【映画】「ハドソン川の奇跡」を観た。 | そーす太郎の映画感想文

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しれっとネタバレしたりするんで気をつけてください。

 

 

 

ハドソン川の奇跡

 

 

 

好き度: ★★★★★ 5.0/5.0点

 

 

 

今年ナンバーワンの「働くおじさん映画」

 

 

お久しぶりの投稿。さぼってました。一応映画はちょいちょいですが観ることが出来ております。8月は映画館で観た映画が2本という過去最低クラスの本数でしたが、9月はまぁまぁ盛り返してきたかな?まぁ仕事もプライベートも充実してきたので良しとします。観た映画はあとから別記事でまとめて書いていこうかな…。

 

そんなわけで、イーストウッドの新作「ハドソン川の奇跡」を観たのですが、これにめちゃくちゃ感動してしまったので、ささっと感想を書いておきます(´∀`)

 

 

あらすじを映画.comさんから拝借すると、、09年1月15日、乗客乗員155人を乗せた航空機がマンハッタンの上空850メートルでコントロールを失う。機長のチェズレイ・“サリー”・サレンバーガーは必死に機体を制御し、ハドソン川に着水させることに成功。その後も浸水する機体から乗客の誘導を指揮し、全員が事故から生還する。サリー機長は一躍、国民的英雄として称賛されるが、その判断が正しかったのか、国家運輸安全委員会の厳しい追及が行われる。というお話。

 

この映画、今年一番の「働くおじさん映画」だったと言いますか、ある道一筋の「プロ」とは何か、そんなことを突き付けられた映画で今の僕にはものすごーくグッときました。

 

 

 

この映画90分ちょっとなんですが、この尺の短さがほんとにプラスに働いたタイプの映画だと思いました。これまでサリー機長がどれほどの努力と経験をしてきたか、いくつものシミュレーションを脳内でしてきたか、どれほど飛行機のことだけを考えてこの道一筋で仕事をしてきたか…そんなことをダラダラと描いたところで他人にはわからないんだよなぁと。あのハドソン川におりるという判断は、そのサリーの中でないと導き出せなかった決断だったわけで。

 

そして、何より感動したのは、その判断が一瞬であり、自分でもしばらくなぜこの判断ができたのか論理的な答えはわかってなく、無意識的に判断していたということ。そしてさらに、その判断は間違いなく正しいと本人は確信しているということ。ここにめちゃくちゃグッときたんですよね。そして、なぜこの判断に至ったのかを導きだし、その判断が正しかったということを超溜飲の下がるラストの見せ場。これを感動と呼ばずして、、と思いましたよ~。

 

 

トントンとテンポよく進んでいく映画ですが、このラストの見せ場はしっかりと長尺であらゆるパターンのシュミレーションを実際に映画の中の登場人物と一緒に見せてくれるあのクライマックスはほんとうに手に汗握るし、だからこそ、最後の最後に来る実際のサリーの判断をしっかりと見せられる。この確かな演出力、さすがイーストウッドだなぁともう脱帽でした。

 

 

個人的な話ですが、今年から技術職に入ったこともあり、なんというか、ほんとに理想の「働くおじさん映画」でありなにより「職人映画」だったんですよね。うちの業界もどんどん最近機械が入ってくる業界だけども、結局は最後は「人的要因」な業界で。けっこうそれと逆行する流れも出てきているんですが、いやいや、今僕個人が目指している方向は間違っていない!と背中を押してくれたというか、ほんとにこのサリーの背中に勇気がわいたし、てつもない感動をおぼえましたとさ。

 

ここ近年のイーストウッドはまじで駄作が一本もないな~と思っていて、個人的には去年の「アメリカンスナイパー」がかなーり好きだったので、今回はどうかな?なんて思ってましたが、今回の「ハドソン川の奇跡」、ほんとに大傑作だな!と、ほんと観てよかったです。

 

 

てなわけで、今日はこの辺で。「ハドソン川の奇跡」、オススメです!\(^o^)/