神戸での恒例の織田くんと喜多アナとのトークで、羽生選手、10年前の14歳の時からFaOIに出演しているという話をしていましたね。

 

このFaOIも10周年ですから、立ち上げの時からずっと出演していたということで、まあ文字通り、羽生結弦というスターを育ててくれたのはこのショーだったのだろうなと思います。

 

ファミリー感があると言っていました。この10年の間には震災もありましたし、その時にはジョニーやプル様はじめみんなが心配して安否をツイートくれました。山あり谷ありで、ネガティブなことも含め色々ありましたが、それを乗り越えての今、互いの確かな信頼感や絆も生まれていったでしょう。

 

特にここ数年のプル様に対する傾倒ぶり、信頼感は特別だなと思っています。まるでお父さんみたいで、そこが彼の人柄の大きさなのだろうと思います。

 

もともとプルシェンコ主宰のKings on Iceのメンバー、欧米男子がイケメン揃いで最強だった時代のスター選手たちを母体にしたアイスショーでした。その前はロロのショーだった時代もあるそうですけど。

 

プル、ランビ、ジョニー、時々ロロという、あの綺羅星の如きイケメンスターたちが、日本でその輝きを見せてくれた、そんなアイスショーでもありました。

 

そんな素晴らしいスケーターたちとの10年にわたる共演が、若い羽生選手にとってどれだけの肥やしになったのだろうと思うと、本当にありがたいですよね。

 

その意味では今の羽生結弦を作ってくれたのは、クリケットだけでなく、こうしたFaOIでの先輩スケーターさんたちとの交流も大きかったのでは。

 

そして今回のFaOIを区切りとして、多分羽生選手は次のステージへ飛び立ってゆくのだろうと思います。

 

昨日のブログでも書いた通り、言外に色々と感じさせるものがありました。

 

というか、「真夏の夜の夢」をオープニングに持ってきたときに、私はなぜこんな別れの曲を、と思い指摘しましたけど、後半の「残酷な天使のテーゼ」にしても、その歌詞を読むと別れと旅立ちがテーマですから、そもそも今回のFaOIのテーマはそれだったのかもしれないと感じています。

 

そういう目で改めて動画を見直すと、また涙が…

 

 

でも。

 

FaOI関係者的には寂しいことかもですけど、ファンにとっては多分、嬉しいことなのかもしれません。

 

何しろ圧倒的多数が羽生ファンである現状、羽生選手が見たくて高いチケットを買うのに、出てくるのはほんの数分という矛盾。それを不満に思うファンは年々増えていってましたから。

 

しかも本当に出られるのかどうかは、直前になるまでわからないというのも問題で、チケットはすぐに完売になってしまうので、羽生選手を見るのには博打を打ってでも取り敢えず抑えておかなくてはならず、出なければ暴落するのでお譲りも不可能という、色々理不尽すぎたでしょう。

 

だからもうこの形式でのアイスショーはそろそろ限界だったのかなと思います。いやもうとっくに限界を超えていたというか。だいたい3時間半とか、長すぎますしね。

 

だから羽生くんもCwWとなるのか、他の別なものとなるのかはわかりませんが、何か新しい形のものを打ち出して欲しいと思います。

 

去年、真央さんがザアイスを卒業してサンクスツアーを立ち上げるまでの過程でも、随分と真央さんもファンもしんどい思いをしましたが、でも結果的に大成功して、真央さんも今は本当に生き生きとして幸せそうにしています。

 

長く苦しんだ真央さんが、リンク上でも外でもあんなに幸せそうで満ち足りた姿を見せてくれているのは長年のファンとしては本当に嬉しいし、ああ真央さん辛かっただろうけど頑張って良かったねと心から思います。

 

特にアイスショーに新機軸(既存の施設を使い値段を抑えたくさんの人に来てもらえるようなショー、完全に浅田真央中心のショー)を持ち込むことに成功したことは、大きな功績だと思います。

 

羽生さんも来年は五輪のことでいろんなイベントに出ることになるでしょうし、なかなかアイスショーは難しいのかもしれませんけど、一段落したら新しいショーを立ち上げて世界中を回って欲しいと思います。

 

協力者は世界各国にいるでしょうし、羽生結弦の力でどこでも満員にできるでしょうから、各国のフィギュアスケート振興にも役にたつでしょうし、きっと沈滞したアイスショーの世界もまた活気づいて行くのではと期待します。

 

 

FaOIの方は、当面、若いスター候補生たちをベテランが支えるというような形式をとるのかなと予想します。多分、女子が中心かな。10年かけて、浅田真央や羽生結弦のようなスターが生まれることを期待しています。

 

★あ、FaOI卒業のことは、あくまでも私の想像で書いていますので、違ったらごめんなさいね。