男の子。
「なによ！あんたが、いけないんじゃないのよ。」
と、喧嘩してぷんぷん怒りながら学校へ。
1時間目のHRの時間に転校生がやってきた。
担任が紹介すると、クラスにやってきたのは朝の不良。
二人の目があって、同時に「あー！」と叫ぶ
担任は「なんだ知り合いか？丁度その横の席が空いてるから座りなさい」
と隣の席にすわるけれどまた、お互いに怒り沸騰「ふん！」なんて
それからことあるごとに喧嘩。
ところがある雨の日に偶然、捨て犬に餌をあげている「あいつ」を発見。
「なんだ、やさいいところ、あるじゃん」と
ちょっとウルルンな「あたし」
という。少女マンガ、ラブコメの王道路線を編み出したのが
（多分）陸奥A子先生だったのです。
もう一つ、陸奥A子の大きな特徴は、登場人物のファッションだったのです。
それまでの少女マンガに出てくる登場人物はお姫、王子キャラばっかりで
フリルたっぷりのドレスに縦巻きロールの髪型。「お蝶夫人」のような人ばかりなのに
陸奥A子のマンガに出てくる女の子、男の子の服装は
当時流行っていたIVYファッションでした。
IVYと言うのはもともとはイギリス紳士の伝統的な服飾と
アメリカのカジュアルさが融合して生まれた（のだろうと思う）
アメリカの大学IVYリーグの学生の服装を
日本のVANジャケットincというアパレル会社が広めたファッションで
当時の多くの若者の心をつかみました。
クルーカットにボタンダウンシャツレジメンタルストライプのタイ、
エンブレムのついた紺色金ボタンのブレザーを着て、
コットンパンツ、アーガイルチェックの靴下とコインローファー。
これがIVYファッションのコーディネートの基本です。
陸奥A子のマンガにはそんな男の子、女の子がたくさん登場してくるので
ぼくも夢中になって「りぼん」を読みました。
当時唯一買った少女マンガは「りぼん」でした。
毎日、ノートにいろいろなワードローブのイラストを描いていました。
この頃に影響を受けたのは陸奥A子、大橋歩、くろすとしゆき、小林泰彦でした。
メンズクラブという雑誌も毎月買っていました。
当時は今のようにファッション雑誌やいろいろな情報やショップもなく、
ましてや田舎でしたから、雑誌を食い入るように見て
真似していました。
なので今でも、アイビーやトラッドっぽい格好も大好きです。
売っているのはエスニックっぽいファッションなのですが、
エスニックはどっちかといえばヒッピーっぽい格好に近くなりがちですよね。
ヒッピーなファッションも大好きですが、
どっちかといえば足し算掛け算的でもあります。
若い人ならばいいけれど、４０代５０代ともなれば
もう少し引き算、割り算、時には分数も用いてテクニカルでさり気な
エスニック感をだしたファッションをご提案できれば、と思っています。
さて、本日のご紹介はこちら
■ブロックプリントチュニック■
主張しないエスニックウエア。
エスニックファッションを着てみたいけれど、
どういう風に着ていいのかが分からない、とよく言われます。
どうも、エスニックファッションは主張が強すぎて、
「濃い感じ」にどうしてもなっちゃいます。
お団子ヘアーにかんざしつけて
アクセをジャラジャラジャラ
ダブダブの原色ファッションが
似合う人ならいいのですが、
ある程度、キャラが確立されていないとなかなか勇気がいりますよね。
こんなブロックプリントをさり気にパッチワークされた
チュニックならデニムなどとも相性がいいし、
全く「普通の」カジュアルっぽい感覚で着ていただけますよ。
ユニ●ロとかで全部コーデしてしまうと、
全くフツーすぎて面白くないし、
もう少し遊びやら冒険してみたい方にぴったりです。
何回かやってみたのですが
こうなってしまいます。
ちゃんとご覧になりたい方はこちら からどうぞ。
■webshop shanbara■