胡桃の乱と巨大にんにくアリオーネ。 | イタリア フィレンツェ 田舎暮らしの12ヶ月

イタリア フィレンツェ 田舎暮らしの12ヶ月

動物たちに囲まれた
トスカーナの森の中 自然に寄り添った半自給自足
フィレンツェ 田舎暮らしの12ヶ月

9月に入り なんだかすっかり秋の気配
田舎暮らしの森では 胡桃の収穫が始まった。

ジージャもお手伝い。



こんな風に落ちてるのを手袋着用で 拾う。
じゃないと この胡桃の黒色が付いて
なかなか取れないからね…



こんな風に集めて ザブザブ水で洗って干すよ。
毎日少しづつ収穫。



今年も リスとのくるみの乱。
どっちがたくさん採れるのかの争い(笑)
夜になると タヌキもやって来てカリカリと
音を立て 食べて帰っていく。



トスカーナ州シエナとアレッツォの間 
ヴァルディキアーナという街には 
大きなにんにく アリオーネという伝統野菜がある。

左が 普通のにんにく。
右が アリオーネ。

1片が40g程あり 普通のにんにくの約5倍!
大きいものでは 1株が800gにもなるんだって。



「普通のにんにくが 特別小さいんだか
隣がデカいんだか よく分からない」
と言われたので 比較に ニワトリ組の卵を…

むむ… 卵が小さく見える…💦



あ、ライターはどう?(笑)



このアリオーネを使った 
トマトと一緒にコトコト煮込んだソースと 
ピチという太めの生パスタを合わせた郷土料理 Pici agli aglione(ピチ アッリ アリオーネ)がある。
普通のにんにくよりも 香りがデリケートで消化にも良いと言われるアリオーネ。

1人1片のアリオーネをオリーブオイルで炒め
煮崩し 畑のトマトを加えて コトコト。

右下 普通のにんにく。


手打ちパスタ ピチを仕込む。
卵入り生地と 卵抜き生地と
好みが分かれるらしいけれど
どちらも温かい塩水入り。
寝かした生地を 綿棒でのばし
カットして コロコロ転がし
棒状にしていく。
この時 手と作業台に
薄くオリーブオイルを塗ると 作業しやすいよ。



出来た!



イタリアの長ーい ペペロンチーノを加えて
ちょっとだけ ピリ辛に。



コトコト煮込んだ
トマトとアリオーネのソースに
茹でた手打ちパスタ ピチを加えて 
出来上がり。
お好みで パルミジャーノ レッジャーノを
かけてもいいよ。



イタリアでは 美味しい料理を食べたとき
お皿に残ったソースを 
パンですくって食べる事を 
スカルペッタと言い
料理を作った人やシェフにとっては 
「スカルペッタをしてしまうほど とても美味しかった」というお客様からの最高の評価なの!



みんなが スカルペッタしてくれると
食洗機に そのまま入れられて
洗い物も楽(笑)

ご馳走さま💕