- ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- サウンド・オブ・カラー 地下鉄の恋
地下鉄
製作年度:2003年
上映時間:97分
製作国・地域:香港
監督:ジョー・マ
製作:チャン・イー・チェン、レン・ゾンラン、チョウ・ヨントゥ
製作総指揮:ジャッキー・パン・イーワン
原作:ジミー
脚本:ジョー・マ
出演:トニー・レオン 、ミリアム・ヨン、チャン・チェン、ドン・ジェ、ファン・ジーウェイ、ラム・シュー
◎2003年香港・映画興行成績 9位(総合17)
香港公開 2003/12/18
香港と、上海。二人のいたずら天使が、ふれあうことのなかった男女を結びつけ、クリスマスに小さな恋を成就させる、優しさと愛があふれる物語。 ★香港。小さなデートクラブを経営するホーは、目の不自由な娘ヨークと出会い意気投合。だが、新開発の痩身ジュースを飲んだホーが失明してしまう。「音」だけの世界で恋におちた二人だが、クリスマス直前、ホーを思いもよらない出来事が襲う―! ★上海。ドンは憧れの彼に失恋したばかり。間違えて配達されたカードを見てドンに恋した台湾青年・ジエは彼女に会うため上海ヘ行くが、彼女の心は失恋の痛みに凍りついてしまっていた―。 ●巨匠ウォン・カーウァイの自社プロデュース!ウォン・カーウァイがジミーの「地下鉄」に惚れ込んで映画化を熱望! (ユニバーサル・ピクチャーより)
ジョー・マ監督、トニー・レオン、ミリアム・ヨン主演の「サウンド・オブ・カラー 地下鉄の恋」を観ました。
台湾の絵本作家ジミーさん(ジミー・リャオ)原作。ジミーさんをさらにくわしく。
「恋の風景」を観ても思いましたが、彼の絵本を読んでみたいなぁと思いました。
- ジミー, 宝迫 典子
- 地下鉄
監督いわく、原作とは、ちょっと違うお話ですけれども、そこに流れている精神は、同じとメイキングでおっしゃってました。 - 香港の盲目の女性(ミリアム・ヨン)が、結婚相談所の男性(トニー・レオン)と、出会い、恋に落ちるお話と、台湾の広告代理店の男性(チャン・チェン)が、上海の女性(ドン・ジェ)と恋に落ちるお話が交互といいますか、同時進行といいますか、ふたつのお話がリンクすることはないんですけど、「地下鉄」での恋のお話であります。
この作品、チャン・チェン目当てで観たのですが、2年間片思いをしていたんですが、恋する女性にあてた手紙は、天使(!)のはからいで、上海の別の女性に送られてしまうことから話がはじまります。
「縁」を深く信じているお二人で、違う人を好きだった二人も、お互い気になる存在に。
上海の47番目の駅を探しにいきます。(実際は、46駅しかないそうなんですけど。)
片思いをしていると、苦しいことが多いですけれども、このお2人もそんな雰囲気にどっぷりつかっておりまして、香港のカップルに比べると、静かな静かな恋にみえます。最後、いっぱい走ってましたが。
ミリアム・ヨンが恋には大変奥手ですが、精神的に自立している盲目の女性役を演じております。
お父さんがラム・シュー。ラムさんって、実際、おいくつくらいなんだろうなぁ。いろんな意味で年齢不詳です。
このお父さんが、また、ミリアムさんを見守るような、大きな愛で受け止めてくれていて、感動的でした。
トニーは、けっこう適当に結婚相談所をしている男性なんですが、ミリアムと出会った後に、自分も目がみえなくなってしまいます。(友達からもらった薬をいっぱい飲みすぎた後。)
一番苦しいときに支えてくれるのがミリアムさんです。
シールひとつひとつに愛情を感じます。
話は、おおまかな説明をすると、ありきたりのように思えますけれども、けっこう、天使の活躍で(天使が普通の人間で、どう受け止めていいのか途中まで迷いました)話がちょこちょこ盛り上がり、普通の何気ない感じのシーンが、なんとも心地の良いお話でした。みなさん、それぞれ、役者さんが違和感なく、おおげさでない感じが、とてもよかったです。
恋愛だけでなくって、いろんな広いものの中に自分がいて、守られているような気分になりました。
オススメ度:★★★☆☆
メイキングのチャン・チェンがかっこよかった度:★★★★☆