北朝鮮による日本人拉致問題は、5月の日朝合意を受けて解決に向けて動き出しています。拉致問題については、政治家や外務省の怠慢、朝日新聞など反日のマスコミによる妨害活動などがあり、拉致の疑いが持たれてから長い年月が経過してしまっています。

つい先日の710日にも日経新聞が拉致問題について捏造報道をするなど、現在でも拉致問題解決を阻害する動きはなくなっていません。しかも、本来は国民の生命を守る立場にある国会議員の中にも、拉致問題の解決を阻止してきた人物が多数います。今回は、政党の中でも最も北朝鮮を擁護してきた社民党(旧社会党)の2人の国会議員について紹介します。


 

【土井たか子】

 
1988年に北朝鮮に拉致された石岡亨さんが手紙を外国人に託し、その手紙が813日付ポーランド消印で有本恵子さんの家族の許に届きました。石岡亨さんは手紙のことがバレたら殺されるという身の危険を冒してまで手紙を書き、北朝鮮に拉致されたことを家族に知らせたかったのです。

その手紙により、行方不明になっていた有本恵子さんが北朝鮮にいることが判明します。有本恵子さんのご両親は外務省に陳情しましたが、外務省からは無視され相手にされない状態でした。

困り果てた挙句、有本さんの両親の選挙区の地元国会議員であり、当時北朝鮮と親密な友好関係にあった社会党の委員長(当時)土井たか子氏に陳情することにしました。国会を訪れ国会内のエレベーター前で土井たか子氏に石岡亨さんの手紙を根拠に直接陳情しました。


しかし、土井氏には全く相手にされませんでした。それだけではなく、土井氏は石岡亨さんの手紙の存在の事実を、朝鮮総連に密告したそうです。朝鮮総連は北朝鮮の日本における出先機関ですから、石岡さんが手紙を送ったことは北朝鮮に知られてしまいます。


そして手紙が届いてから、わずか2ヶ月後、突然有本さんら3人の「同時処刑」が報じられました。日朝関係筋によると、「石岡さんが内密に日本の家族へ手紙を送ったこと」が、土井事務所から朝鮮総連を通じて北朝鮮本国に報告され、処刑に至ったということです


ちなみに石岡さんの家族が地元の社会党に相談しましたが、その際に「口外しないように」とだけ念を押されたということです。


北朝鮮の内情をよく知る土井氏は、石岡さんらが勝手に手紙を出したことが北朝鮮にバレれば処刑されることは当然知っていたはずです。つまり有本さんら3人が処刑されると分かっていて密告したのです。もし石岡亨さんや有本恵子さんが生還されない場合は、土井たか子氏の責任は重大です。土井氏が殺したといっても過言ではないでしょう


土井たか子氏は「拉致ということはありえない」と北朝鮮が主張していたことと同じことを拉致被害者の家族に言っていました。しかし、テレビの取材などで土井氏は「拉致はでっち上げなんてことは言っていない」と発言しており、金正日が拉致を認めた後も拉致家族会に謝罪どころか会おうともしていません。 

 

 

【福島瑞穂】

 
北朝鮮に拉致されたと言われている増元るみ子さんの弟の増元照明さんは、社民党とのパイプがあるということで、土井たか子氏、福島瑞穂氏、辻元清美氏など社民党の議員に嘆願メールを出しましたが、誰からも返事は来なかったようです。

2002年に金正日が日本人拉致を認めた後、北朝鮮の拉致問題に関連して社民党と北朝鮮との過去の関係を、国民に説明して謝罪するべきだという意見が党内に出ていました。

しかし、土井たか子党首らは、そのような意見を聞き入れることはなく、田嶋陽子氏や大渕絹子氏は離党していき、阿部知子氏は執行部に激しく抗議しましたその後に政府与党が提出した北朝鮮への経済制裁についても、土井たか子氏、福島瑞穂氏、辻元清美氏らは強行に反対しています

菅義偉総務相が、NHKの短波ラジオ国際放送で、拉致問題を重点的に取り上げるよう命令することを検討する考えを示したことに対して、「NHKの自主性、自律性を損なうことがあってはならない」と発言しています。つまり、NHKが拉致問題を取り上げることに反対を表明しています。


福島瑞穂氏は、拉致問題を否定するどころか上記のように拉致された人を危険な目に遭わせるようなことをしていた土井たか子氏を庇い続けています。社民党の本流を継承している人物の1人であると言えるでしょう。