ラーメン山岡家
濃厚とんこつ醤油の極太ストレート麺のラーメンで全国のロードサイドに展開するチェーンである。
24時間営業の店がほとんどで多くのドライバーたちから支持を受けている店だ。
歴史を見ていこう。
1980年(昭和55年)、東京都江戸川区に山岡正 氏は丸千代商事を設立し、弁当のFC店を始める。
FC事業開始から1年後、直営店の経営も開始している。
弁当事業は軌道に乗っていたと思われたが、他店との競合も増え、他の業態を模索する中で、ラーメン屋に着目し、ブームに左右されない本当にうまいラーメンで事業展開したいと考え、試行錯誤を繰り返し、うまいと思うラーメンを完成させる。
1988年(昭和63年)、茨城県牛久市に「ラーメン山岡家」をする。
この店こそ、ラーメン山岡家の1号店
現在の牛久店である。
24時間営業、年中無休のスタイルはこの牛久店で原型が作られた。
また券売機の導入により、店内オペレーションを簡素化し、多くのお客に効率的なラーメン提供が可能となり、リピーターも獲得し、大成功を収め、店舗展開を拡大していく。
その中で、ラーメンの本場、北海道札幌市に進出する。
とんこつ醤油ラーメンの味に馴染みがなかった北海道の人たちにも受け、さらに道内に店舗展開していったのである。
道内展開が一段落すると、本格的に全国展開を進め、2016年現在140を超える規模のラーメンチェーン店となっている。
山岡家の特徴は、スープはセントラル方式ではなく店ごとに仕込んでいる点である。
味の維持管理が大変だが、スーパーバイザーが店を巡回し、味のチェックと指導を行うことで、味を一定に保つ努力を行なっている。
また、山岡家のラーメンは麺硬さ、スープの濃さ、脂の量を注文の際にカスタマイズできる。
今では多くの店で取り入れられるシステムであるが、同じメニューであるのに、お客からすると自分好みの味に出来ていると思えるシステムなのだ。
さて、旅に戻ろう。
ラーメン山岡家の創業店である
ラーメン山岡家 牛久店である。
歴史を感じさせる店舗である。
6号沿いにあるこの店は、土浦方面に釣りに行くときなど何度か見かけていたのだが、ここが1号店だったのか!!
山岡家のラーメンは浜松でも食べたことがあるが、久しぶりなので嬉しさを感じる。
さて店内へ
まずは食券機で食券を買って、席に座る。
卓上前には、1号店を語る写真が飾られている。
カウンターがメインの作りで、他の山岡家より店の規模は小さめだが、1号店らしい雰囲気を醸し出している。
素晴らしい雰囲気だ!!
さて、注文は
平日ランチ限定の
サービスセットBにした。
ラーメンとギョウザ、ライスがセットになったお得なメニューである。
ラーメンは、醤油、味噌、塩から選べるが、やはり定番で山岡家伝統の基本の味である醤油にする。
麺は硬めでお願いした。
さあ、ラーメンだ!!
山岡家の濃厚とんこつ醤油のラーメンである。
ギョウザとライス
ギョウザもいい焼き加減だ。
あ、これは、
家系ラーメンの味わいだ!!
うまぴょんである。
久しぶりに食べたので、ここまで横浜家系ラーメンにそっくりな味わいであるとは思わなかった。
しかも、ほうれん草にチャーシューに海苔にまさに家系そのものではないか!!
山岡家は、家が付いているが、家系とは思っていなかったが、あとで調べてみると納得した。
なんと、山岡正 氏は、ラーメン屋を創業するにあたり、横浜の吉村家の味が気に入り、麺屋とスープ屋を連れて、吉村家に通い、山岡家のラーメンを完成させたのだ。
パクりである(笑)
だから、山岡“家”だったのか。
だが、山岡家のラーメンは家系で一般的に使われてい鶏脂は使っておらず、豚のラードを使っており、家系ラーメンを模範としながらも独自のラーメンを作り上げたのだ。
また、家系ラーメンブームが到来する以前に、吉村家のラーメンを食べ、山岡家を創業しており、今の家系ラーメンチェーンとは違うと言えよう。
いわば独立系の家系なのである。
ちなみに山岡家の太麺ストレートの麺は大橋製麺の麺だそうだ。
ギョウザ
パリッとしていて
うまぴょんである。
前にも食べたことはあるが、こんなに美味しかったとは!!
スープは濃厚とんこつ醤油
家系の味である。
海苔がまたうまい。
麺を包んで食べるとまたうまい。
完食である。
かなり満腹になるサービスセットだ。
山岡家 1号店の横並びにも定食屋などが数軒並んでいる。
山岡家
ロードサイドメインに展開するその店は、トラックやタクシードライバーたちに特に愛されている。
ボリュームもあり、ニンニクも入れ放題で、スタミナをつけるには最適なラーメンである。
これからも、昼食、夕食のみならず、夜食に、朝食にと、ドライバーたちにうまいラーメンを提供し続けていくことだろう。
聖地巡礼の旅でした。