テンキーのないキーボードでテンキーの操作を実現させます。
2019/9/20追記
※現在Mac OS X Mojave とKarabiner-Elements最新版で、設定変更なく動作しています。
以前のMacOSではfnキーを押しながらm,j,k,l,u,i,o,7,8,9,/,;,p,0のキーを押すことでテンキーの操作を行うことができましたが、廃止されてから久しいです。
これらをテンキーにみたてて
７ ８ ９ ／ =
４ ５ ６ ＊
１ ２ ３ −
０ ， ． ＋
が入力できるようにするあれね...
で、
MacOS High Sierra環境で、Karabiner-Elements（以下KE)というアプリをインストールしてキーのマッピングを変更して、これを実現する方法を備忘録として書きます。
なるべく、普通？の人でもわかりやすく書きますw
先ずKEを普通にインストールしておきます。ダウンロードはこちらから...
https://pqrs.org/osx/karabiner/
上手く、KEがインストールされていればメニューバーの所にKEのアイコンが増えているはずです。
その後、
システム環境設定＞ユーザーとグループと進み
≪ユーザー名≫を選択
ログイン項目タブを押します。
その後［+］を押してアプリケーション一覧からKEを選択、非表示にチェックを入れておきます。
これで、再起動後もKEが自動的に起動して、この先の設定が毎回有効になります。
KEの設定に入ります。
もともと沢山の設定がネット上に公開されていますので便利に使える場合もあるのですが、上記のテンキーの設定がないようなので自作します。
テキストエディターで以下のようなファイルをつくります。
ファイルネームは念の為に10桁の数字にしたほうが無難です。それ以外だと認識されない可能性があります。
こちらに設定ファイル9999999999.jsonをおいておきます。
ダウンロードして御利用下さい。
https://drive.google.com/file/d/1g7eCH7JsFxNG1Orhq7563aYUCpzn1amv/view?usp=sharing
ファイルネーム：9999999999.json
{
"title": "Personal rules (@ug)",
"rules": [
{
"description": "fnキーでナンバーパット",
"manipulators": [
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "m",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_0" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "j",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_1" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "k",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_2" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "l",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_3" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "u",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_4" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "i",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_5" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "o",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_6" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "7",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_7" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "8",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_8" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "9",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_9" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "slash",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_plus" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "semicolon",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_hyphen" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "p",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_asterisk" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "0",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_slash" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "comma",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_comma" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "period",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_period" }
]
},
{
"type": "basic",
"from": {
"key_code": "hyphen",
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
},
"to": [
{ "key_code": "keypad_equal_sign" }
]
}
]
}
]
}
---------ファイルはここまで
"Personal rules (@ug)"
この部分はグループ名なので好きに変えていいです。
"fnキーでナンバーパット"
表示されるルール名及び説明ですので好きなように変えていいです。
このテキストファイルをデスクトップに保存してターミナルを起動します。
アプリケーション＞ユーティリティ＞ターミナル
ターミナルからコマンドを入力し実行ます。
≪コンピュータ名≫:~ ≪ユーザー名≫$ cp /Users/≪ユーザー名≫/Desktop/9999999999.json ~/.config/karabiner/assets/complex_modifications
”/Users/≪ユーザー名≫/Desktop/9999999999.json”の部分はデスクトップのファイルをドラッグアンドドロップで入力できます。ファイル名を変えている人はそのファイル名で...
リストコマンドで確認してみます。
≪コンピュータ名≫:~ ≪ユーザー名≫$ ls ~/.config/karabiner/assets/complex_modifications
9999999999.jsonが確認できれば、ここまでで下準備は完了。
インストールしたKEのアイコンをクリックしPreferences...を選択。
Complex Modificationsタブを選択。
Add ruleをクリックして出てきたメニューに、先ほどのファイルで設定した、”Personal rules (@ug)”というグループ名と”fnキーでナンバーパット”というルール名が表示されるはずです。
［＋Enable］をクリックすると設定が有効になり、Enabled rulesの一覧に表示されます。
上記のテキストファイルが間違っていなければ、下記の様なキー操作が有効になります。
fn + mキー →「0」
fn + ,キー →「,」
fn + .キー →「.」
fn + jキー →「1」
fn + kキー →「2」
fn + lキー →「3」
fn + uキー →「4」
fn + iキー →「5」
fn + oキー →「6」
fn + 7キー →「7」
fn + 8キー →「8」
fn + 9キー →「9」
fn + /キー →「+」
fn + ;キー →「-」
fn + pキー →「*」
fn + 0キー →「/」
fn + -キー →「=」
因みにATOKをお使いの方は
ATOKの環境設定＞入力補助と進み、
「テンキーからの入力を必ず半角にする。」項目にチェックを入れることで、
入力のモードが「英数」でも「かな」でも関係なく半角文字が出力されるようになります。
Macノートで数値を素早く入力したい方にはお勧めです。
追記：
たまたま、MacbookAirで同じような悩みがある方がいるみたいなのですが、Airだとfnキーがないのかな？（USキーボードではfnキーが上記の写真の位置になく、同様の操作をするためには右のオプションキーが都合がよさそうです。）
なので、右のオプションキーをfnに見立てて同じような設定ができないか考えてみたところ..."mandatory"に"right_option"が設定できるみたいなので、上記の"9999999999.json"ファイル中の
"modifiers": { "mandatory": [ "fn" ] }
の部分を
"modifiers": { "mandatory": [ "right_option" ] }
へ変更することで右オプションキーとの同時押しでテンキー操作ができると思うのですが...
手元にAirがないため（手元にUSキーボードがないため）検証できません。悪しからず...
こちらに右オプション版の設定ファイルを9999999998.jsonとしておいておきます。
ダウンロードして使用する場合は、上記の説明のファイルネームを9999999998.jsonに置き換えて読んでください。
https://drive.google.com/file/d/1I9AIDOUDQlonpI4rNNSNHmICOgfItcXh/view?usp=sharing