この時期に六本木で雹か…

日本の気候も変わったな。

雹災も増えた。

昨日の雹も文京区じゃ積もるほどで、雪ダルマならぬ雹ダルマが作れそうなほど…

この時期に雹も珍しいことだが、1年全体の気候を過去と比較してみると、こういった異常気象と感じてしまう気象もそのうち「安定の平常運転」と感じるようになってしまうのだろうか…

いまの日本の1年を通しての気候は、僕らが子供の頃の昭和のそれとは全く異なる物となってしまった。

3月末から1ヶ月するかしないかで気温は30度近くまで上昇し、GWには30度越え。

夏の平均気温や最高気温は、昭和と比べると格段に上昇していて、真夏日も物凄く増えた。

昭和の時代は夕方以降はクーラーなんていらなかった。

網戸を開ければ涼しい風が吹き込み、腹を冷やさないように腹巻きを巻いてタオルケットをかけて寝ていた。

今の日本の夏は、昼間は「外での運動は控えてください」と注意喚起される中、熱闘甲子園の中継は相変わらず。

そして毎晩のように熱帯夜。

昭和世代で強がりでクーラー嫌いの高齢者に「クーラーは付けたままにしてください」と毎日のように注意喚起されている。

8月の夏休みが終わり、新学期の9月になっても8月と変わらぬ真夏日が続く。

秋の到来は嘗てより遅くなり、期間もうんと短くなり、すぐに冬になる。

日本には、もう四季はなくなって、夏と冬の二季しかないといった感じ。

昨日の雷とゲリラ豪雨、

そして雹…

そういえば、2019年も秋に豪雨で多摩川が一部決壊したよね。

世田谷が一部床上浸水して…

日本では「ゲリラ豪雨」なんて言葉も最初は造語みたいな感じでメディアが使っていたけど、今では一般にもすっかり定着している。

けど、ゲリラ豪雨って普通に「スコール」だから…

小学校の社会科で習ったアレ。

線状降水帯とかいう言葉も定着してきたけど、あれはスコールライン。南方の熱帯地域特有の急激な豪雨=スコール、という認識が日本では一般的だけど、日本がその熱帯地域と同じ気候になったという事。

何故、わざわざ元々ある「スコール」という呼び名を「ゲリラ豪雨」なんて呼び名に変えるのか分からない。

スコールという響きが南洋の怖い豪雨を彷彿させて不安になるから?

日本が南洋の気候と同じになってしまった事を知ると国民が不安になるから?

国民に不安を与えてパニックを起こさせないため?

よくこういうことを言うと、「不安を煽るな」とか言われるけれど、油断をして何も準備も行動もしなかった結果どうなったか東日本大震災を思い出した方が良い。

パイロットの世界では「臆病すぎるぐらいが丁度良い」とよく言われている。災害に備えて、何事も無ければそれで良し、何かあった際は最善の行動がとれる。

もう日本は嘗ての日本とは異なるということを徹底周知した方が良い。

台風の発生場所を見れば、一目瞭然。

嘗ては台風の多くが赤道近くで発生し、北上して日本近海で低い海水温で冷やされ、勢力も低下してから本土に上陸していた。

今では日本近海で発生し、勢力を保持したまま上陸というパターンがほとんど。

つまり、それだけ日本付近の海水温が上昇し、気温も上昇したということ。

だから熱帯地方にしか生息していなかった魚が日本の海で頻繁に見られるようになった。

夏場にゲリラ豪雨が発生した一部地域でアンテナや太陽光パネルや屋根が吹き飛び、電線が切れ、電柱が倒れ、多くの街路樹がなぎ倒され、車が横転、なんて映像が流れて「突風が吹いた模様です。」なんて報道されてるけど、どう見たって竜巻かダウンバーストの形跡が見られる映像がほとんど。車の上に小魚やオタマジャクシが大量に干からびて死んでいる映像を流しながら、「空から魚が!」「鳥が捕まえた魚を落したのでしょうか?」「UFOの仕業か!?」なんて報道をよく見るが、明らかに竜巻が水上で発生して吸い上げた物が、積乱雲の消失段階に下降気流によって地上に叩きつけられた物であるのが分かる。

観光で来日したアメリカ人があの報道を見れば、すぐ分かるんじゃないかな。竜巻の仕業だと。

天気予報も予報の段階で「ところにより激しい雨や落雷や雹、突風などが予想されます。」なんて和らげて言うけど、ハッキリと「雹や竜巻が発生する可能性もあります。積乱雲が発達し、急激に暗くなって冷たい風が吹いてきたら要注意です。車は屋根のある駐車場に避難させるか防雹カバーを被せてください。窓ガラスは全て割られ、ボディーは雹でボコボコのエクボだらけになりますから。」ぐらい言った方が良いんじゃないかな。

油断して何も対策せずに放置して、エクボだらけの車の板金修理に1年待ちで100万以上もの痛い出費になるぐらいなら。