タッチ⑥二大名セリフ「南を甲子園に連れてって」と、ラストの「上杉達也は朝倉南を愛しています」 | 本の匠 ビンテージコミック探検隊

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ビンテージコミック(ヴィンテージコミック)とは昭和30年~の新書刊マンガのことです 
このブログは、そんな昭和のお宝マンガ、絶版マンガ、封印作品など探求していきます

達也は和也の夢
「南を甲子園に連れて行く」
を目標に頑張ってきた




「南を甲子園に連れて行って」
この言葉は、南のためではなく
和也のための言葉だった




このセリフは和也にしか言ってなかった
けして和也が死んだから、代わりに
達也に「連れていって」とは言ってないのだ



達也は、自分にもあのセリフを
言ってほしかったのだ




「甲子園に連れて行って」

このたった一言で達也のスイッチが入る


まさしく「南は小さな巨人」なのだ




これ知ってる人いるのだろうか?





しかし甲子園の切符を手にしてみたら


達也はスーパースターになってしまった



(人気絶頂のアイドル住友 里子と
の写真を撮られる達也)




南は、達也の存在が遠くなってしまった
ように感じるようになる




「南を甲子園に連れてって」
せっかく、その日が来たと言うのに



南は、新体操のインターハイの試合で
鳥取にきていた

すれ違う二人




試合の前だと言うのに元気がない南
心配する西村と原田






今まで、完璧でスーパーアイドルと
思われていたが朝倉南が皆の前で
初めて涙をみせるのだった




成績優秀、容姿端麗、運動神経抜群
料理も家事も完璧
全てが完璧のスーパーアイドル
と思われているが…



これは家庭環境も関係しているだろう

南は、母親を亡くして父子家庭
家事や料理は小さいころから
やっていたのだろう。


この事が影響して母性が発達し
だらしない達也の面倒をよくみる
「ダメな子ほど可愛い」である


運動神経は元々、良かったのだろうが
小さい頃から達也と和也と遊ぶ事で
発達したのではないだろうか。


男性に囲まれて生活していたため
男言葉を普段は使うようになった






また父親も、南を寂しくさせない
ために、仕事はいつも家にいれるように
自宅で喫茶店をしたのではないだろうか?


南は…

上杉兄弟や父親から愛情をいっぱい
もらって育ったのである


(…と、勝手に深読みをしてしまった)


完璧のスーパーヒロイン

しかし、実際は17歳の女の子だった







会場を飛び出してしまう南


この後、例のセリフになるのだが
アニメでは電話で伝える




そして南に
「甲子園に来てほしい」と頼む


元々、コレがあだち充が考えていたラスト
だったのだが、描いてるうちにコレは違う
と考えた あだち先生ラストを変えてしまった





原作は



飛び出していった南は偶然
テレビで甲子園の入場シーンを目撃

達也の姿を探すが…見当たらない



すると…
達也がガラスに映っていた




振り返ると甲子園にいるはずの
達也が立っている


何故?和也ではなく達也が好きだったのか

それは、普段は頼りない達也なのだが

南が、ピンチになった時は必ず現れて
くれるヒーローだったからなのだ








そしてクライマックス




「上杉達也は朝倉南を愛しています。
世界中のだれよりも。」



野球よりも甲子園よりも
朝倉南の方が大切だったのだ


ここが、この物語のゴールだったのだ


アニメの方では




「上杉達也は世界中の誰よりも
浅倉南を愛しています。だから… 」


「だから」を入れる事によって
二人のスタートライン(未来への)
であることをイメージさせ



その後、原作にないオリジナルの続編
「タッチ CROSS ROAD~風のゆくえ」
がTVスペシャルで放映された



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もう一つの「タッチ」のラストとなっている
作品である



原作は
「甲子園は?」と聞かれると熱を出して
寝ていることになっていると答え




ドレドレと…



見つめあってからの・・・・・・・・



コレ
(キスシーンは見せずに足元の背伸び
で表現するのがあだち充らしい所か?)


この後の展開は、オマケのような物で
タッチの実質ラストはこのシーンだろう









これが「巨人の星」なら当然
抱きしめる相手は…




コレ
(抱きしめる相手は男!しかも汗と涙付)


これが「スポ根」と「ラブコメ」の
違いである


ちなみに、これで汗と涙がなしで
「も・もう一度きみを抱きしめ
させてくれたまえ」
と言うと




ボーイズラブになってしまって
話が変わってしまうので要注意である







タッチにおいては甲子園の試合は
一つも描かれてなくて


試合結果は最後の最後に…
たった一コマで表現した





これぞラブコメ!これぞ、あだち充

アニメと違う原作の魅力も
味わっていただきたい
(自分も今まで読んでなかったけど
お勧めです)



つい最近

ダ・ヴィンチニュースがアンケートで
今までに「全巻そろえたことのあるマンガ」
は?の統計をとってみたら


■1位 『スラムダンク』(井上雄彦)全31巻
■2位 『花より男子』(神尾葉子) 全37巻
■3位 『ドラゴンボール』(鳥山 明)全42巻

と言う納得の結果だった!
(ちなみに自分も「スラムダンク」と
「ドラゴンボール」は揃えたが、残念
ながら「花より男子」は読んだことがない)


ついでに4位と5位は?
■4位 『ヒカルの碁』(小畑 健)全23巻

で、5位はなんと…

■5位 『タッチ』(あだち 充)全26巻

と言う結果でした






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次回はリアル「タッチ」
『あだち充と勉 兄弟の秘密』
を探検します





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