「ドミー安城アンフォーレ店」が1月31日をもって、"完全閉店"、アンフォーレからの撤退することになり、ドミーから今日のチラシを通して正式に発表がなされました。

昨年から一部従業員や関係団体等には完全閉店する旨は伝えられていましたが、今日のチラシでお客様などには正式な閉店の公表になるとのことです。

私も昨年末からは耳には入っていましたが、ドミー側の正式な公表を待ってこうして投稿させて頂きました。

もちろん市側も早い段階で閉店への動きの情報を入手し、何とかならないかと協議等を重ねてきましたが、その意思は変わらず、今日の正式公表、そして1月31日をもっての完全閉店となりました。

一番の理由は当然のように、売り上げ、収益など経営的な問題と聞いています。
年間数千万円レベルのマイナス収支が続き、この間がんばって来られましたが、この先も収益の見通しが立たず、この経営判断に至ったみたいです。

残念ではありますが、経営的な理由であれば致し方ありません。

そして、残念ではありますが、アンフォーレとして重要なことは「次の民間施設」が入る、入れることです。

正式、正確には、安城市とアンフォーレの民間施設について契約している、スターツアメニティーと清水建設が設立した特別目的会社"SPC"の安城民間収益サービスが契約上、まずは次の民間施設を入れる責任を有しています。

SPCの民間の力に期待しつつ、安城市としても協力と共に契約上の毅然とした姿勢が必要です。

1月31日の店舗の完全撤退、その後の撤収作業などで3月末まではかかるとのことですが、現状、その後4月以降の次の民間施設が見つかっていないとのこと。

今のままだと数ヶ月、空き店舗状態が続いてしまいます。
この状態はいいわけはありません。

本来、アンフォーレは図書情報館やホールなど公共施設部分と商業施設や駐車場など民間施設と一体施設の総称です。

図書情報館など公共施設部分については入館者が想定以上に多く賑わいや図書館として賞を獲得するなど"成功"をしているかと思います。
しかしながら、中心市街地拠点施設としてのアンフォーレとして見た場合、この民間施設の運営も含めて見ていく必要があります。

先程も申し上げましたが、ある民間施設が経営上の理由で撤退することはあることで、その後に次が入らないことが、その場所のポテンシャルや魅力を含めて問題であり、それは即ち、あの周辺の街の魅力やイメージに直結
することでもあります。

図書情報館など公共施設には多くの来場者がいる一方で民間施設にはなぜ人が流れないのか、契約上、構造的、また街の魅力など多角的に問題点を整理検証しながら、とにかく1日も早く次の民間施設が決まるように務めてほしいと思います。

同時にドミーの撤退により、アンフォーレが持つ問題の他に、社会問題のひとつとされる"買い物難民"の問題がより顕在化されるかと思います。

安城市役所内では今、この"買い物難民"を正式に担当、所管する部署が正式にはありません。

私は今は企画政策課だと思っていますが、とにかく様々生じてくる諸問題に対して、置かれたボールを誰も取りに行かない、事なかれの市役所ではなく、積極的に問題を取り解決に導く市役所であるべきと思います。

4月以降のアンフォーレがどうなるか、今年そうそう安城市の大きな課題です。

完全閉店は残念ではありますが、ドミーさんには地元の企業として地元貢献したいと、アンフォーレに参加して下さり、アンフォーレオープン以来、決して環境や経営、契約状況がよくない中でも、様々な場面でご尽力、ご協力頂きましたこと、お勤めの従業員の皆様も含めて感謝と御礼を申し上げたいと思います。