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皆様こんにちは菊池です。前回の、お山の危機管理?http://blogs.yahoo.co.jp/vahanasbarsight/11777740.htmlの記事に後輩で友人であるヤブキレンくんから貴重で大変勉強になるコメントを頂いたので皆様に見て頂きたく
思います。ヤブキくんは動物性のものは一切体に取り入れずに自動車も生物を踏みつぶす事を避けるために
使わない徹底主義の男です。僕とは正反対なストイックさです。いつかこの域まで自分を持っていけたら良いなと、思っていますが、それはいつになるのだろうか・・・?それではヤブキくんの素晴らしいコメントをご覧ください。
 
菊池様、 kayo様、毎日の活動御苦労様です。
神奈川県動物愛護センター、1年間「殺処分ゼロ」達成までもう少しですね。素晴らしいです。敬意の念と多大なる労いは、とても言葉では言い表せません。また気軽に言葉にする事それ自体が失礼に感じます。
私の団体も「殺処分ゼロ」を掲げて活動してきましたが、私たちが活動している地域では、私たちの連絡の不徹底から1頭の犬が殺処分されたことが後に確認され、本年度の達成は不可能となっています。人間の都合で死なせた犬に対して、また支援者様に対しましても申し訳ない限りです。連絡の不徹底というのは、100%人間関係の問題ですから、私の責任です。
 
こういう観点からも、KDP様の取り組みとその姿勢がいかにセンターの職員様と密接であるかが覗えます。LIAはKDP様から見習いながら今後の対応を考え、殺処分ゼロに向けて邁進して行きたいと思います。
さて、現在のLIAの動物保護施設(シェルター)の土地の借用期限が残り約1年となってきました。そこで現在、新たに新施設を設置する為の土地を探している所でございます。土地が決まりましたら、モッチ井戸掘り専門店の目黒様にお願いしようと思いまして、以前にウェブサイトを拝見させて頂きました。しかし大変残念な事に対象地区が東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、茨城県、福島県となっており長野県が入っておりませんでしたが無理やりお願いできないかと思案している所でございます(笑)。
 
さてさて、昨日、KDP様の代表様でいらっしゃいます菊池様より、「動物を殺すこと(鶏肉の事)について意見を」という御連絡を頂きましたので少しだけ思いを書かせていただきます。学生時代の先輩であります菊池様 KDP様のページに書き込ませていただく事は「討ち入り」のようで大変恐縮致します。
纏まりのない文面になってしまい読み辛いと思いますが文末までお付き合いくださいますと幸いです。
①「犬に鶏を食べさせる」という事ですが
鶏には、カンピロバクターなどの真正細菌や、サルモネラなどの細胞内寄生性細菌の寄生は有名です。
マクロファージは犬糸状虫(フィラリア)の幼虫であるミクロフィラリアを捕食して消化する事が出来る、犬にとっても、とても大切な白血球ですがサルモネラの一部は、このマクロファージにも感染し、その細胞内部で増殖します。
サルモネラは、人間にとっては食中毒の原因になります。ただし犬や猫も保菌している常在菌ですが一般的には鶏の肉や鶏の卵に寄生している事は広く知られています。
私は、サルモネラに感染したマクロファージの働きが、ミクロフィラリアを捕食し消化する事に、どれだけの影響があるのかについて、論文などがないか調べています。もしも動物たちの体内にいるマクロファージがサルモネラと共存できるのであれば問題ありません
がサルモネラの過剰感染や増殖によってマクロファージが傷付き、破壊された場合、ミクロフィラリアを捕食する行為にも影響が現われ、結果としてミクロフィラリアが血中にあふれ生命維持や治療に影響を及ぼす事があるかもしれません。
ちなみにE型肝炎は、ウィルスによって引き起こされますがウィルス感染した動物から感染する事が多いとされています。野性のシカやイノシシの5%~10%がE型肝炎ウィルスの遺伝子を持つとされています。つまり、犬を狩猟などに使用した場合、犬がウィルス感染した個体に噛み付くなどして、E型肝炎ウィルスに感染する場合もある筈です。
またブタなどの臓器にもウィルス感染がみられる場合があります。ですから生肉を犬に食べさせることによってウィルス感染する事も十分に考えられます。
* E型肝炎には、有効なワクチンも存在していません。
犬は雑食動物であり、完全に肉食とは言えません。ですから果物や穀物や野菜なども食べます。※犬や猫の食性は幼少期に決まる事もあり、生まれながらの性質とは別に、幼少期の食べ物で偏食になります。
しかし「納豆」や「炊いた米」、「炊いた玄米」、「豆腐」などは、多くの個体が好んで食べます。野菜や果物を好んで食べる個体もいます。
「猫は、犬と違い肉食だ」という方もいますが、実際には、生野菜しか食べない猫もいます。茹でた野菜が好物の猫もいます。
非常食のために鶏を育て続けるのは、経済的にも負担がありませんか?。
また、非常時に鶏を全部一度に殺してしまっては、鶏肉の保存が困難です。つまり、何回かに分けて殺す事になります。ということは、鶏の餌も備蓄が必要です。
鶏の餌を備蓄できるなら、乾燥ドッグフードも備蓄可能な筈です。
また鶏用の餌には、魚類や貝類、鳥類が含まれている事が多いです。多くの病気の原因になるウィルスや菌などは、植物に感染しているものよりも動物に感染しているものを経口摂取する事により感染する場合が多いです。※勿論粘膜感染などもあります。
また植物に感染しているウィルスや菌よりも、動物や魚介類に感染しているウィルスや菌のほうが感染または伝染した際に重症化することが多いことは一般的かと思われます。
さらに「インフルエンザウィルス」は、もともとは、「鳥インフルエンザウィルス」が人間に感染したことが原因だとされています。インフルエンザウィルスは、人間の知識では追いつかないほど遺伝子異変が早く、変化、適応、変性など繰り返しています。現在では、「猫インフルエンザ」、「馬インフルエンザ」、「豚インフルエンザ」と共に「犬インフルエンザ」も確認されています。
感染すれば、高齢の個体や体力が低下した個体には、命の危険があります。
鶏の骨は、茹でたり火を通すと犬に与える時に、骨を全て取り除かなくてはなりません。なぜなら鶏の骨は、縦に割れる事が殆どで、その割れた先は鋭利です。犬にこれを与えると食道や胃や腸に刺さってしまいます。
 
こういった観点からも、保存食として保存すべきは植物や果実を基本とした保存食が最良なのではないでしょうか?。
「炒り玄米」や「干し納豆」や「凍り豆腐」などは常温で長期保存できますし、適していると思われます。
犬も猫も、匂いが強い物を好みますから、「納豆」は最高ですよ。
あとは、「乾燥野菜」や「乾燥果実」ですかね。「おから」も良いですよ。
この時の注意点としては、まず、「いきなり食事を変更しない事」。その次に穀物や豆類、野菜や果物中心の食事に切り替えるとカロリー低下が起きます。ですので給餌量での管理が必要不可欠です。また、地球上の殆どの生物は「塩」がないと貧血状態になり生命維持が出来ません。犬には体重1kgあたり1日に240mgの塩分が必要不可欠です。猫には体重1kgあたり1日に80mgの塩分が必要不可欠です。これを補うには「味噌」が最適かと思われます。
※塩分には中毒性があります。塩分は、どんどん欲しがるようになってしまいますが与える量を間違うと高血圧などの原因になりますので注意してください。
※雌犬には、大量の大豆はよくないと言われています。大豆にはイソフラボンが含まれて
います。イソフラボンは女性ホルモンに近い働きをする事から大量摂取は良くないと言われていますが大豆発酵食品は良いです。
感染症予防にも、発酵食品が注目されています。
栄養学的にも、ウィルスや菌による感染などの衛生面でも鶏を食べさせるより良いと思われます。
②「命」を倫理観の視点から考えた食についてです。
食の問題はとても難しい問題です。なぜなら「美味しい」と感じたものに対する中毒的な「欲」が単なる生命維持のための食とは別に存在しているからです。
 
美味しいと思うものを食べたいという欲は、捕食をする脳を持った全ての生物が持っている本能だと思います。
多くの方は、ヴィーガン料理と呼ばれる「動物性の食材」を一切使用しない食事が、使用したものよりも「まずい」と思っているのではないでしょうか?。
これは単に思い込みであり、とても美味しいヴィーガン料理は、それはもう沢山あります。すべては料理人の腕なのです。
下記のお店などは、ヴィーガンレストランの世界をリードするお店です。 http://blog.livedoor.jp/liablog/archives/1762518.html
 
そして、正直に書きますが私は、動物愛護活動や自然環境活動を行う方の「肉食、魚介類食、動物性副産物食」について否定的です。
最近、私の所には、季節柄「狩猟の問題や、毛皮問題」などが多々持ち込まれます。
「狩猟は、残酷だ!。やめさせる事は出来ませんか?」とか、「毛皮は不必要なのにどうして無くならないのでしょうか?」とか、そういった問題についての問い合わせです。
いつも私が思うのは、「あなたは食べないの?」という事です。
食べるなら、自分で殺して食べてる人のほうが、よっぽど、まともだろうと思います。自分で飼育し、自分で殺して食べる事。これが出来るなら食べることも許されるかもしれません。自分の中に微塵の矛盾も存在しないという大前提はありますが。
他人に殺させて、自分は嫌な思いや辛い思いをせず、動物が苦しんで死んでいく悲惨な最期を見ないでスーパーに並んでいる肉を買って食べる。
これは、「飼育していた動物が飼えなくなった。自分で殺すのは嫌だから、保健所の職員に殺してもらおう」というのとある意味、似ているような気がします。
 
「犬の保護」、「猫の保護」、「イルカの保護」など自身が惹かれる生物種に限定して行う活動は、その専門性が深くなると思いますが、同時に「種差別」のような矛盾を生み出すあり方にもなっていると思います。
自身が好みである種を中心に考えてしまうと「命」という全てが平等に与えられている掛け替えのないものに、結果的に、明確な順位を付ける事にならないでしょうか?。
「動物大好き」という方のお宅に伺ったら猫が飼育されていました。しかし「猫じゃらし」には、ウサギの毛皮が使われていたりします。
これは「動物大好き」ではなく、単なる猫好きです。「猫大好き、ウサギは死んでもいい、猫の為なら」ということですから。
こういう考えがある限り、動物の世界は良くなりません。
なぜなら、好みには個人差があり、「犬の為には牛を殺して食べさせよう」とか「猫がもりもり食べるのを見たいから、マグロは死んで食べられて」という考えだろうと思います。
※そもそも猫が遠洋を回遊しているマグロを食べる事自体が非常に不自然ですよね。犬が仮に野生だったとして、生涯で牛を食べられることが何度あるのでしょうか?。
世の中の多くの矛盾と、自分自身の矛盾に気が付いてしまった方や、敏感な方には、その生活から抜け出すまで矛盾が付き纏います。そして、種別に順位を付けてゆくと、倫理観は崩壊します。その結果、動物実験も無くなりませんし、虐待も無くなりません。
 
インターネット上で、「猫を殺してやる!」という書き込みがあるという連絡を受けることが頻繁にあります。
理由は、「「うちの金魚を食べた」とか「飼育していた鳥を食べられた」。「庭に糞をされた」「車の上に乗られてむかつく」だから猫は殺す。」というようなものです。
これは、人間の精神性が貧困になったために起きている問題でもありますが、個人個人の順位づけから起きる種差別もその要員に含まれるのではないかと思います。
私は、これらすべて、まったく認めませんが、人間の生活を円滑に進めるための一つとして「殺処分」があると思います。「生かしておくより殺したほうが安上がりで手間もかからない」という観点から行われています。
「命」として扱われる事のない「人間に食べられる為にレイプによって生まれさせられ、殺される命」は、大量生産 大量消費社会の生産性を追い求め続けられる中で工場的畜産業に至っています。ですから動物の肉、魚貝類、動物性副産物を食料として流通させようとする為に発生している「命」への虐待や冒涜、軽視は、「殺処分問題」、「原子力発電問題」、「農薬農業」、などと同じ「生産性を追及した為におきた問題」だといえます。
例えば、中国や韓国では「犬を食べます」。日本でも田舎に行くと、現在でも犬を食す話しを聞きます。この問題は、日本人がクジラやイルカを食べる問題とまったく同じです。
 
そもそも、肉食、魚貝類食、動物性副産物食を人間がやめれば、人間以外の命への多くの問題が解決に向かうことは明らかです。
「食べるから、無益な殺生ではない」という理屈も、恐怖と苦痛の中で殺される命には無関係であり、人間が動物たちを自身が殺し、食すことへの罪悪感に対して、自らを納得させる為の後付の理屈のように思われます。
③矛盾を抱えたまま、自身を納得させながら生きるあり方は、心理学用語では「認知的不協和」と呼ばれています。
これは、自らが矛盾していると気が付いていながら、その問題を正当化する為の理由を探し、言い訳をして、その状態を継続しようとする心理です。
 
例えば、「タバコがやめられない」。健康に悪い事はわかっている。でも、やめたくない。やめたくないから「苛々して他人に八つ当たりをするくらいだったら、身体に悪くてもタバコを吸ったほうが精神的に健全だし他人に嫌な思いもさせないから」とか、「犯罪に手を染めながら」、「お金がないと生きて行けない。だから自分は、これを仕方なく遣っているんだ」とか、「殺処分されている事は知っている」でも、「自分は動物保護施設を持っていない。だから、動物は保護できないんだ。」とか、これらはすべて「言い訳」であり、自分自身が気が付いている矛盾や間違いを正当化しようとする心理です。
矛盾や間違いに気が付いてしまったら、そこから逃げれば、その状況は一生変りません。しかし、そういう自分を変えようとすれば、いつでも変われるのだと思います。そして「自分には絶対に無理だ」と思っていたことも、自分が変ってから過去の自分を見たときには「べつに大変な事ではなかったなあ」と思えるのではないでしょうか?。
 
なぜなら私は、LIAのヴィーガンメンバーの影響で完全菜食主義者になりましたが、そうなる前の自分は、「肉や魚などを食べることを、やめられる訳がない」と思っていましたし洋服が好みな私は「革製品を購入しないことも無理だ」考えていました。
 
自分自身のなかの、「うっすらと気が付いていた矛盾」と「食に対する欲」や「物に対する欲」のバランスを「言い訳を考える事」によって、無理やりとろうとしていたのです。しかし、結局、自分では気が付いていた為、偽りと罪悪感に耐えられなくなりました。
そしてヴィーガンになったら、以前より堂々と生きられるようになり、活動できるようになりました。
しかし、現在は、ヴィーガンにはなりましたが今度は、完全菜食主義という在り方は実は「完全」ではなく、自分の中では更なる問題点が出てきています。それは野菜や果物を作る際の畑や田の開墾によって殺さる虫や小動物。そして住処を奪われる虫たちや動物たちなど。野菜や果物を育てる為として使用される肥料に、工場的畜産業の副産物として発生した動物たちの糞尿を使用した堆肥などが使用されていないか?。などなどです。これを追求すると自分で自分の食べる物を作る事になります。
私と家族は、自分たちで米と野菜をつくって食べています。勿論、完全無農薬です。しかし、それでもなお、悩みは付きませんし殺生は終わりません。
 
最後には、植物は殺しても良いのか?。という極論に至ります。
私には、現在、植物、穀物、果実を食べる以外の選択肢がありませんので止むを得ず、これらの生物の命を頂いておりますがその思考と空想は止まっている訳でも、簡単に動物と植物を線引きしている訳でもありません。さらに自らの中の矛盾を取り払う事が出来れば、そこに向かってゆきたいと思っています。
世の中には、植物も殺さずに実の部分だけしか食べないフルータリアンという方や、更には、水しか飲まないで生きている方もいると聞きます。ここまでゆければ、既に仙人の域ですよね。
文明を持ってしまった人間が、本質的に自然と同化できるとは思えませんが止まることなく思考を巡らせて、可能な限り近づけるように生きてゆきたいと思います。
 
今、これをお読み頂きました方の中には「こいつ、頭おかしいんじゃないか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね(笑)。
最後に
ドッグフードにも、キャットフードにもヴィーガンフードが販売されています。
お勧めは
犬用ヴィーガンフード
 
最後まで御読み頂きありがとうございました!。
私は矛盾だらけで未熟者でグダグダと考えながら現在に至ります。これからもたぶんこんな状態だろうと思いますがお手柔らかにお願い致します。
菊池様、コメントさせて頂きありがとうございました。
 
以上がヤブキくんから頂いたコメントです。
とても考えさせられる内容です。
皆様はいかが考えますでしょうか?
僕はこれから色々と考えていきたいと思っています。
ヤブキレンくん!ありがとうございました。