町山智浩 VS 菊地成孔 〜映画『セッション』を巡って〜 | カメさんブログ2

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現在は、映画『ルパン三世カリオストロの城』を1分単位で批評しています。

(ネタバレなし)

武蔵 VS 小次郎
武田信玄 VS 上杉謙信
巨人 VS 阪神
力道山 VS 木村政彦
アントニオ猪木 VS ジャイアント馬場
矢吹ジョー VS 力石徹
アムロ VS シャア
悟空 VS ベジータ
森内俊之 VS 羽生善治

これらは【将棋 第70期名人戦】森内俊之名人 vs 羽生善治三冠 PV(2012)の中に出てくる煽り文句です。

今、映画『セッション』を巡ってちょっとした出来事が起こっています。

まずジャズを描いたこの映画について、日本を代表するジャズミュージシャンの菊地成孔氏がブログで1万6000字の長文で批判。

その批判に対して映画『セッション』の公式ホームページにもコメントを出している、日本を代表する映画批評家の町山氏がこれに反論。

以前、町山智宏氏は、ライムスター宇多丸さんが自身のラジオ番組で映画『ハートロッカー』の批評をした際に、ツイッターで「違う」と反論。その後、2人は1時間にも渡り、ラジオで討論されていました。

その様子は町山氏が噛み付くのを、その番組MCの宇多丸さんが、ずっと、当事者なのに取りなしていたのを覚えています。
その後、町山氏は言ったのです。「宇多丸くん、全然プロレスしてくれないんだもん」と(記憶で書いています)。

つまりあの時、周りの人間やラジオを聴いている人は、かなり2人の仲を心配していたのですが、実は町山氏はエンターテイメントとして闘いを仕掛けていたのです。ただし、相手にもそれを伝えていないため町山氏以外はガチ喧嘩だと思っていたわけですが。

しかし闘いを仕掛けた時に宇多丸さんが乗ってこなかったのは、宇多丸さんがプロレスをよく知らない事と、そもそも映画批評というのは誰かとの闘いでは無いからです。これはものすごーく、当たり前の事です。

ところが、今回の菊池氏はプロレスを分かっている男なのです。菊池氏は『あなたの前の彼女だって、むかしはヒョードルだのミルコだの言っていた筈だ 菊地成孔の格闘技/プロレスに関する発言集』という本まで出しているほどです。

菊池氏は、町山氏の反論を受けて、ブログを更新しました。

その内容は町山氏を『町山さんはその中でも「映画批評」のプロ中のプロの方』『大変な実績も影響力も持った方』と持ち上げつつ、町山氏の反論に『ワタシの文章を本当に総て読んで下さっているのかどうか不安になってきました。』と語っています。こうしてこの映画批評における奇跡のマッチメイクが成立したわけです。

この試合を楽しむには簡単です。
映画『セッション』を観にいき、この2人の文章を読めばいいだけなんです。

それが、観客席からリング上の闘いを観るということになるのです。
今、まさに、闘いは行われているのです。

歴史の中には様々な闘いがありました。そして今現在2015年4月の今1番熱い闘いは

町山智浩 VS 菊地成孔

なのです。今日本で生きていてこの試合を見逃す手は無いでしょう。

ちなみに場外では吉田豪氏がツイッターで『来週のタマフルでセッション評をやる宇多丸さんも巻き込まれて欲しい! 』と煽っています。

『セッション』を観に行きたいと思っています。あなたも早く観に行った方がいいですよ。

追記、以下リンクを貼っておきます。

菊地成孔氏によるセッション批判 2015年 4月8日

町山智浩氏による反論 2015年 4月17日

菊池成孔氏による反論への反論 2015年 4月19日

菊池成孔氏によるこの闘いのまとめ 2015年 4月 22日

町山智浩氏による、反論の反論への反論 2015年 4月 22日