いよいよ始動。

 

トーンダウンして半年眠らせてしまったCS90も、年始に相模川河川敷の猿が島でトライアル練習会と1月19日に川越のモトクロスビレッジで行われるビンテージスクランブラーの走行会が目前に迫り、年末慌てて一気に仕上げた。まずはエンジン搭載から。

CS90は水平シリンダーエンジとは言ってもカブやモンキー等とは互換性がない。

エンジンマウントがカブ系は2箇所でCSは3箇所。なのでエンジンマウントを全て切り取り新たに溶接して吊ってやる必要がある。

エンジンのフロントが少し上がり過ぎているので、全体が組み上がってからバランスを見てエンジンマウントの再溶接をする。

必要なパーツを組込み問題無い範囲でエンジン角度を調整していく。

この段階ではエキパイが若干後ろ下がり。

そしてエンジン角度調整後はエキパイが若干後ろ上がりになるところで決めた。

ただし、このままではキャブが水平にならないのでインマニ側を削り、キャブが正しく由面を確保できるようにした。厳密な事を言えば吸気効率にはマイナスだろうが、そこまでシビアなキャブでもなければエンジンでもない。

乗った感じは全く問題無いので良しとする。

組み付けながらセッティングしていくのでヘッド/テールライトとナンバーを付ける。

ヘッドライトはGE製クライスラーフォグランプを、テールライトはカブのピノキオテールを付けた。

これで大手を振って?自宅付近で試走が出来る様になった。

年が明け早速車に積み込み相模川河川敷へ。

日の出前に横浜を出て猿が島へ。結局ブレーキ調整やチェーン調整などなど。

二週間後に控えた川越モトクロスビレッジで行われるFESM(Far East Scramble Meeting)で少し過酷な走らせ方をして問題を炙り出そうというすんぽう。

3つのクラスがそれぞれ20分ワンクールを3本走る。モトクロス場を10数台〜20数台が同時に走る為(今回はレースではない)ナンバーやライト類は取り外す必要があるので、なんだか製作途中の感じに逆戻り。

現地に着いてみるとトライアンフやBSAなどの英車勢の多さにビックリ。

またその迫力ある走りに刺激され、次回は是非BSAを仕上げて持込んでやろうと..........っていう事はまた作るのか?。

その時はまたここで工程等をアップするとして我がCS90は?。

非力ながらもなかなかいい走りをしてくれたし、特に問題もなかった。

そもそもパターンが緻密なトライアルタイヤは泥の目詰まりでコーナーは滑って滑ってスロットルを乱暴に開けられない事以外はよく走ってくれた。

 

これで春の長野で入山し、山菜採りを兼ねたツーリングトライアルもカブとは違い座って走れるし使えるバイクになりそうな気配。

唯一心配なのは中華エンジンの耐久性くらいだろうか?。