夏バテを予防する「3つの食品」
近年、5月でも…真夏日はあたりまえ…猛暑日や酷暑日もあちこちで観測されています。温暖化はウソですが‥そのように思えてしまうほどの厚さです
同じ気温でも湿度が高かったり…熱帯夜になると熱中症などが急増し、多くの方が病院に運ばれています
さらに、コロナに怯えてマスクをしていたために熱中症で救急搬送される人が後を絶ちません。先進諸国では、もうマスクなどしていないのに‥日本ではどこを見渡してもマスクだらけです。厚労省も屋外では不要と言ってるのに‥日本人はマスクが大好きなんですね コロナに怯えて熱中症で倒れる‥何をやっているのか分かりません
こうなると扇風機を回しても殆ど効果がなく、だからといってエアコンをガンガン回すと冷房病の危険も増えて…どうして良いか分からなくなってしまいます。
汗をかくのがイヤだからといって、水分摂取を怠ると「脱水症」を起こし、血液が粘って命の危険にさらされることになります。
ここぞとばかり、冷たいスポーツ飲料やアイスが登場してきます。
しかし、これらは有効であっても、体を冷やし過ぎると体温がどんどん下がって胃腸の調子が悪くなりますし、免疫力が低下します。
では、夏バテから根本的に身体を守るために、なにか安全で良いものはないのか…? ということになってきます。
「実は、あるんです…」
昔から「抗夏バテ食品」として珍重されていた「3種類の食品」があるんです。
今回は緊急にこれらをご紹介させて頂きます。
ピーマン
豊富なビタミンAとC 夏バテ、動脈硬化、高血圧、シミ、ソバカス、糖尿病、鬱、しもやけ、視力強化に最適、ほのかな苦味と香りが喜ばれ、消費量は年々確実に上昇してきています。
野菜の中でも、とびぬけてビタミンAやビタミンCの含有量が多いものです。
Aはトマトより多く、Cはレモンより多く含まれています。
油妙めなど、油を使った料理法を用いると、このビタミンAの利用率はいっそうよくなります。これは高温をかけることになりますが、手早く処理できるので、Cの損失も少なくてすみます。
このほか、ビタミンDも含まれています。これは細胞の組織を健全にする働きがあります。とくに、血管を強め、紫斑症などを治し、皮膚の生理を正常にします。
肌が何となく黒ずんでいたりするのを治し、白くします。
また、造血も促されるので、顔の色つやもよくなります。
食(薬)効としては…動脈硬化、高血圧
ビタミンCがたっぷり含まれ、脂肪の代謝がスムーズにおこなわれる。血中に不要な中性脂肪が増加したり、血管に脂肪が沈着したりするのを防止します。
シミ、ソバカス、メラニンの代謝をよくするため、皮膚に出ている汚いシミやソバカスを改善する効果があります。
また、カロチンやビタミンDなども含まれているので、皮膚の抵抗性も増すし、それにより吹き出物ができたり、かぶれをおこしたりし難くなります。
夏バテ‥ピーマンは夏の野菜だから、夏にこそ本来の薬効が発揮されます。
特有の辛味と香りが食欲を増進してくれます。
そして、たっぷり含まれたカロチンやビタミンCなどが、細胞の働きを強化してくれるので、夏バテの予防や回復にもってこいの食品です。
糖尿病、神経症、細胞および組織の機能を健全にする働きがあります。
代謝の滞りを治し、神経細胞の抵抗性も増すので、常食していると、糖尿病や神経症などにも有効です。
視力強化
ビタミンCやDによって血行がよくなるとともに、皮下出血が防止されます。
血液が浄化されます。ビタミンAも多く含まれているので、眼の疲れがとれ、視力も改善されます。同様に、毛髪や爪のつやもよくなります。
食事法‥野菜の中では貯蔵はきくほうですが、冷蔵庫など温度の低いところにおかなければななりません。鮮度が失われるとともに、有効成分は急速に消失していきます。
新鮮なものを少量ずつ求めて早く使い切ってしまうことが大切です。
【補足】ピーマンとパプリカについて
ビタミンCは、普通のピーマンもたくさん含んでいますが、パプリカのほうがさらに倍以上含んでいます。
特にオレンジ色のものはたった1/6個、赤色は1/3個分で、一日の必要量を摂取することができる量が含まれています。
カロチンは、ピーマンにも多いのですが、さらにオレンジのピーマンには30倍以上含まれているそうです。抗発ガン作用や免疫賦活作用で知られていますが、その他にも体内でビタミンAに変換されます。
また、2012年に、ピーマンの苦さは、ポリフェノールの一種「クエルシトリン」にピーマン特有の臭いが加わって感じる事が発見されました。
また、その「クエルシトリン」には高血圧抑制や抗うつ作用などの効果があることも分かっています。
これらの、データでは、オレンジと赤のピーマンが栄養価が高いことになりますが、
あくまでも計測値にすぎません。
やはり昔からあるピーマンがあくまでも主役と考えて頂きたいと思います。
パプリカも悪くないですよという程度でご理解下さい。
ニ ラ
夏バテ、整腸、強精、貧血、不眠症、慢性下痢、胃腸病、冷え症、寝小便、止血、痔、湿疹精力強化に卓効
ニンニクと同様、クン菜の一つ。すなわち強い臭気をもった野菜で、精力強化に著しい効果をもっています。別名を起陽草といわれることからも、その効果のほどがうかがい知れます。
カロチン、ビタミンB1、B2、Cなどが豊富に含まれています。
臭気の成分は硫化アリル。これはB1の吸収利用率を高めます。
穀物中心の食形態である我々は、これを大いにとって、B1の補給につとめる必要があります。炭水化物の代謝に不可欠なB1を十分にとって、はじめて穀物のすぐれた生理的効果が得られます。
ニラは、ユリ科の植物で多年生…一度植えておけば2~3年はそのままで株が増え、
早春~晩秋の間、10回ぐらいは随時刈り取って利用できるようになります。
食(薬)効‥整腸、消化を促進するので、食物が胃にもたれるのを防ぎます。
また、揮発性油が含まれており、腸内を浄化して、生理的な細菌を繁殖させる働きもあります。
強精‥ニラには、男女の生殖腺の機能を旺盛にする作用もあるので、スタミナをつけると同時に、男らしさ女らしさをも増してくれるわけです。ことに男性の性機能の強化に役立ち、早漏に卓効があります。
また、内臓を暖め、機能を活発にするので、全身の新陳代謝が盛んになります。血液がきれいになることによっても、スタミナは強化されます。
貧血‥鉄分が多く含まれるので、貧血の改善に有効。血液性状が正常になり、出血したときは凝血しやすくなります。
昔からニラを食べると鼻血が止まるといわれていますが、この働きによるものです。
不眠症‥ニラのにおいを常にかいでいると改善します。
慢性下痢-胃腸の働きを強め、消化作用を順調に進めるので、腸内に有害細菌が繁殖して下痢をおこしやすくなっているので悪条件を一掃してくれます。
胃腸病‥胃液の分泌が盛んになり、消化作用がスムーズにおこなわれるようになります。
冷え症、夜尿症‥ニラを常食していると、体が暖まるので、冷えからくるいろいろな障害が改善します。
止血‥ニラをもんで、汁を患部につけます。
このほか、ニラを常食していると、便秘や腹痛、夏バテ、カゼを治し、
またそれらにかかりにくい体になります。
さらに、食欲増進にも大いに役立ちます。
胆のうの働きを正常にして、胆石などを予防します。
食事法‥ニラは東洋の特産物ともいえる野菜です。わが国には中国から伝えられましたが、野菜としてはもっとも古くから使われていました。
暑さにも寒さにも強い野菜で、ほぼ一年中手に入れられる大変にありがたい緑色野菜です。
昔から「ニラがゆ」や「ニラおじや」はお腹をこわしたときの特効食とされています。
強烈な臭気をきらう人もいますが、それがニラの持ち味でもあります。
ニラのぬた、ニラのみそ汁は、強壮・強精食として盛んに用いられていますが、ニラとみその成分が合体しているのですから、それも当然です。
【選び方】‥葉の丈が短目で、柔らかく、緑色の濃い、ツヤのあるものが良質とされています。植物油で妙めるのがもっとも効果的な調理法です。
なお、ニラを食べた後の臭気は、梅干しを食べるとほとんど気にならない程度に消えます。
梅干し
疲労回復、体力強化、老化防止、食欲増進、消化促進、胃腸病、夏バテ、解毒
世界一の治療食‥梅干しは薬効食品として、便利このうえない食品です。
数多くの食(薬)効をもっているうえに、保存がきくので、一年中いつでも利用できます。
梅干しは梅の実を塩で漬け、シソで色づけしたものですが、梅の実を生のままで食べると、酷い場合は死んでしまいます。それは成分中に青酸が含まれているからです。
しかし、梅干しに加工すれば、害作用は一切なくなり、さまざまな効果をもつようになります。
塩漬けにし、直接日光に当て、シソの成分をしみこませることによって、まったく別の食品に生まれ変わってしまう、といってもよいです。
梅干しの効果を一口でいうと、殺菌・整腸効果が大きいということです。
病気はほとんど腸内に老廃物が停滞し、それが異常発酵していろいろな毒素を生じ、
それが血中に吸収されることによっておこります。
梅干しは、この健康にとっての最大の悪条件をとり除く働きをもっているのですから、いろいろな薬効を持っているのも当然といえます。
おもしろいことに、梅干しは、低酸症の治療食として世界一だといえますが、反対の胃酸過多症にも大きな効果をあらわします。天の恵みと言うべき不思議な食品です。
結局、胃酸の働きを正常化して、消化活動を円滑にすすめ、体全体の機能を健全なものにさせる効果があるわけです。
なお、低酸症は胃ガンを発生させるので決して軽視できません。
便秘と下痢が交互にくる人は、ほとんど低酸症とみて間違いないでしょう。
こんな人は、大いに梅干しを利用すべきです。
胃酸過多症も、いわゆる薬(化学薬品)では根治させることはできませんが、梅干しを用いれば、最初の一日目はわずかに増酸の傾向は出ても、その後は徐々によくなり、ほとんどは4~5日で正常になります。
食(薬)効‥疲労回復、体力強化‥クエン酸は、ブドウ糖の効力を10倍にも増強する働きをもちます。より多くのエネルギー(元気)を生み出せるようになるわけです。
クエン酸のほかにも、コハク酸、酒石酸などの各種の有機酸をもっているアルカリ性食品で、血液を浄化させる役割をしています。
老化防止‥梅干しは唾液の分泌を促し、パロチン(唾液腺ホルモン)の補給を多くします。パロチンは、骨や筋肉、血管その他全身の組織の若がえりをはかります。
また、皮膚細胞の新陳代謝も盛んにするので、肌や髪を美しくします。
さらに性ホルモンの分泌を促す働きもあります。
食欲増進、消化促進‥唾液腺、胃液腺を刺激して、消化液の分泌を促す。
つわりや二日酔いなどで食欲がないときでも、梅干しは食べられ、それによって食欲は増進されます。
胃腸病、夏バテ‥カテキン酸が腸の蠕動運動を盛んにし、腸内の殺菌をして、蛋白質の分解を助けます。
梅醤番茶(うめしょう番茶)が便利です。梅醬番茶は温める作用が強いので、夏には番茶を多く入れて薄口にして室温まで冷ましてから飲むと良いです。
便利な瓶詰も販売されています。
また、消化活動も盛んになるので、これによって栄養成分の吸収もよくなりパワーを回復することができます。 森下恵一博士(故)著書より