私の父は趣味で庭に池を作り鯉を飼っていました。

池といっても丸い物ではなくて、庭を鯉が泳ぎ回れるように道のようになっており、水路に小さな橋も作ってありました。

私が実家に戻ることになり子供達が落ちるといけないということで池を潰すことになった。

そこで飼っている鯉をどうしよう?ということになったのです。

私の引越を手伝ってくれたベトナム人が庭の鯉を見て興奮していたのを見て、父が欲しかったらあげるよ、と言いました。

ベトナム人、めちゃめちゃ喜んで欲しい欲しいと即答。

父が、水を抜くときにまた取りにおいでと言って、三匹貰う約束をして帰りました。

残りは父の友人に譲ることに。

水を抜く日、引越を手伝ってくれた子達以外にも二人ついてきて、四人がやってきた。
(みんな一緒に働いている子達です)

自転車の後ろに金盥が紐でくくりつけてあった。

ベトナムの子達は鯉を掴まえたり水を抜いたあとの掃除をするのを手伝ってくれた。

そして好きな鯉を選んで帰っていった。




ベトナムの子達は社長が昔住んでいた一軒家に住んでいて玄関には大きな水槽があった。

そこには金魚が一匹いて可愛がっていたが、随分前に亡くなったと言っていた。



数日後、家に来たベトナムの子に

鯉は元気にしている?大事にしてあげてね。

と話した。

すると、ん?というような顔をした。


あのサカナはホネが多くて食べにくいですね。
月さん、あの魚はどうしたら美味しく食べられる?

食べたの??

はい、食べました。
野菜といっしょ炒めたよ。

あれは観賞魚だから食べたらダメな魚だよ!

そうですか、日本人はコイ食べますから。
食べていいと思ったよ。
それならあと一匹は食べないことにします。


彼らは三匹のうち、二匹を食べてしまったそうで…

一匹は今も水槽の中で飼われています。


彼らは休みの日に近くの雑木林に入り蛇を捕まえて食べていたことが上司に知られ、知らない土地に勝手に入るな、野生の生物は勝手に捕まえて食べるな!と注意されていました。

ちなみに我が家の近くの川にはヌートリアがよく顔を出すのですが。

どこにいる?食べられる??

と聞かれたので食べれませんと教えておいた。



庭の池には少しだけ深いところがあるのですが、そこには姉の子達がお祭りで貰ってきたザリガニや金魚が一緒に入っていて、水を抜くときにザリガニと金魚だけは倉庫の水槽に入れることにしたのです。

魚達をすくっていたら、明らかに金魚じゃない魚が…

まさかのセルフィンプレコ(熱帯魚)が二匹いる!

我が家でも飼っていたけど、なぜこんなところにプレコ??とみんなビックリ。

しかも家は塀に囲まれているから誰かが故意に侵入して入れたとしか思えず。

結局、そのプレコは家の熱帯魚の水槽に入れて飼うことになりました。

が、勝手に庭に侵入して魚を放流する人がいるんだな、とビックリしました。