<町田の圧倒的な力>

メンバーは変わらず。前節負傷で退いたチアゴに代わりに前節契約上出場出来なかった山見が戻りました。


開始4分、遠目から林尚輝がゴールを狙うも枠の外。ここまでは良かったのですが…


11分、CKからの混戦からクリアが宮原に当たりオウンゴールで先制を許すと


そこからも反撃らしい反撃もなく、29分にサイドからのクロスを藤尾に合わせられ0-2。


厳しい展開で0-2のビハインドで後半へ。


<今季もっとも「何も出来なかった」>

後半開始とともに、翁長とフウキに代わり、山見とコロ助をピッチに。


早速ゴール前まで侵入し、好位置でFKを得るも染野のFKは壁を直撃。


しかし60分、ゴール前の接触でVARの結果、宮原がファウルを取られてPKを献上。これを藤尾に決められ0-3。


さらにユアンや稲見を投入し反撃に出るも、70分とATにも失点を喫しジ・エンド。


J1で初めての開催となった東京クラシックは0-5という大敗となってしまいました。


<ルヴァンが重要>

1番に感じるのは、やはり過密日程の中選手をほぼ固定していた、というより固定せざるを得ないほど下からの突き上げが足りていないこと。


山見とコロ助を投入したあと攻撃で切れるカードがユアンだけでは厳しい。稲見や深澤はどちらかと言うと守備のカードだし、流れを変えられるチアゴを使うことが出来なかったのも不運だった。


選手の質部分を個人の頑張りでカバーしてきたけれど、さすがに今日は疲弊の色が濃く攻撃面も守備面も苦しくなっており、それで同じ昇格組とはいえ選手の質で上回られている町田を相手にするのは厳しかったな、というのが正直な感想です。


逆に言えばアウェイ神戸の前にルヴァン広島戦があり、サブ組で望むのが濃厚でしょう。


そこで試合に絡めていない選手たちがアピールし、リーグ戦のメンバー入りを勝ち取ってくれることを願います。


J1残留には、全員の力が必要だ。



山登り、行くぞー!

はてさて、しばらくブログも過密日程でなかなかしんどいですが、致し方なし。

かくして、今週末は絶対に負けたくない相手、町田ゼルビアとのJ1初「東京クラシック」です。

<予想スタメンとフォーメーション>



<KICKOFF/スタジアム>
5/19 14:00 KICK OFF
会場:町田GIONスタジアム
天気予報:くもり

<FC町田ゼルビアの直近5試合の対戦結果>
10 A ⚫︎1-2 磐田
11 H ◯2-0 柏
12 A ◯3-0京都
13 A △0-0湘南
14 H ◯2-1 C大阪

<試合展望>
・J1で大暴れの町田

昨シーズンはシーズン通して独走に近い強さを見せ、クラブ初となるJ1の舞台でも首位争いを繰り広げている町田。今季はオセフン、ナサンホ、ドレシェビッチ、昌子源、谷ら実績ある選手を多く獲得しています。

オブラートに包んだ言い方をするならば、勝利にとにかくこだわるサッカー。いわゆるJ1では異質であるチームの登場にJ1チームは困惑しているようですね。

・我々は町田を知っているはず

選手は違えど、2016年から7年に渡り町田と「東京クラシック」としてあい見えてきました。

だから他J1クラブと比較して、町田のやり方はわかっている。だから大きく困惑することはないはず。

そして感情的には去年の一件もありますし、町田で今活躍中のオセフンには去年日本平で悔しいゴールも許している。青赤さんとは違うベクトルで負けたくないんですよね。

ただその当事者の彼は外国人枠の関係で、出場するかは微妙みたいですが…まああの監督のことだからなあ笑

<KEY PLAYER>
翁長 聖

彼とは正反対に、オフこちらに新天地を求めた翁長。

町田のやり方をより知っている彼がこちらにいてくれるのは心強い。

願わくば、恩返しゴールなんかも期待しちゃうぞ!



 

<ワンチャンスが物を言いそうなゲームだったが…>

山田(裕)に代わり、林尚輝がスタメン復帰。

 

宮原と翁長は今季初のSBコンビとなり、染野が復帰。

 

見木が今季初のベンチスタート。契約上出場不可の山見に代わり優安が京都戦以来のスタメンとなりました。

 

開始して数分後、染野が深い位置でのボール奪取からシュートを放つも、これはGKがセーブ。

 

ガンバのGKといえば元代表ベテラン・東口のイメージでしたが、今季の正GKは一森純。岡山の印象が強いですが、昨シーズンは開幕前に正GK・高丘を失ったマリノスにレンタル移籍し1年間レギュラーを守ってます。この試合も派手さはないもののミスが皆無の安定したセービングでしたね。

 

25分にはCKから綱島が枠内に決定的なヘディングを放つも、一森がセーブ。ボールがこぼれ混戦になるもガンバのDF陣が書き出します。ガンバはここまでリーグ最少失点。守備の要・三浦が負傷離脱してからも名古屋から移籍の中堅CB・中谷らをはじめとした守備陣は本当に強固でした。

 

ボールを握る展開も決定機は少なく、前半終了間際にややきわどい判定で危険な位置でFKを与えるも、宇佐美のFKは大きく枠を外れて0-0で前半終了。

 

守備に特徴があるチームと対戦した時にありがちの堅いゲームで、1点がものを言いそうな展開になったのですが…

 

<引き分けで悔しいと思えること>

後半開始と同時に前節で活躍を見せたコロ助をユアンに代わり投入。

 

膠着した展開を打開するべく63分には見木とチアゴをピッチに送り出すも、チアゴは72分に足を痛めたようで途中退場。大きなけがでないことを願います。自力で歩いて帰っていきましたが…

 

変わって袴田を投入するも交代出場の古巣対決の山Pとのマッチアップに苦しんで突破を許したことから(試合後のコメント曰く)、ATに稲見にチェンジ。本人にとっては悔しいでしょうが、この悔しさをバネに奮起して欲しい。

 

その後も染野と勇大がゴールを狙うが枠は捉えられず、逆に86分にはゴール前に侵入した倉田が強烈なシュートを放つも林尚輝が気合のブロックではじき返します。

 

ATのガンバの好位置でのFKはまたしても枠を外れ、こちらのFKは決定機につながらず、両者ともにゴールが遠くスコアレスドローで決着しました。

 

中2日というディスアドバンテージを背負い終盤は2トップの二人も疲労の色が濃く(山見が出場できないためCFの交代要員がいなかったこともあるでしょう)苦しい展開とはなったものの、

 

選手の質で圧倒的に差があるガンバを枠内ゼロに抑え切ったこと、数年前まで雲の上のような存在であったガンバに引き分けが「価値あるドロー」よりも「勝ちきれなかった悔しさ」の方が強く感じること。

 

そして雨の平日の中、アウェイ側も多くのサポーターが駆け付けたとはいえ1万3千もの観客動員に成功できたことは、数年前、いやそれどころか去年の今頃まですら決して予想できなかったこと。

 

「塩」という言葉が強く当てはまるゲームにはなってしまったけれど、それに持ち込むことが出来たのも、間違いない前進です。

 

これが特別ではなく、当たり前なことにできるように。