燃料タンク増量。

いよいよ山菜シーズンになり、カブで山登りに出かけるにあたり懸案だった燃料タンクの増量(作り替え)に着手した。

元々の容量がMAXで800cc。リッターあたり40〜50km走るCD90のエンジンも単純に大会のセクション回るだけなら十分でも、ほぼ全開で斜面を登り続けるとたちまちタンクは 空になってしまう。

今回は確実に倍増させたいので体積を把握しながら作業を進めた。

まず用意したのは子供用油粘土。

1パック15cmX8.5cmX2cm=255ccで、これを4パック現状タンクの上に直接盛っていく。つまりこれだけで1L 強の増量になり、更に現状タンクの肉厚分の体積が加算されるという寸法。

左右均等に粘度を盛ってからヘラで叩き表面をならしてキッチンからくすねてきたラップで巻く。

この上から左右に分けてFRPをプライしていく。

左右に分割し易い様にほぼセンターに養生テープで壁を作り右側面が硬化したら左側面をFRPをプライし、硬化したら剥がし取る。

すると新しいタンク本体の二つ割りになった物が出来る。

これで元々のタンクは不要になるのでディスクサンダーで切り込みを入れカチ割る。

久しぶりにカブのパイプフレームが現れる。

この時点で日が暮れてしまったので解体は翌朝に持ち越し。

そこへ燃料取り出し口を取り付けた左右分割のタンクをフレームに取り付けていく。

左右をFRPで合体しつつ給油口を元々のタンクから移設する。

この状態でタンクとしては出来上がりで後はお化粧。

ひたすら研磨。

前回の塗装はラッカーで調色した物をガンで吹き、保護の為にPG80のクリアウレタンを吹いた。

しかし今回は前の塗装を全て剥離するのが面倒なのでラッカーは使えない。(古いウレタンが縮んでしまう)なのでホームセンターで買った水性ペンキを調色して刷毛塗りで済ます事に。

お約束の燃料覗き窓をマスキングして刷毛でペタペタ。

こうして10分もかからずオールペン完了。せっかちなので生乾きの状態で組み付け開始。しかしこの生乾きは各ボルト/ナットのビスロック効果がある。笑

水平シリンダー系のエンジンはフレームから吊ってあるので、バイク本体を逆さまにしてエンジンを置くだけで収まる。車体が軽い原チャリのメリット。

いよいよホンダのウイングマークを貼ると命が吹き込まれた感じがする。

そして肝心なガソリン容量はいつもの様に100ccずつ給油しながらマーキングし、ステンシルで清書。

左が旧タンク。目盛りは700ccまででいいところ800ccが限度。

右が増量したNEWタンク。目盛りは2400ccで倍増どころか3倍の容量となった。

見た目は若干おデブになったが、山の中で給油の為に下山しなくて済みそうで満足している。

さぁ、数日後に迫る長野県茅野市の山に入り、過酷なアタックを楽しみながらの山菜摘みがたのしみ。