2023.12月第四定例会で会派を代表し、一般質問をしました。

正式な議事録は区議会HPからご覧になれます。

 

 

全国都市農業フェスティバルについて 

 

 

  質問

 

先月、全国から24の自治体が参加して全国都市農業フェスティバルが開催されました。区内外の農産物が並ぶ大規模なマルシェや農業者によるワークショップ、特設ステージで実施したトークライブのいずれもが、大変多くの参加者で賑わい、都市農業の魅力と可能性を全国に発信するイベントとして大成功であったことを会派として高く評価いたします。  

フェスティバルでは、区民の方々に都市農業がある暮らしの豊かさを伝えることが出来たのではないかと考えていますが、その一方で、農業者の方々は様々な課題を抱えながら農業を続けています。フェスティバル前日に行った、招聘都市との意見交換会に、参加した農業者からは、大変有意義な会であったと伺っています。 

今回のフェスティバルを契機に、都市農業の振興に取り組む各自治体が連携を深め、互いの地域の都市農業発展に向けて共に取り組んでいただきたいと考えますが、ご所見をお伺いします。 

  

また、全国都市農業フェスティバルを継続的に開催していくことの意義もあるのではないかと考えますが、現実的な課題としては国や都の特定財源もない中での開催となるため区の一般会計予算の歳出としても約1億円を超える経費負担となり、練馬区だけで継続的に開催をしていくことは難しい状況にあると考えます。  

継続的に開催するには、各都市の持ち回りでの開催や、都市農業推進自治体協議会と連携し、フェスティバルに対する基金創設の検討や、将来的には国や都からの特定財源の確保にむけた取組みなども必要であると考えます。あらゆる課題はありますが、フェスティバルの継続開催の必要性についてのご所見をお伺いします。  

  

これまでマルシェの開催やコインロッカー式農産物販売機の設置など、区民に対して都市農業の理解促進に取り組んできましたが、農地の多くは区内西部にあるため、区内全域まで波及効果を生み出せていないと感じています。 

今後、さらに展開していくためには、区民がその主旨を理解し、区、農業者、JA、商店等が一体となり意識啓発に取り組む必要があると考えます。  

全国都市農業フェスティバルの成果を一時だけの成果とせず、消費者である区民が日々の生活の中で都市農業に親しむ環境を更に充実させていくことが、都市農業の意義に関する理解を深め、かつ多面的機能を享受することにも繋がると考えます。更なる練馬区の都市農業発展に向け、施策の強化をされるよう要望しますが、ご所見をお伺いします。

 

 

  答弁

都市農業担当部長

 

11月19日に開催した全国都市農業フェステイバルは、招聘4都市をはじめ、全国から24の自治体に参加頂きました。農業者による意見交換会やトークライブでは、消費者と顔が見える関係づくりの重要性や効果的な情報発信などについて、活発な意見が相次ぎました。

特産の農産物を楽しめるマルシェやキッチンカーを会場内に設け、3万6千人もの方に来場頂き、成功裏に終了することができました。 

フェスティバルを通じて、都市農業の意義を再確認するとともに、都市生活に新たな豊かさをもたらす都市農業の魅力と可能性を、全国に発信することができたものと考えています。

招聘都市の農業者から「農業者、JA、行政が揃って議論する場は意義があり、今回を契機に意見交換・交流を継続したい」とコメントを頂いております。世界都市農業サミットや全国都市農業フェスティバルの成功により得られた農業者の意欲の高まりや参加都市との繋がりを維持していくことが必要です。

区民の理解促進に繋がるイベントの開催や参加都市との意見交換を継続し、連携を深めます。

今後も各都市の皆様と一体となって都市農業への理解促進と更なる発展を目指してまいります。 

農業体験農園や果樹あるファームでは、多くの区民が農地に親しみ、区内各地の庭先直売所やマルシェでは、新鮮な野菜を求める方々で賑わいをみせています。本年10月には、野菜の収穫体験を行える、新たな「ねりまベジかるファーム」事業を開始しました。今後も、区民が農に触れ合う機会を創出し、都市農業への理解を促進してまいります。