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●AKB公式10年史発売記念...暴力団との関係、タレントへのお手つき、盗撮、脱法ハーブ...AKB運営闇の10年史

4月6日12時00分

(最初の部分は省略)

 そのなかのひとつが『涙は句読点 AKB48公式10年史』(日刊スポーツ出版社)。

AKB48がこれまで歩んできた道のりを、秋元康、現場スタッフ、所属レコード会社の担当者、古参オタク、さらに卒業メンバーなどのインタビューを交えながら綴った本だ。

膨大な情報量が詰まっており、古くからのファンでも知らなかった新事実が多数埋まっている充実の内容となっている。

 そんな『涙は句読点』は、峯岸みなみの坊主騒動や指原莉乃のHKT48移籍へつながった「週刊文春」報道、

また、14年に岩手県の全国握手会で起きた襲撃事件など、その10年の歴史のなかで抱えた「闇」の部分も隠さずに触れているが、

実は終始避けているトピックがひとつある。

 それは、AKB48の運営会社であるAKSにまつわる、

決して許されないスキャンダルの数々だ。

当サイトでは、AKB48公式10年史本の発売を記念して、本のなかでは触れられていない、AKSが残した黒歴史をまとめてみた。

国民的アイドルとしての大ブレイクの裏にある、

運営のブラック過ぎる悪行の数々を是非ともご覧いただきたい。

●ファンへの裏切り!
AKS社長はタレントに手をつけている!

 AKB48の運営母体である株式会社AKSという名の由来は、A(秋元康)K(窪田康志)S(芝幸太郎)だというのはよく知られた話だが、

このAKS前社長・窪田氏は自分の手がけるタレントに手をつけているという噂が絶えない。

 まず一番最初に名があがったのが、篠田麻里子。

「週刊文春」10年2月18日号では「AKB48は事務所社長の「喜び組」」という扇情的タイトルの記事で、

篠田が窪田氏と知り合ったのは、彼女が福岡のキャバクラで働いていた時であり、彼が上京への道筋をつくったと報道。

また、窪田氏は神戸市内に妻子を残し、自分は都内の高級タワーマンションで生活。

そして、篠田もそのマンションの別の部屋に住んでいることから、

二人が愛人関係にあるのではと匂わせている。

 この記事に対してはAKS側が文藝春秋を提訴。

「不適切な関係があったと推認することは難しい。問題になった部分のほとんどは真実ではなく、真実と信じる理由もない」として、「週刊文春」側の敗訴となっている。

 窪田氏の名誉はここで守れたかのように見えた--。

しかし、その記事から3年後、いよいよ窪田氏がタレントに手をつけていた事実が明るみになる。

「週刊文春」13年5月2日・9日合併号に掲載された河西智美との写真である。

ジャージ姿のラフな格好の彼女が窪田氏とともに自宅に入る写真が掲載され、

河西智美の恋愛禁止ルール違反、さらに相手が上司である窪田氏との不倫であるとの

弁解の余地のない証拠が白日のもとにさらされることになった。

河西は握手会の早退が横行するなど、卒業前から我がまま放題が指摘されていたのだが、

この写真により、その行動が何のおとがめもなく許されている理由が分かったのだった。

●マネジメント会社取締役の男がメンバーを盗撮

 未成年メンバーも多数所属するAKB48の運営は、親御さんから大事な娘を預かった以上、しっかりと守らなければならない立場にある。

だが、あろうことか、AKB48運営にいたある男はその役目を放擲し、

彼女たちを歪んだ性的欲求のはけ口に利用していた。

「週刊文春」15年4月2日号では、05年から運営に関わり、07年から10年にかけてはメンバーが所属している

芸能事務所office48の取締役を務めた野寺隆志氏が控え室やトイレなどを盗撮し、それらの動画を大量に保管していたと報道。

彼はoffice48退社後に小学生に対するわいせつ行為で懲役1年4カ月の実刑判決を受けているが、

その捜査のなかで問題の動画ファイルが明るみになったとしている。

 野寺氏は、メンバーに理解のある兄貴分のような存在で、皆から信頼の厚い男だったという。

そんなスタッフによる卑劣な犯行であった。

 また、この件に関して、AKS側は「週刊文春」の取材に、「事実関係を確認できていない」の一点ばりでうやむやに。

臭いものにふたをするような対応に終始している。

●AKB48グループ総支配人の脱法ハーブ吸引騒動

 AKB48のスタッフが起こした問題は盗撮だけではない。

AKB48グループ総支配人(当時。現在はAKB48グループカスタマーセンター長)の戸賀崎智信氏は、人々に夢を与えるアイドルグループを束ねる人間として

決して撮られてはいけない写真を撮られてしまった。

「週刊文春」13年11月28日号には、彼が気持ちよさそうに脱法ハーブを吸引している姿が掲載されファンに衝撃を与えた。

しかも、誌面には別の日に吸引している姿も撮られており、多いときで2、30分に一度吸うほどの常習者であるとも報じられている。

 彼が愛用していたのは、ビゼ社製の「H」シリーズ12世代。

大麻と同じような効能を化学的につくった成分が混ぜられており、

記事内では都内でハーブを扱う業者から「玄人(常習者)向けだよ」とのコメントも寄せられている。

 彼の悪行はこれだけではない。

「週刊文春」は戸賀崎氏を追うなかで撮影された愛人との密会写真も掲載。

脱法ハーブは吸うと感度が上がることから、セックスの前に吸う者も多い。

彼もその一人だったのだろうか。

メンバーには恋愛禁止を強いておきながら、自らは爛れた日々を送る。

これではあんまりである。

●杜撰な経理...3年間で5億円の申告漏れを指摘される

 ここまであげてきた事例でも、AKB48に関わるスタッフの破滅っぷりがよく理解いただけたかと思うが、

こんな運営だから、当然、経理に関しても杜撰。

「週刊文春」15年9月17日号によると、AKSは東京国税局から税務調査を受け、14年11月期までの3年間で

約5億円の申告漏れを指摘され、1億円以上の追徴課税を言い渡されたという。

 なぜこんなことになったのか。

それは、月100万から200万円にもなるというメンバーの高額な家賃や、歯の矯正といった美容関連費など約4億円を経費として計上していたが、

これが認められず、メンバーへの寄付金として申告し直すよう求められたからだ。

杜撰な経理はこれだけではない。

同時に、14年に辞任した窪田前社長による4000万円の交際費も申告し直しになっている。

 当サイトでも先日取り上げたが、人気メンバーが続々と卒業し下降線をたどるAKB48陣営の台所事情は大変厳しいようで、

握手会などの現場で用意される豪華なケータリングは廃止され、現在は質素な弁当になっているという。

このような事態に追い込まれたのも、杜撰な管理および放漫経営が原因の身から出たサビなのかもしれない。

●高橋みなみ、峯岸みなみが電通社員と泥酔パーティーで枕疑惑、未成年飲酒

 AKB48に関わる人々の、少女を預かる大人としての無責任さが最もよくあらわれたのが、

「週刊文春」15年4月9日号に掲載された、高橋みなみ・峯岸みなみとAKB48関係スタッフ、カメラマンや電通社員による泥酔パーティー写真だろう。

 前述の盗撮犯である野寺氏が所持していたデータのなかに、盗撮画像とともに収められていたことから明るみになったパーティーの写真。

この宴は、11年4月8日、高橋みなみの20歳を記念しての誕生パーティーの模様で、

高橋みなみがパンツ丸出しで男性スタッフに抱きついたり、

峯岸みなみが幼稚園児のコスプレで男性スタッフの膝の上に座ったりと、ファンなら思わず目を背けてしまいたくなるような写真であった。

 電通はAKBのスタート直後からプロデュースに関与しており、「やっぱり枕営業をやっているんじゃないか」という疑惑も濃厚になった。

 しかも、この件で問題なのは、当時18歳の峯岸みなみがシャンパングラスを片手に楽しそうにしていることだった。

顔も明らかに泥酔しているのが分かるほど赤くなっていた。

 未成年のタレントを守るどころか、関係者のパーティーで接待をさせる。

この一件はAKB運営の体質を明らかにしたといえるだろう。

●ひどすぎる労働環境、
AKB48は現代の女工哀史

 アイドルが過酷な労働環境に置かれながらも、その仕事に見合わない

薄給でやりがい搾取されている状況は周知の事実だが、それは国民的アイドルのAKB48も同じだった。

「週刊文春」10年5月6日・13日合併号の記事「AKB48は現代の「女工哀史」」で、ある現役メンバーの父親(匿名)が「これほどメチャクチャなら、本音を言えば『AKB48』を辞めさせたい。

十代の女の子がこんな思いをしなくていい」と告発。

そこで語られているのは、想像以上に「ブラック」なAKB48の労働環境だった。

 記事によれば、総選挙でも上位に入り、かなり忙しい日々を送っているというそのメンバーは、

休みもほとんどないなか、朝は始発で帰りは終電、家に帰ってきても泥のように眠るだけの日々だという。

しかし、それだけの労働にも関わらず、彼女の給料は、なんとわずか月給
10万円。

もともと事務所との契約では、CDの印税や写真・グッズの売り上げからの歩合収入もあるとされていたのにも関わらず、

それに関してもほとんど振り込みがないと語っている。

「女工哀史」という表現がピッタリのブラックな労働環境だが、さらにひどいのは、すべてのメンバーがこのような環境に置かれているわけではなく、

一部の運営お気に入りメンバーは裕福で何不自由ない暮らしを送っているということだ。

 その一例として、記事では、AKS前社長の窪田康志氏がお気に入りの篠田麻里子をあげている。

彼女は自由に使って良いと許可の出た窪田社長名義のカードを所持しており、洋服だけで30万円~
40万円も爆買いしていると裏事情を明かす。

AKB48グループは卒業していく者がとにかく多いが、これだけの格差を見せつけられているのなら、

それは辞めたくもなるだろう。

●暴力団とも関係が?
 AKB48創始者のアウトローな過去

 最後にご紹介するのが、AKSの「S」こと、芝幸太郎氏だ。

AKB48プロジェクトが走り出すにあたっての資金源はこの芝幸太郎氏によるもの。

48という数字が、「4(シ)8(バ)」の語呂合わせであることからも、AKB48プロジェクトにおいて出資者である芝氏の果たした役割の大きさが分かるだろう。

 そんな彼の過去について、「週刊新潮」(新潮社)12年9月20日号が暴露した。

記事によれば、芝氏は違法な闇金融で詐欺行為をおこなうことで儲け、その金を元手に裏カジノをオープン。

大のギャンブル好きで知られる窪田氏と芝氏はそこで出会い、AKB48プロジェクトは始まった。

初期のAKB48には、その裏カジノで得た汚れた金が大量に注ぎ込まれていたという。

 その記事が世間に出た後、芝氏は「暴力団との付き合いもあった」と書かれたことを問題視、訴訟へと発展する。

しかし、「週刊新潮」はそれを受けて次なる記事を掲載した。

「週刊新潮」13年5月30日号には、10年ほど前に撮影されたというある写真を掲載。

その写真には、山口組系の幹部や暴力団と近しい関係の総会屋の男らとともに一枚の写真に収まる芝氏の姿が映し出されていた。

 初期のAKB48プロジェクトに暴力団との関わりがあったのかどうかは分からないが、

この「週刊新潮」の記事により、少なくとも芝氏に暴力団関係者との付き合いが皆無とは言えなくなった。

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 AKB48をめぐる「闇」の10年史、いかがだっただろうか?

「週刊文春」「週刊新潮」以外のマスコミはほとんど報道しなかったが、

AKB運営の体質は他の芸能事務所以上に「真っ黒」と言っていいだろう。

 先日行われた高橋みなみ卒業コンサートのMCでは、2代目の総監督である横山由依が、これからが「AKB48第2章」であると宣言した。

第2章ではぜひ、こういった体質を払拭してもらいたいものだ。

(新田 樹)

(LITERA(リテラ))