現在 広島県立美術館で
東山魁夷展 自然と人、そして町
を開催されてます。
今までの作品はもちろん
東山芸術の記念碑的大作「唐招提寺障壁画」全68面を特別展示されてます
http://www.hpam.jp/special/index.php?mode=detail&id=161
あまりにも有名な大好きな緑いっぱいの絵にも
初めて見た秋色の 雪景色の絵にも大感動（≧∇≦）
２回 観に行った私(笑)
その中で 初めてお会いした絵
「夕星」(ゆうぼし)。1999年東山魁夷の絶筆。
東山魁夷さんは 1999年（平成11年）5月6日に90歳で亡くなられてます。
この作品は 最後の作品・・
しかし サインと落款はない。
一度は入れたサインと落款だが、消して 描き続けようとされてたようです
東山魁夷さんは「夕星」について、
「これは何処の風景というものではない。
そして誰も知らない場所で、実は私も行ったことがない。
つまり私が夢の中で観た風景である。
私は今までずいぶん多くの国々を旅し、写生をしてきた。
しかし、ある晩に見た夢の中の、この風景がなぜか忘れられない。
たぶん、もう旅に出ることは無理な我が身には、
ここが最後の憩いの場になるのではとの感を、
胸に秘めながら筆を進めている」
っと言われたそうです。
この言葉に 東山魁夷さんが まっすぐに生きて来られ
年を重ねて老いていく自分を
静かに優しく受け入れて来られたのだと
しみじみ感じました
人間こんなに優しく死に向かえるものなんですね
この絵をしばらく眺めながら
私もいつの日か来るであろうその日に
こんなに優しい気持で死と向かい合えるよう
日々を受け入れながら大切に暮らしていこうと思いました
音声ガイドを聞くと東山魁夷さんの気持まで感じる事が出来ますよ。
今から行かれる方は音声ガイドお勧めです(^^)v