活動報告からさせてください。

 

まずは、毎度お馴染みとなっております、クラウドファンディング「SILKHAT」内で募集させていただいております『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』の受講者が7400名を突破しました。

本当にありがとうございます。


こちらは今の時代の人の巻き込み方やモノの届け方についてキンコン西野が本腰を入れてお話しする会となっています。


で、毎日こうして現在の受講者数を発表させていただいているので、もしかすると、お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、受講者数が増えるスピードが加速しているんです。

これ、面白いですよね。


同じ場所で告知しているのに、集客スピードが上がっているんです。

告知している内容は毎日ほぼ同じなので、現時点で考えられる「集客スピードが上がっている理由」は、「人に人が集まっている」ということですね。

こういうのをマーケティングの世界では「バンドワゴン効果」と言ったりします。


「多くの人が選んでいる状態そのものが、それを選ぶ人を更に増やしていく心理効果・群集心理」のことですね。


それに加えて今回は「『マーケティング講座』の集客ができている」という説得力があると思います。

この理屈でいくと、受講者数が増えれば増えるほど、受講者が増えやすくなるのは明らかで、ここでも一つ面白い実験ができているなぁと思っております。


『西野亮廣オンライン講演会 ~マーケティング講座【上級編】~』に興味がある方は、クラウドファンディング「SILKHAT」のプロジェクトページから、是非、ご参加ください。




そんなこんなで、今日の本題です。

今日は『キンコン西野がトイレットペーパー屋になる理由』について、お話ししたいと思います。

 

僕のオンラインサロンメンバーさんはご存知だと思いますが、実は僕、映画制作の裏側でこアレックスさんとコラボをさせてもらって、トイレットペーパーの開発を進めていました。


で、おそらく、皆さんが思われている以上に、僕、このプロジェクトに体重を乗せているのですが……まず疑問として「なぜ、トイレットペーパーなの?」というのがあると思うので、そこを説明させていただきますね。

 

これも昔、サロンでお話ししたことなんですけども、「作品を生み続けるには、作品を生み続けられる環境」をまず作らなきゃいけないんですね。

一見、作り手をして美しいのですが、実は一番、マズイのが、「作品の売り上げで、次回作を作る」というループです。


これをやっちゃうと、つまるところ、作品がヒットしないと次回作が作れないわけじゃないですか?


そうすると、「作りたくてたまらない作品」ではなくて、「ヒットするような作品」を作らなくちゃいけなくなる。

 

そして、僕は「商品」と「作品」の定義を明確に分けていているんですね。


「商品」というのは、お客さんのニーズを調べて、それに合わせて作られるもの。

一方、「作品」というのは作者が作りたくて作りたくてたまらなくて作ったもので、それをお客さんの手元に届ける為に、どうすればいいのか考える。


つまり、商品と作品とでは「マーケティング」が差し込まれる位置が違うんです。

先にマーケティングがあれば、それは「商品」だし、マーケティングが後回しになっていれば、それは「作品」です。

あくまで、僕の中で。

 

そして、僕は誰が何と言おうと、絶対的に、「作品」にしか興味がないんです。

「作品」を生み出し続けるのが僕の役目です。世間のニーズなんて、どうだっていいんです。

そもそも『えんとつ町のプペル』なんて、そうじゃないですか。



「ゴミ人間」の物語なんて、誰も求めてなかったでしょ。

もっと、「イケメンと美女を出せよ」というのが世間一般じゃないですか。

『えんとつ町のプペル』には、そういったものが出てこないんですね。

出てくるのは、ゴミ人間と、煙突掃除屋の少年です。

僕が作りたくて作りたくて仕方がないものです。

 

 

こういった「そもそも世間が求めていないもの」を生み出し、届け続けるには、それができる環境が必要なんですね。

 

で、今は僕のマンパワーで、それこそオンラインサロンの売り上げで、それが実現できていますが、もしかすると僕は明日交通事故で死ぬかもしれないじゃないですか?




そうするとオンラインサロンは閉じなきゃいけなくなりますよね。

でも、後輩達はもう、えんとつ町VRとか、えんとつ町のプペルのミュージカルといった作品を作り出しているんです。

僕が死ぬのは最悪構わないけれど、ここが止まってしまうのは、僕は嫌なんですね。

 

 

というわけで、人間が生きていく上で絶対に無くならない「商品」を押さえて、その商品の売り上げのいくらかが、エンタメの制作費か、もしくはどこかに支援にまわるようにしようと思って、「エンタメの火を灯し続ける為には生活インフラを押さえるしかない」と結論しました。

 

で、トイレットペーパーです。

『CHIMNEY TOWN』という僕の肝入りブランドの商品の一つとして出される今回のトイレットペーパーは、売り上げの3%が子供達への絵本寄付に回されます。



そうして、次の世代、次の世代に絵本『えんとつ町のプペル』が届き続ければ、『えんとつ町のプペル』に付随する作品が作りやすくなるわけじゃないですか。そこを狙っています。

 

そして、今回は生産の最終工程で、福祉作業所の方々へ製品の巻紙作業をお願いしています。

障害者就労支援です。



今回のコロナで、仕事がなくなっちゃたのは障害者の方も同じで、もちろん彼らのことは無視できない。

で、本当は仕事場を生でお見せしたいのですが、皆さん、本当に仕事が丁寧なんです。

トイレットペーパーを紙で包む作業は手作業になるのですが、本当に、一個一個めちゃくちゃ丁寧に巻いてくださるんです。






エンタメを届けながら、ドサクサに紛れて、雇用を作って、いろんな人を守れたらいいなぁと思って、こういった試みをさせてもらっています。

 

もう一つ言うと、僕のサロンには飲食店経営者がウン千人ぐらいいるのですが、彼らに「タテマエを抜きにして、一番嬉しい差し入れって何ですか?」と聞いたら、皆、「消耗品」と答えたんです。

洗剤とか、それこそトイレットペーパーとかです。

これら消耗品にかかる費用と言うのは、お店を続けていく以上、ずっと支払い続けることになるので、これを「差し入れ」で負担できたら最高じゃないですか。

年間のトイレットペーパー代が浮いたら、救われる飲食店経営者さんって、結構いると思うんです。

 

ということもあって、『CHIMNEY TOWN』のトイレットペーパーは、ギフトとして成立するようなパッケージにしました。

ロール(紙)自体のデザインも全てです。

12ロールセットで980円なのですが、専用の箱に入っていて、「ああ、いいものを貰ったな」という感じになると思います。

 

専用ホームページ(販売サイト)が立ち上がるので、是非、一度、御確認ください。


【CHIMNEY TOWN 『えんとつ町のトイレットペーパー』】



とにかく、いいトイレットペーパーができました。

 



 


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2020年12月25日公開!

映画『えんとつ町のプペル』


▼オンラインムビチケ(特典付き)の購入はこちら↓

https://mvtk.jp/Film/070395



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