取調べ動画を再生しながら対談をしました | 空気を読まずに生きる

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弁護士 趙 誠峰(第二東京弁護士会・Kollectアーツ法律事務所)の情報発信。

裁判員、刑事司法、ロースクールなどを事務所の意向に関係なく語る。https://kollect-arts.jp/

黙秘権を行使する江口大和さんに対して、横浜地検特別刑事部の川村政史検事が、取調べと称して「僕ちゃん」、「お子ちゃま」、「ガキ」呼ばわりし、「うっとうしい」、「どうやったらこんな弁護士ができあがるんだ」、「嘘を付きやすい体質」などと言ったり、江口さんの弁護人の活動を侮辱したりする発言をし続けた問題。

 

国家賠償訴訟の公開法廷における江口さんの原告本人質問において取調べの動画が一部上映されたのは前回のブログに書きましたが、法廷で公開された動画を一緒に見ながら江口さんと江口さん弁護団(宮村啓太弁護士、高野傑弁護士、趙)とで対談をしてみました。

 

ちなみにこの対談の内容は、原告本人尋問で江口さんが話した内容、この訴訟における私たちの主張内容をベースにしています(一部、対談という性質上それをはみ出た発言もありますが、基本的には裁判での主張内容です)。

 

前回、YouTubeで取調べ動画を上映して以降、北海道でも同種の国家賠償請求訴訟で取調べ動画が上映されたようです。

一方で、別の同種訴訟では、国は民事訴訟で証拠となる取調べ動画について「閲覧制限の申立て」をしてきたという情報もあります。(つまり、メディアを含めて訴訟当事者以外には閲覧させないでくれ、との申立てです)。

国はあの手この手を使って違法な取調べが映っている動画を隠そうとしているのです。

私たちは決してそれに屈してはいけません。

こちらはあの手この手で1人でも多くの人に、取調べのリアルな実態を伝えなればならないと思っています。