「超」がついてるスゴいヤツ
好評の内に第一次受注生産が終了し、続いて二次受付がスタートしたヨーヨースタジオリャマ最新作「超硬合金チタンダー!」
Yoyo Studio Llama @yoyostudiollama
”ご好評につき『超硬合金チタンダー!』がまさかの再生産決定と相成りました。リプライかTwitterDM、もしくはyoyostudiollama@gmail.comまでご一報ください。”
https://twitter.com/yoyostudiollama/status/979650996904148992
買わずに後悔するなら買って後悔しようと言われてもなかなか手が出ない、しかし買わないと後でホントに後悔しそうな激ヤバ仕様のヨーヨーです。こリャマた悩ましい。
そんな悩ましボディのチタンダーにはロゴ入りの専用ケースが付属しています。
ドドンとロゴ入り。実はこのロゴ、僕が作ったものなんです。
ロボットアニメっぽいフォントを選び、一部は描き直して作りました。もりりんさんから「何かに使いたい」と聞いていたので、てっきりTシャツやステッカーになるものだとばかり思っていたのですが…まさかの製品採用でした。これぞリャマ。確かな品質の中にユニークさを盛り込むことを忘れません。
ケース採用の報せを受け、刻印用のデータを作成、納品。想像以上に素敵な仕上がり。ヨーヨーと一緒に愛用してもらえると嬉しいです。
すでに購入された方には現物が届いているようですが、一方で僕には違うものが届いていました。
異例のコラボで話題になった「超FAY」です!ロゴデータ作成のお礼として頂いてしまいました。もりりんさん、ありがとうございました。
僕にとって初の国産金リム機種。さっそく紹介していきたいと思います。
国内ブランドのコラボレートモデル
超FAYはヨーヨーリクリエーションとヨーヨースタジオリャマのコラボレートモデルです。
コラボというと限定ロゴやカラー、設計面での連携などが一般的ですが、超FAYは「既存モデルに他ブランドが加工を加える」という一風変わったコラボとなっています。
ボディを切削し新造のステンレスリムを圧入。さらに増加した重量を調整するためにボディの一部やキャップ内側にも切削加工を施しているという徹底ぶり。
その結果、直径はオリジナルから2mmサイズダウン、重量は1gアップされています。
リムやウエイトを後付けすると重量やボディバランスが破綻し、プレイに支障が出るほど重くなったり、ひどくブレて使い物にならなくなったりすることがあります。
モッズとして定番の手法でありながら実用に耐える品質に仕上げるには高い加工技術と知識が要されるそれを、国内ブランドのクオリティで実現したものが超FAYなのです。
仕様
直径:60mm
幅 44mm
重量:68g
※すべて公表値
実機紹介
金属リムヨーヨーらしい面構え。
丁寧に圧入されているステンレスアウターリム。
リムを乗せる部分以外も再成形しバランス調整されている(ツヤ消しになっている部分)
軸回りの仕様はFAYと同じ。レスポンスは1.1mm厚のラージスリムサイズ。ベアリングはサイズC/サイズCマイナス両対応。
キャップはスキマに板状のものを差し込むか吸盤を使って取り外すことが可能。直径48mmなのでフリーハンドキャップにも対応可(FAYの構造上、嵌合がきついキャップ個体は取外しが難しくなるため注意)
キャップ裏側。こちらも切削加工されている部分がツヤ消しになっている。
FAYの特徴でもあるコア部分。必要以上に締め込むと空転する構造。これによって締め込み破損のリスクを低減している。
使用感レポート
スローしてまず気がつくのが「軽さ」
実重量68gの金属リム機種とは思えない、あと2gくらい軽量なモデルのようにフィーリングが軽いんです。ダークマジック2などの同重量帯ヨーヨーと持ち比べながら振るとその違いがよくわかるでしょう。
重さを感じるのはマウントとホップの瞬間。ここで68gのヨーヨーだったことを思い出します。
動作のタイプはゆったりめ。このゆったり感はウッドリムを外したブルースと同じ系統です。スピードプレイよりも各エレメントを着実にこなしていくスタイルが似合います。
そしてキャップを外した状態。重量は54.8g(実測、フラットサイズC、ストリングなし)になり、さらに軽さが際立ちます。
軽量なヨーヨーは前後(3Dホップの方向)への動きに弱く、軌道のふらつきによって大きくスリープロスするのですが、ステンレスリムの存在がそれを緩和しています。
同重量の他のモデルと比べてとても安定します。軽いヨーヨーが好きな人にはかなり有力な選択肢になるのではないでしょうか。
オススメのセッティング
ベースとなったFAYは引き戻し状態が基本形のためボディとツライチにならない1.1mm厚のパッドが採用されています。
これにフラットのノーマルサイズCを入れるとパッドとストリング接触しやすく、接触した場合大きなスリープロスが発生します。
もしスリープが持たないと感じることがあったらそれはヨーヨー本体ではなくパッドが原因です。
バインド状態でプレイしたい人はコンケイブやCTのようなストリングを中央に寄せるベアリングを使うか、パッドを0.9~1.0mm厚のものに交換すると快適にプレイできます。
0.2mmの下敷きパーツと0.7mmのオルタナパッドGRIPを貼った超FAY。不意に戻らずスカらない絶妙なリターンになりました。
引き戻しで使う場合は標準パッドのままサイズCマイナスを入れれば程よい戻りになります。
さらに戻りを良くしたい時はオイルを追加したりパッドを厚いものに変えたりする前に「キャップ外し」を試してみてください。
重量が減少することでリターンのクイックさが少しだけ増加します。
超FAYは超おもしろい
リム搭載部の厚みを確保し丁寧に圧入されたリム。締め込み破損を防ぐ軸周り。オリジナルから別タイプのヨーヨーに生まれ変わっても破綻していないバランス。
金属リム機種の弱点である破損リスクを抑え、使いやすさも考慮されている。
超FAYはベースを作ったヨーヨーリクリエーションと加工を担当したヨーヨースタジオリャマの技術力がいかんなく発揮されたプロダクトであると言えます。
特にキャップを外した時のストレンジぶりは絶品です。超FAYほど「軽いけど安定して回るヨーヨーで遊びたい気分」のときにハマるヨーヨーはそうそうないでしょう。
お気に入りのTeamHornetキャップを取り付けた超FAY。
超FAYはヨーヨースタジオリャマとヨーヨーリクリエーションの公式ショップで販売中です。