今日から、自然療法師養成講座の改訂版(第3版)の講義を開始します。以下は、新しいテキストの前書きです。
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まえがき
2017年にこのテキストの元となった、「自然療法による回復を求めて」の初版を書きました。あれから5年が経過し、クリニックでの治癒症例も増え、また自然療法の原則と技術についての私自身の理解も深まった今、テキストの改訂が必要となりました。
自然療法クリニックをひらいた最大の目的は、神奈川県逗子市の開業医時代から使って来た、バッチフラワーレメディ(エドワードバッチ博士が花から作った治療薬)を、治療手段の中心に据えて臨床活動を継続するためでした。(フラワーレメディは食養生の一部であり、代表的な自然療法ですが、対症療法を中心とする現代の通常医学の世界からは、民間療法とみなされており、公立病院勤務医の立場では使用が禁じられます。)
医師として仕事を開始してから33年が経過し、その間、内科・消化器内科・小児科・心療内科・精神科・ターミナルケアの研修を重ねて来ました。心と体の苦しみを取り除く治癒手段を求め、西洋医学における五大療法(注1)、漢方医学、中医学、トランスパーソナル心理学、神経言語プログラミング(NLP)、宗教的治療、インドチベット医学、マクロビオティックス、西式甲田式療法、アントロポゾフィー医学、エドガーケイシー療法など、可能な限りの治療方法を学び、臨床医として仕事を続けて来ましたが、妊婦、乳幼児から高齢者に至るまで、どんな患者さんにも適応する事ができる、安全で穏やかな治療手段として、バッチフラワーレメディを越えるものは無かったと言っても過言ではありません。
このテキストは、私自身がバッチ国際教育プログラムの履修を終えた後、レメディへの理解とその使用方法を深める道を歩みながら、「人間を真の平安へと導く治療法」を求めた結果をまとめたものです。
あなたが、このテキストで説明されている治療法の中から、幾つかを自分に適したものとして選び取り、それを自分の問題解決のために忍耐強く用いるなら、その問題は解消され、ほとんどの人が、自分がその疾患や問題に出会った事は、実は神さまからあなたへの、最大のギフトだったと気がつくに至るでしょう。
2022年11月13日品川にて
クリニック光のいずみ
院長 石川眞樹夫