どうもぱちんこ特許チャンネルです。

 

 

今日は予定になかったネタですが、なんとなく書きたくなったので「変動パターンテーブル」を所定条件で切り替えるようになったのはいつ頃からなのか書いていきたいと思います。

 

と言っても年表のようなしっかりしたものはなく、あくまでも自分の記憶の範囲内+多少特許文献を調査した程度ですので、ゆるい感じで読んで下さい。

 

 

※いつもは2~3回読み直してから公開ボタンを押しますが、今日はとりあえず公開して、後から間違いに気づいたらこっそり直すスタイルにします。

 

 

1.変動パターンテーブルとは

 

 

 

 

かなり簡素化していますがこんな感じです。

大当り抽選の結果(ハズレ/当り)に応じて変動パターンを決定します。

 

それぞれの変動パターンの変動時間は固定です。(ノーマルリーチ1の変動時間が固定という意味ではなく、変動パターン1、2、3と番号ごとに固定という意味)

 

 

 

2.通常時用と確変時用でテーブルを切り替える

 

↑のテーブルが通常時用だとすると、↓が確変時用のテーブルの例です。

 

 

 

 

ハズレの場合はほとんど2秒変動でサクサク消化でき、当りの場合とハズレのごく一部の場合にスーパーリーチが発生する超アッサリしたテーブルです。

 

いつ頃からやってるのかと聞かれると、さすがによくわかりません。

フィーバー機が誕生した時からやってるんじゃないですかね?

 

 

 

3.同一の遊技状態でテーブルを切り替える

 

(0)その前に

 

You Tubeで2000年以前のぱちんこ機の動画を見てもらうとわかりますが、今よりはるかに単調です。ステップアップ、擬似連、先読みなど、今ではすべての機種に搭載されているような予告も当時はありませんでした。

 

その単調さに対する1つの解決策として「CR幻獣覇王(サミー)」では「指令ゾーン(いわゆるミッション予告)」が搭載されていました。

 

 

 

 

これは、メインの変動パターンテーブルは変更されていないものの、サブ側の予告抽選テーブルが変更されています。(当りのときの何%かで指令を満たす予告が出るようになる)

 

この「ミッション予告」に関してサミーはそこそこの件数の特許出願をしており、その中には実際に特許になったものも何件かあります。

 

 

(1)特定の変動パターン(≒リーチ)を契機にテーブルを切り替える

 

でもやはり見た目で誤魔化すことにも限界を感じ(たのかどうかはわかりませんが)、サミーはこんな特許を出願しています。

 

【公開番号】特開2010-110362

【出願人】サミー株式会社

 

【概要】

特定のスーパーリーチを契機として、変動パターン選択テーブルを切り替える。

 

 

 

 

 

 

 

↑の図に書いてある「進軍モード」という言葉から、「ぱちんこCR戦国乱舞 蒼き独眼MX」(2009/10導入開始)で実施していたのかもしれませんね。

 

私あまり打った記憶がないので確証が持てません。(陰陽座の歌がかっこ良かった気がする)

 

つまり、それまで見た目(サブ側)は変わっていたけど中身(メイン側)は変わっていなかったミッション予告(特殊モード)について「メインの振り分けも変えちゃおう」となったんですね。

 

特定の変動パターンを契機に変動パターンテーブルを変更する、という方法を最初に実機に搭載したのがどのメーカーのどの機種かは正直定かではありません。もしかしたら何作目かのエヴァでやっていたかもしれません。

 

まあ大体2000年代後半くらいにこのような発想が生まれたんだな、くらいに受け止めて頂ければOKだと思います。

 

 

(2)所定の変動回数を契機にテーブルを切り替える

 

所定の変動パターンで切り替えるのは思ったより使い勝手が良くないと感じ(たかどうかはわかりませんが)、藤商事がこんな特許出願をしています。

 

【公開番号】特開2014-104106

【出願人】株式会社藤商事

 

【概要】

規定回数消化を契機として変動パターンテーブルを切り替える。

 

 

 

 

すぐ上の図を例に説明すると、

 

・テーブル0でスタート

・テーブル0で100回転消化するとテーブル1に切り替わる

テーブル1は必ずスーパーリーチが発生

・テーブル1で1回転消化するとテーブル2に切り替わる

・テーブル2はリーチ確率が少し上がっている

 

といった感じです。

 

こうすれば開発者が意図する回転数で必ずリーチをかけることができます。

上の例では必ずリーチがかかるテーブル1は1回転のみの滞在でしたが、4回転にすることも可能です。

 

 

・・・そう、これこそ『リング~呪いの7日間~』の3段階STの原点ですね。(この出願がリングを想定したものかは知りませんが)

 

 

藤商事はリングより少し前に販売したゲゲゲの鬼太郎で、「確変中に所定回数(たしか70回転くらいだったような)ハマると、消化スピードが速くなる(変動時間が短くなる)」という機能を搭載していました。

 

この時に藤商事が警察庁に質問したのかどうか定かではありませんが、イチかバチか搭載して試験に持ち込んでみるなんてことは普通しないので、事前にある程度OKだという感触を得ていたのでしょう。

 

 

先ほどのサミーと同様、規定回数消化で変動パターンテーブルを切り替えたのが藤商事が最初かどうかはわかりませんが、↑で紹介した特許出願は実際に特許になっていたので、思想的にはかなり早かったものと思われます。(↑のサミーの出願は特許になっていません)

 

 

この他にも保留個数を条件にするなど、変動パターンテーブルを切り替える(もしくは参照するテーブルを分ける)方法はありますが、さすがに疲れたので今日はこの辺で。

 

 

 

ちなみに、変動パターンテーブルを変更するのは必ずしもリーチをかけたい時ばかりとは限りませんよ。最初に言った通り、1つの変動パターンに対する変動時間は固定です。

 

 

例えば1,000回転目ちょうどに何かしらの演出をしたい場合、そこでテーブルを変更すればその演出に適した時間(30秒とか3分とか)を強制的に選択させることができます。何に使うかはわかりませんが。

 

 

 

今日はここまで。

 

 

それではまた。

 

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