■高崎健康福祉大学(私立・高崎市中大類町)
主要道から遠く見えてくる校舎は、こじゃれた現代建築。
近づくと、ますますおしゃれ。
四角いだけでなく、曲線も登場。
そのほかの校舎も、なかなか悪くはない木綿豆腐。
白くて四角いモダニズム建築で、かつ表面が吹付タイル仕上げ。
さらに進むと、冗談なのか本気なのか判断に苦しむ本部棟。
なんとまあ。
ちょっと離れたところには、付属高校もくっついた別キャンパスもある。
付属高校のデザインも、またしても、だ。
まあとにかく、見に行って、ふらふら周りを散歩して、決して時間の無駄にはならないと思う。
ちょっと遠いけれど、駅から遠足気分で歩いてきてもいいだろう。
さてこの大学、1936年に須藤いま子が設立した須藤和洋裁女学院が源流。
1966年に群馬女子短大に発展し、2001年、男女共学の高崎健康福祉大となった。
須藤は安中の農家の出で、社会的に自立するためにはどうしたらいいか、という問題意識で裁縫技術を身に着け、さらに教育者になったという。
ちなみにというかなんというかだが、群馬は女性の経済的自立をうたって作られた洋裁学校から発展した大学が、ここのほかにも、高崎商科大や桐生大なんかがある。
群馬は江戸の昔から養蚕が盛ん。夫の畑作からの収入より、妻の養蚕に機織りや製紙といった絹糸がらみの収入のほうが多く、家庭内でも女性は強かったそうだ。
交通メモ
高崎健康福祉大学(私立)
場所: 高崎市中大類町
JR高崎駅からバスで20分。スクールバスにしれっと乗り込む手もあるが、公共バスは時間1本程度。徒歩で1時間なのでゆらゆら市街地を抜けて散歩するのもいい。ここまで来たら、思い切って前橋駅まで歩いていくという手も。