昭和の日。
PANCRASEのセミファイナルで
前ライト級チャンピオン 久米鷹介と
激闘を繰り広げて、
惜しくも判定負けした粕谷優介。
この試合はこの大会のベストバウト。
礼に始まり礼で終わる。
憎しみや威嚇など皆無。
爽やかで清々しい、
正に
"スポーツMMA"
の素晴らしい戦いだった。
激闘の翌日ではあるが、
足を引きずりながら、
クリニックに挨拶に来てくれた。
怪我は?
足が痛いだけです。
頭痛は?
ありません。頭は大丈夫です。
疲れたでしょ?
さすがに疲れました。
道場を休みにしちゃいました。
こんな他愛のない診察室での会話だが、
見るからに消耗し切っていて、
ようやく歩ける状態だ。
それでも粕谷君は、笑顔で来院し、
試合後のルーティンである
自分への挨拶を忘れない。欠かさない。
粕谷優介とはこういう男だ。
長年スポンサーをしている事が誇らしく感じた。