まずは近況報告からさせてください。
2つあります。

一つ目は、この報告が毎度お馴染みとなっておりますが、クラウファンディング「SILKHAT」内で募集をさせてもらっています『

西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』の受講者数が8000名を突破しました。

このラジオでも、「皆、すぐに告知をやめてしまうけど、告知を丁寧に繰り返すことって、結構、大切だよ」という話を何度もさせていただいておりますが、「8000人」と聞くと、僕の話も、それなりに説得力が出ると思います。


これって告知に限った話じゃなくて、全てにおいてそうで……たとえば「告知をやめてしまう理由」は、「これぐらいすればいいだろう」という見積もりの甘さに加えて、「その話は、もう聞いたよ」という外野からの声があると思うんですね。

自分の耳に届いてくる外野の声って、外野は外野でも、極めて自分の近くにいる人で、そこの意見を反映していると「近くにいる人にしか届けない人間」になっちゃうんですね。

僕がまだ芸歴1年目とか2年目の頃に鶴瓶師匠から「同じ話を100回しろ。ただし100回めも1回目のように喋れるようになれ。それがプロや」と言われたことがあるんです。

要するに、「お前の1回目も、お前の10回目も、まだまだ誰も見てないよ」という話です。
これ、メッチャ大事だと思っています。

広い意味で、僕のお仕事も「サービス業」に分類されると思うんですけど、この仕事をしていると「飽きた」という言葉を口にされる方がいらっしゃるのですが、その言葉を使うこと自体は全然良いと思っていて、ただ、その時、「自分が飽きたのか?」それとも、「世間が飽きたのか?」は、サービス提供者ならば考えなきゃいけないですよね。

そんな話を織り交ぜながら、こうして毎日告知をさせていただいております。

『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』に興味がある方は、クラウファンディング「SILKHAT」のプロジェクトページから、是非、ご参加ください。



 

近況報告の二つ目は、昨日、映画『えんとつ町のプペル』の初号試写が無事に終わりました。

初号試写というのは、関係者の皆様や、東宝の役員さんといった目が肥えた方々への、いわゆる「お披露目会」でして…結果、めちゃくちゃ大好評でした。誇張表現抜きで、皆、泣いてました。

実は、その裏で、それなりにビクビクしていた僕がいて、その時の気持ちに関しては、オンラインサロンの方で正直に綴らせていただいておりますので、是非、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』を覗いてみてください。

映画公開を控えた今、僕のオンラインサロンはだいぶ面白いと思います。かなりヒリヒリしています(笑)


とりあえず、「昨日、映画『えんとつ町のプペル』の初号試写が終わって、大大大好評でした」というご報告でした。

皆様、おおいに期待しておいてください。映画『えんとつ町のプペル』は12月25日公開です。

 



 

というわけで本題です。

今日は「若いうちにお金を使え」というテーマでお話ししたいと思います。

 
昨日も、初号試写の数時間前まで「編集作業」をしていたんですね。

で、編集作業とかが分かりやすいと思うのですが、すでに存在している一つのも物事を更に良くするためには、2つクリアしなきゃいけないことがあって、一つ目は「違和感に気づく」、二つ目は「違和感の原因をミリ単位で割り出す」です。

 

編集の場合だと、「ここ、なんかグッとこないなぁ」というのが一つ目の「違和感に気づく」という部分。

そして、「グッとこない理由は、○○がこうで、△△がこうだから」というのが二つ目の、「違和感の原因をミリ単位で割り出す」という部分です。

原因を割り出すことができれば、改善もできるので、まずは、ここまでは持って行かなきゃいけないのですが…多くの人が、一次審査である「違和感に気づく」の段階で落ちてしまっている。

 

それは、すごく些細なことです。

先日、僕がプペルの仮装をして、お客さんと記念撮影をするイベントを開催したのですが、それって、静かな空間って、業務的に写真を撮って「はい、次の方」とやるよりも、やっぱり『えんとつ町のプペル』の主題歌が後ろに流れていた方が楽しいじゃないですか?

まず、ここに気づかない人がいる。ウチの新しいマネージャーがそうなんですけども、静かな空間で写真を撮り続けることに違和感を覚えない。

で、「BGMぐらい流した方がいいよ」と言って、そこで慌てて、流すのですが、BGMが1周か2周かして、設定の関係で止まっても、BGMが止まっていることに気がつかずに、普通に作業を続けるんです。

さっきまで聴こえていた音が聴こえていないのに、気づかないんですよ。

これ、どういう状態かというと、「意識し続けないと機能しない耳をブラ下げている」という状態です。

 

それじゃダメなんです。

流れていた方がいい音が流れなくなった瞬間に、その無音が「圧倒的な不協和音」として聴こえてくる耳になっていないと、プロとしては食っていけないんです。

「神経を研ぎ澄ませる」という言葉がありますが、言い方を変えると、「身体の全ての部位に判断装置を張り巡らせる」ということですね。IOTです。

脳ミソから信号を送るのではなくて、身体の各部位から「すみません。ここ、エラーが起きてますよ」という信号を送れるようにならなきゃ話にならない。

いちいち脳ミソなんかに判断させているから出遅れるし、意識していないと、ポッカリと抜けてしまう。

 

で、繰り返しになりますが、その空間に違和感を覚えたら、今度は、秒速でガンを突きとめる。

これを人は「センス」と呼びますが、その正体は「経験値」と「思考量」です。

いいものを見て、「何が良かったのか?」を箇条書きして、よくないものを見て、「何が良くなかったのか?」を箇条書きする。

そして、それを身体に染み込ませる。

で、踏み込んだ話をすると、いいものを観るには、基本、お金がかかります。

 

それでいうと、歳を重ねて、お金を持ってから、いいものを見るのもいいけどね、

なるべく若いウチに、お金を出して、いいものを観ておいた方がいいです。

それも「何が良いのか?」を確かめることを目的として。

それが、その後の全ての判断基準になるから。人生の濃度が大きく変わってくる。

20代の「貯金」は浪費だと思っといた方がいい。通帳の数字がジワジワと上がっていくことを見るだけの浪費活動で、無駄使いです。

20代は全額自己投資にブチ込んだ方がいい。
そうして30代になれば、同世代で20歳から10年以上貯金に明け暮れた人の貯金額なんて、3ヶ月もあれば稼げるから。


お金と時間をかけて、いいものと、悪いものを両方見て、違和感を覚える身体と、違和感の原因を割り出せる身体を手に入れることをオススメします。

 
 

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2020年12月25日公開!
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