昨日の厚生文教委員会では、「障害のある人もない人も共に学び共に生きる社会を目指す小金井市条例（通称：障害者差別解消条例）」について審議しました。3月議会で追加提案されたものの、別件で時間を取られたため継続審査となったのですが、4月26日午後の厚生文教委員会でも半分しか終わらず今日も引き続きの審議という訳です。
【関連記事】
◯小金井市版・障害者差別解消条例（案）の審議。続きは5月9日の厚生文教委員会へ
昨日の審議でも前回に引き続き「差別」の定義のところで「正当な理由なく」という言葉について、様々な意見が出されました。市としては当初の案から入っておりこの条例案を協議してきた自立支援協議会でも特段議論にならなかったことや、国が示している法に則った形であることを強調し、そのままこの文言を記載する旨答弁されていますが…。
似たような話で、「障害」の定義のところで「相当な制限を受ける状態にあるものをいう」の「相当な」が個人的には引っかかっていて、質疑を繰り返していました。
担当によると内閣府の見解として「極めて軽微なものを除く」ために使っている言葉だそうですが、「相当な」という表現はちょっと極端な印象を受け、違和感を感じています。ちなみに「相当」という言葉の意味を調べると、「結構な」「甚だしい」とあり、「極めて軽微なものを除く」部分は全て「甚だしい」ということになりますよね。これ、軽微なものと、甚だしいの間にグレーゾーンがたくさんあるイメージだと思うんです。内閣府の見解はわかるんですが…。
いずれにせよ、大切なことは条例に記載してある言葉がどういう印象を与えるかにも充分配慮しないといけないのではないか？と思います。「相当な」を入れると入れないで、事務的に何か変わるのでしょうか？と聴いても「困る」という答弁が出ましたが、事務的に何かが「変わる」という答弁は出てません。ということは、何も変わらないということと受け止めています。
その他、今日の主題は11条以降でしたが、差別を受けたのではないかという事案について相談する「特定相談」のあり方や調整委員会の委員構成とその役割などについて質疑が重なりました。
八王子市では、差別相談事案件数を公開しているんですよね。4月12日に自立支援協議会の有志の方々と勉強会をした際に支給いただいた資料によると、八王子市では差別相談事案（これが特定相談にかかる件数かと存じますが…）平成24年度が10件、平成25年度が2件、平成26年度が8件、平成27年度が5件、平成28年度は7件。2件〜10件という感じです。答弁では国立市の特定相談件数についても述べられましたが、平成27年度に２件、平成28年度がゼロ件ということで、件数としてはあまり多くはありません。
近隣市の状況をみると、小金井市だけが自立支援協議会が調整委員会の役割を担うことになっています。
条例の見直しのフローについては、以下提出されている資料のとおりですが…。
残念ながら時間切れでこの条例審議は途中で終えざるを得ず、定例会中の委員会まで持ち越しとなりました。今後、修正案の模索も含め議会としての対応を他の会派と協力して取り組んでいきたいと思います。
【ご意見・お問い合わせなどなど】
■Twitter＝ https://twitter.com/shirai106
■mail＝ kogaomo@gmail.com
■白井とおるホットライン＝ 080-4004−5927
■こがおもＷｅｂサイト＝ http://kogaomo.com/
■facebookページ＝ http://www.facebook.com/kogaomo
■facebook＝ http://www.facebook.com/shirai106
■事務所＝ 〒184-0011 東京都小金井市東町4-38-27-201
※facebookの「友達申請」は基本的にリアルにお会いした方を対象としておりますが、その限りではありません。ご面識のない方でも併せてメッセージを頂ければ幸いです。よろしくお願いします。