akaneの鑑賞記録

akaneの鑑賞記録

歌舞伎や演劇、映画、TVドラマなど鑑賞作品の覚書

 

 

 

年明け先行発売の時は、抽選で当たらず「まぁそうだよね。今最も旬なアーティストだし」と思っていたのですが、3月末ごろ、シレっと普通に追加販売していて、すんなり購入できてしまいました。

 


国立競技場に行くのは初めて。
完全屋内のドームしか行ったことがないので、服装はどうしようか?暑いのか寒いのかと迷いましたが、大変爽やかな気候だったので、風に吹かれながらのライブ参戦は非常に心地よかったです。



国立競技場でのライブ、女性アーティストでは初とのこと。
7万人ぐらいは入っていたかな?

 

 

 

メインスタンド側B~Dあたりを潰したところにセットされているのは7面のスクリーンなんですが、何も映っていないと普通に金網みたいに、向こう側が透けて見えるんです
でも、しっかりスクリーンなんですよね。不思議。

 

 

 

 


中央のステージにはギター、ベース、ドラム、キーボードの4人のミュージシャンがいて

 

 

 

Adoは3メートル四方ぐらいのケージ内で歌います。

 

 

 

 

こちらはご本人目線カメラ?

 

 

 

 

 

本編のラスト3曲ぐらいはケージから出て、ステージの端の方まで歩いたりしていましたが、基本的にはずっとシルエットです。

 

 

この青いバラの中心にAdoがいるのですが、わかんないよね!

 

 

 


だから、録音・録画禁止だけでなく

 

双眼鏡禁止

 

なんですね。
録画機能付きの双眼鏡もありますし、最前列で高性能の双眼鏡で見れば、素顔も分かってしまうでしょう。
アリーナ席は警備スタッフも多く立っていて、かなり厳しそうな感じでした。

 

 


巨大スクリーンには派手な映像がずっと流れていて、照明も客席側に向いている、というのはかなり特殊な感じです。
普通は客席の後ろやステージの上からステージ上を照らしますからね。

 

 

 

 


半野外の特色を生かし、けっこう花火も上がっていましたし

 

 

 

ドローンによる演出も。

 

 

 

 

 

 


歌い方としては絶叫型椎名林檎みたいな感じかな?
本人も非常にリスペクトしているようだから。


派手な音楽に乗せてケージの中で歌い踊り、シルエットで浮かび上がる姿。
そして7万人の観客から歓声があがる。

 

現代のシャーマンとか巫女のような存在に思えました。

 

 

 

 



観客層は非常に幅広く、小学生、中学生が親と来ているという人も多かったです。
私の隣は、小学生の男の子とお母さん。
二人とも凄くファンのようで、掛け声をするところなど率先して声を出してくれるので助かりました!

 


「唱」はめちゃめちゃ盛り上がってましたよ!

 

 

 

 

アンコールではB'zの松本孝弘さんがゲスト出演!

 

 

 

初音ミクとの共演もありました。

 

 

 


曲が終わると地響きがするような歓声。
揃って声を出して歌うところ、「ハイ!ハイ!」と拳を突上げて掛け声をするところはあるのですが
それ以外はわりと静かに曲を聴く感じでしたね。

常々、日本人はライブで盛り上がらないと言われますが、他国のように「声を出して一緒に歌って盛り上げる、楽しむ」というパーティ気質はないのでしょうね。
やはりライブに来たら「そのアーティストの歌声を全身全霊で聴きたい!」という気持ち、「せっかくの歌唱を我々の歓声で邪魔をしてはいけない」みたいな感覚があるんだと思います。

 

 



彼女の歌が非常に巧いことは周知の事実ですが、今回のライブはPAの点でかなり残念でした。
7万人規模で半野外の会場にしては、まずスピーカーが少なすぎます。
この場所で他のアーティストのライブを聞いたことがないから比べようはないのですが、全体的に音が全部混じってしまって分離していない、バンドの音も団子のように固まってしまっている。

 

それは会場のせいなのか、座った場所のせいなのか、PAテクニックの問題なのか分かりませんが、歌声がこもってしまって非常に聞き取りにかったんです。
低い音域で歌うとほぼ声が聞こえない。
歌詞が全く聞き取れない。
絶叫するところだけ聞こえるといった感じで、少々ストレスでした。

バンドの伴奏が少なくて、バラードなどを歌うときは非常に巧かったですけどね


adoさん本人が聞いているイヤーモニターの音にも、問題があったかもしれません。
時々、かなり音程を外しているというか、ずれたピッチで歌っている時があったので。

ネット上にも「音響がひどい」という記事が結構出ていたので、やはり良くなかったのでしょう。




ずっとMC無しで、最後の方で2回、MCがありました。

「観客を煽る」というよりは「私は性格が暗くて自分が嫌いだった」など自分の想いとかそういうのをトツトツと語るタイプ。
初のワールドツアーを回って、それが本当に貴重な体験だったこと、これからも自分の信じた道を歩いていく、といったことを、涙声で語っていました。

そういう「自信の無さをもちつつ、姿を見せないカリスマ」「若者の気持ちを代弁した社会、政治的な叫び」というところが、若者の心を捉えるのかもしれませんね。。



なんといってもまだ21歳。
これからたくさんのステージを経験して、もっともっと成長し、活躍してほしいアーティストです。

 

 
 
 

ただ私としては、演劇やコンサートも含め「会場に足を運ぶ」というのは、かなり限定されたスペシャルな瞬間だと思うんです。
だから、聴覚だけでなく、視覚でも刺激を受けたい。
ライブだからこそ、生身のアーティストを感じたい。
そういう思いが強いので、どんなに派手な演出があったとしても、シルエットでしか見られないというのは、やはり物足りなさを感じました。