これには賛否両論あると思うのですが、至高で一生の趣味と捉えられる「バイクライフ」は大切な家族や友人と楽しむものとなってきました。みんなで安心安全にバイクを楽しむって素敵なことですよね(^^)
さて、話は変わりますが、そんな様々なお客様からの問い合わせの中で特に多いのが…
ニュートラルから「一速」ギヤに入れると、すごい衝撃と「ガコン!」とするんですけど?あと、停車時に「二速」ギヤが入らないんです!教習所のバイクや前乗ってた他のメーカーのバイクはこうじゃなかったのに…おかしいなぁ〜壊れているんですかね?
当店も含めて、カワサキを主に取り扱いされている販売店さんや、長年カワサキをご愛顧頂いているお客様はおそらく「ニヤリ」とされているのではないでしょうか?(笑)
これは壊れているわけではありません。あえて意図的にそうしているんです。これはカワサキ独自(多分)の「ポジティブ・ニュートラル・ファインダ機構」といい、簡潔に説明すると「停止時は一速かニュートラルにしか入らない」という機能なんです。
これほとんど知られていませんし、納車時にお渡しするマニュアルにもこれしか表記されていないんです(泣)
それで、どんな構造になっているかというと…
そのトランスミッションの「シャフト」の一部にくぼみが三箇所あり、そこには「鉄球ボール」が仕込んであり、このボール君達が停止時に二速に入らないようにとギヤのスライド量のストッパーの役割となっているんです。
停止時にニュートラルから「一速ギヤ」に入れて走り始めることで、回転したミッションが「遠心力」により、シャフト側にいたボール君達がギヤ内部の穴へと動き、ギヤがスライドすることにより「二速ギヤ」に入るというわけです。
単純な構造ゆえに先人の研究者達の凄さが実感できると思います!また、信号待ちでの「一速⇄ニュートラル⇄二速」の面倒なアクションを回避するべく特に初心者ライダーへの「気遣い」とも捉えることができる機能に感謝したいですね(^^)
最後に…カワサキさんへせっかくの機能なんですから、今後はなんらかの方法で是非とも分かりやすくアピールしてくださいね!よろしくお願いします!