大放言・毒を吐くブログ アメーバ版

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独断と偏見で言いたい放題言ってるブログです。主に政治、世相、時々科学や食材について書きます。




※ガン無視…

ウクライナ侵略を続けるプーチンの下で国防相を努めるショイグ。ロシアは当初電撃作戦でウクライナを制圧する目論見だったのだが、その狙いは大きく外れ、泥沼化した戦局でかつロシアにとって不利な状況となり、挽回の兆しすらない。この状況を招いた責任者としてショイグがその標的になっている模様だ。民間軍事請負会社「ワグネル」のプリゴジンからは名指しで激しく非難され続ける上に最近ではプーチンにガン無視される映像が出回っている。ショイグはプーチンに「蜥蜴の尻尾切り」よろしく粛清される運命なのだろうか?


※ロシアによる犯行が濃厚。

問題のシーンはウクライナ戦線で負傷したロシア兵士に勲章を与えるべくプーチンがモスクワの病院を訪問した時の事。国防相のショイグも同行しており、先に待っていたショイグの隣にプーチンが来たものの、その時にショイグが何かプーチンに話し掛けようとする動きを見せたものの、プーチンはショイグに背を向けてガン無視。目線も合わそうとはしなかったのだ。ショイグとしては気まずい雰囲気となり、何も出来なかった様にしか思えない動きであった。

国防相と言うからには当然ショイグはロシアの軍事部門の中枢である事に疑いの余地はない。ショイグはプーチンに対して高い忠誠心を示しており、それ故に国防相と言う要職に就任した模様だが、現実問題としてプーチンの威信がかかったウクライナ侵略作戦では最初から失敗、その後挽回もなく、戦局を好転させる兆しさえ見せていない。プーチンは国際的に激しく非難され、欧米からは経済制裁を受けている。その他制裁がどれ程の効果を上げているのかは不明だが、全く効いていない訳ではない事は確かであろう。要するに頻度は兎も角このままでは「ジリ貧」である可能性は濃厚だ。

勿論侵略戦争を始めた責任はプーチンにある事は論を待たないが、国内向けには独裁者であるプーチンは「無責任」が当然である。しかし、この様な状況となっている責任は誰かに負わせる必要がある。その標的にショイグはなっている模様なのだ。先述した病院での一幕も「プーチンのショイグへの感情がモロに反映されたもの」だとしたらショイグは良くて「更迭→政治生命終了」だが最悪「粛清」と言う形で人生自体終了、なんて事もあり得る。やり口はプーチンであればどんな真似を仕出かしても不思議はない。まぁショイグ自身この侵略戦争に関する戦争犯罪者の一人なのだからその責任はプーチンの手ではなく、国際社会によって明確に負わせるべきなのだが。

先日発生したウクライナ南部ヘルソン州カホフカ水力発電所のダム決壊についてもショイグ率いるロシア軍関与の疑いが強まっている。ウクライナ軍情報機関トップのブダノフ国防省情報総局長は20日にダム決壊30分前にロシア側が無線を通じ「現地の部隊に荷物をまとめて撤退するよう命じていた」と指示していた事を発表した。ダムへの攻撃は明確な国際法違反であり、立派な戦争犯罪だ。ロシア側は「ウクライナの仕業」だと主張しているが、ロシアによる犯行が証明されるのは時間の問題なのだろう。ダム破壊がプーチンの指示なのか?それともプーチンの意向を忖度したショイグの指示なのか?それとも現場の暴走なのか?いずれにしても「ダム破壊がロシアの仕業」だと証明されればショイグは詰め腹を切らされる事に変わりはない。プーチンの対応もそれを見越したものだとしたら…?

※ショイグの警告は無視されたに等しい。

またショイグ自身20日にウクライナ軍が、米国供与の高機動ロケット砲システム「ハイマース」や、英国供与の空中発射型巡航ミサイル「ストームシャドー」をクリミア半島を含むロシア領内に対して使用した場合、

「米英が完全に紛争に巻き込まれることを意味する」

と述べ、同時に

「ウクライナ国内にある意思決定中枢への即時の攻撃を招くだろう」

と報復攻撃も示唆したが、その僅か2日後にウクライナ軍はクリミア半島とウクライナ本土を結ぶ橋を攻撃した。これによって橋の一部が損傷し、交通が遮断された模様で、死傷者は居なかった模様だが、この攻撃に使用されたのは英国製の長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」だった模様なのだ。ショイグが出した警告は無視されたと言って良い。ショイグの言葉通りならウクライナが英国製ミサイルでロシア領を攻撃したならロシアは英国を攻撃する大義名分を得た事になるのだが、実際にはウクライナ相手でも手一杯で戦局不利なのに英国を攻撃する余裕などあるとは思えない。勿論それ以上の軍事力を持つアメリカとこの状況下で正面切って戦うなど「何を言わんや」である事は言うまでもない。

※今更嘆いても無駄。

ショイグの警告は簡単に無視された訳だが、ウクライナにとってもそれだけショイグを軽く見ている、と言う裏返しだとも受け取れる。一方プーチンからすれば国防相クラスの人物が出した警告をこうも簡単に無視されるのでは自分の面子も潰される。ショイグを更迭、若しくは粛清する絶好の口実になるだろう。そういう意味ではこのウクライナの攻撃は実際に出た被害以上にショイグにとっては致命傷だとも言える。

しかもコイツが国防相である限り最早「ワグネル」の協力は望めない状況でもある。従ってプーチンからすれば「忠臣ショイグを取るかワグネルを取るか」の選択を突き付けられたに等しく、それがプーチンにとって面白い筈がない。プーチンのショイグに対する態度にはそういう事情もあるのではないか?如何にプーチンがロシア国内でカリスマを誇っていても、その下がこの様な状況では勝てる道理はない。それを露呈してしまったのであれば戦意高揚を狙って負傷兵に勲章を与えたプーチンの要するを公開した事はその実「とんでもない失策」だったのかも知れない。そしてプーチンは「ショイグかワグネルか」を選択しなければロシアは内部から四分五裂して敗北する運命になるのだろう。勿論ショイグかワグネルか?どちらを選択しても今更戦局を挽回するアテもない。結局は同じ事なのだが。そうだとすればこれらの件は「プーチンの終わりの始まり」を示すものだと言えそうだ。プーチンもその取り巻きもガン首揃えて国際法の裁きを受ける日が早急に来る事を切に願う。