2023.12月第四定例会で会派を代表し、一般質問をしました。

正式な議事録は区議会HPからご覧になれます。

 

フェムテック・フェムケアについて

 

 

  質問

 

フェムテックとは、2つの英語の単語を組み合わせた造語で、フェムは「Female(女性)」を、テックは「Technology(技術)」を意味しており、女性のライフステージにおける様々な課題をテクノロジーで解決できる製品やサービスのことをいいます。 

近年、働く女性が増え、多様な働き方が可能になり、女性のライフステージにおける様々な健康課題についても社会の重要な問題の一つとして注目されるようになり、産業においても、フェムテックという新しい事業が生み出され、認知度が向上し、取り組んでいる自治体や企業が増加しています。 

フェムテックの市場規模は欧米を中心に拡大し、日本でもフェムテック事業を推進する取組みが進んでおり、経済産業省の調査によるとフェムテックによる経済効果は2025年には約2兆円に達するとされており、多大な経済効果も期待されています。 

国や東京都は、都内で事業活動を行っている中小企業者に、製品の開発や普及に対する助成事業なども行い、支援を行っています。 

区においては、女性特有の健康課題の解決に向けた取組みをはじめ企業の従業員の健康増進を支援していくことが必要と考えます。そこで、区の健康づくりサポートプランに、健康経営の推進に向けた取組みを位置付けるよう要望しますが、ご所見をお伺いします。 

 

2016年4月、女性活躍推進法が施行され、女性の社会進出は更に加速される見込みです。しかし、女性には働いている間にも月経や更年期による症状や不妊治療など、女性特有のあらゆる健康問題が起こり、仕事を続けることが困難になるケースもあり、離職や昇進辞退、勤務形態の変更など働き方を変えざるを得なくなるなど、キャリアを積む機会を失う女性は多く存在しています。 

女性の健康課題解決には、自治体や企業との連携が不可欠です。自治体として、住民サービスや職員の福利厚生、企業への支援をすることで、ライフステージや生活環境に適したサポートに繋げることで、多くの女性の悩みをより軽減・解決できると考えます。 

女性特有のかかりやすい疾患や症状が多くみられる年齢は25歳~44歳と言われており、区内には105,215人、区の女性人口の27%となっています。 

女性特有の健康課題について、区では、現在どのような行政サービスを提供しているのかお聞かせ下さい。また、女性が主体的にライフプランを選択・実行し、活躍できる練馬となるよう、今後どのように取り組んでいかれるのか、あわせてご所見をお伺いします。

 

 

 

  答弁

 

健康部長

 

区では、健康づくりサポートプランに基づき、区内中小企業等の従業員を対象に、専門職による出張健康づくりセミナーを行うなど、多様な主体と連携・協力して、地域全体で女性特有の課題も含めた区民の健康づくりに取り組んでいます。

また女性が、身体への理解を深め、生活習慣の改善やセルフケアの実践などにより、生涯を通じて明るく健康的に過ごしていただけるよう、「女性の健康づくり講座」を毎年開催しています。これまでに、冷え症や便秘など様々なテーマを取り上げており、ご参加の皆様から好評をいただいています。今年度は、「産後の健康管理」と「更年期」に関する講座を開催しています。

本年3月の女性の健康週間では、新たに、「ライフステージごとの女性ホルモンの影響」や「乳がんのセルフチェックの方法」な どに関する動画を配信し、多くの方に視聴いただきました。
来年度改定予定の次期サポートプランでは、女性の健康支援に向けて、区内中小企業等の従業員の健康づくりの推進や女性特有の健康課題に関する普及啓発などについて検討してまいります。
女性が自らの希望に沿った働き方や生き方を実現するためには、就労・起業などに関する支援や事業者への啓発が必要です。

女性活躍の推進に向けた取り組みについては、来年度改定予定の「第6次男女共同参画計画」を策定する中で、公募区民や地域団体、学識経験者などで構成される男女共同参画推進懇談会のご意見を伺いながら検討してまいります。