※記載されている一部は現在、既に変更されている可能性もありますので、現在の道路交通規則のご確認をお願い致します。

 

歩行者の交通規則違反(Jay Walking)

信号無視や横断歩道ではない場所の横断は、最大で 191 ドルの罰金を科せられます。

 

右側通行

日本とは逆になります。

 

速度の単位

マイルです。ただし、SM(陸マイル)です。

1マイル=1.65kmです。

飛行機や船のNM(海里)の海のマイルは、1NM=1.85kmです。

 

スマホ運転禁止

警察に見つかったら物凄い勢いでパトカーが飛んできます。

通話も操作も禁止です。

スマホナビの操作は、安全な場所で1度停車させてから操作してください。

 

シートベルトの着用義務

シートベルトの着用は法律で義務づけられています。

ドライバーだけでなく、助手席でも後部座席でもシートベルトをしていなかったら、していなかった本人が罰金を支払わなければなりません。

子供は一定の年齢・身長までカー・シート(チャイルドシート)やブースター・シートの装着が義務付けられています。

 

追い越し

アメリカでは一番左側(HOVレーンを除く)は追い越し車線です。

この車線をゆっくり走っていると、短気なドライバーに煽られます。

追い越しは左からです。

左ハンドルなので、右側のレーンに戻るときが、右後方がとても見にくいので、十分に注意してください。

 

 

ストップサイン(All Way Stop、4 Way Stop)

全方向にストップサインがある交差点では、最初に一時停止した車から順に発進します。

ご自身が何番目に停まったか覚えておいてください。

同時の場合は、自分の右側の車を優先させてください。

順番が分からなくなった場合も、右側の車を優先させてください。

後ろからクラクションを鳴らされても焦らず、安全第一で。

赤信号が点滅している交差点は、ALL WAY STOP と同じ扱いになります。

停電などで信号が点いていない時も同じです。

 

 

Yield(ゆずれ)

YIELD(「譲れ」という意味)の標識があるところでは、自分が今から合流する車線を走っている車を優先します。

標識の手前で徐行、または停止し、安全を確かめてから合流してください。

日本の一時停止とは違って、車が来ていなければ止まらずに進んでください。見通しがいい場所などで、明らかに合流する道路に車がいないのに停止すると、後続車に追突される怖れがあります。

また、自分が譲られる側にもかかわらず、親切心から、これから合流しようとする車に譲ってあげようと停止したり減速したりすると、後続車に追突される危険性があります。

 

 

 

↓歩行者優先。歩行者に譲れ。アメリカではとにかく歩行者が絶対優先です。

※日本では、信号のない横断歩道で人が待っていても、ほとんどの車は止まってくれませんが、アメリカでは、歩行者が待っていたら必ず止まってください。歩行者は車が当然止まってくれるものだと考えて渡ってきます。

 

青信号左折時、対向の直進車が優先

 

注意

right of wayの「right」とは権利の意味です。

通行が優先権がある車の事です。

ある日本人のパイロットが[right]を「右」だと思い、right of wayを「右側通行」のことだと勘違いしていました。

空にもRIGHT OF WAYがあります。

下手すれば、大勢を巻き込む大事故になりかねない非常に危険な間違いです。

 

 

譲り合いの精神

車線変更や合流等では、必ず道を譲ってください。

せっかちが多い日本では、意地悪して譲ってくれないドライバーが多いですが、アメリカではそんなことはありません。

相手も譲ってくれるものだと思って運転しています。

日本のように、意地悪で車間を詰めて入れないようにするのはNGです。

 

 

ありがとうの合図

アメリカでは、クラクションやハザードランプは緊急時や危険を伝え、注意を引くためだけに使用するもので、日本のように「ありがとう」を意味しません。

「ありがとう」を伝えたいときは、手を軽くあげたり、口の動きで "Thank you" と伝えたり、笑顔で手を振ったりします。

車線変更などで譲ってくれた後方車には、バックミラー越しに手を振るのが一般的です。

 

ウィンカーを点けない車が多い

アメリカでは車線偏向の際、ウインカーを点けずに、車線変更する車が多いです。

特にフリーウェイでは。

フリーウェイを運転中は、周囲の車がいつ車線変更しても対応できるよう十分注意してください。

もちろん、車線変更するときは、必ずウィンカーを点けることは、ルールになっています。

 

 

roundabout(環状交差点)

円形の環状交差点で、3本以上の道路が交わっています。

車はこの環状道路を反時計回りに通行します。(日本では右回り)

すでに環状道路を走っている車が優先です。

優先者がいるのに、ラウンドアバウトに割り込んで進入したりしないよう十分に注意してください。

環状交差点を出る際は、右ウィンカーを出してください。

 

 

進入禁止

 

 

 制限速度

日本と同様に制限速度は道によって異なります。

カリフォルニア州の「基本速度法規」によると、提示されている制限速度に関わりなく、天候や道路状況に応じた安全速度を超えて走ってはいけません。

フリーウェイの制限速度は、

通常時速 65 マイル、郊外では 70 マイル。

 

踏み切り

踏切を渡る場合、一時停止する必要はありません。(バスやトラックを除いて)

一時停止する必要がないのに、一時停止すると追突される危険があります。

 

 

スクールバス

スクールバスが乗り降りの為に停車している間、後続車および対向車は停止し、児童らが乗降し終えるまで待たなければなりません。

ストップサインが完全に収められ、赤い点滅灯が消えるのを確認してから発進しましょう。

 

 

赤信号での右折

 交差点で右折する場合、” NO TURN ON RED” という標識がなければ、赤信号でも右折することができます。

必ず停止線で停止して、歩行者がいないかどうか、対向車線の左折車などの妨げにならないかを確認してから右折してください。

ウインカーも点けずに右折していく車が多いので注意が必要です。

 

 

フリーウェイ

一般道からフリーウェイに入るとき、信号があります。

一度停止して、信号が青になったら進んでください。

信号が青で車1台進むというシステムですから、前の車にコバンザメのように張り付いて一緒に進まないでください。

目的地の出口の2~3マイル前に来たら右側車線に車線変更してください。

出口によっては混雑していて、出口近くからだと右車線に入れなくなります。

また、アメリカは非常に車線が多いです。

片側8車線ある所もあります。

平均、5車線位。

目的地で降りる際、追い越し車線を走っていると、出口までに5車線以上もまたがなくてはならなくなります。

運転の際は余裕をもって運転してください。

 

 

 

カープール レーン(渋滞緩和の目的で設置された)

同乗者がいる場合、カープール専用レーンを走行することができます。

カープールレーンに入る時は、車線が点線のところから入ります。レーンを出る時も同様に点線のある所から出てください。

 

 

Express Lanes

ロサンゼルスのフリーウェイ110号と10号の一部に設置。別名「FASTRAK」

運転手一人で走行する時は有料で、同乗者が複数乗車している時は場合によって無料。

料金は時間帯や同乗者の人数によって異なります。

このレーンを使えるのは自動支払いシステム搭載車(ETCみたいなもの)のみ。

↑このレーンを使用できるのは、3人以上乗車でFASTRAK搭載の車

 

Toll Road(有料道路)

ロサンゼルス周辺の高速道路はほとんどが無料で走れるフリーウェイです。

ですが、いくつかの場所で有料道路があります。

キャッシュで払える場所はごくわずかです。

基本的には走らないようにしましょう。

自動支払いシステムを搭載している車のみが通行可能です。

時間帯、乗車人数問わず、常に一定の通行料金がかかります。

Express LanesとToll Roadをハッキリ区別が付かない場所もあり、注意が必要です。

フリーウェイを運転中にうっかり入ってしまうことがあります。

 

中央左折レーン

(2 WAY 道路の中央に設けられ、外側実線、内側破線で区切られた、左折を持つ車両のためのレーン)

道路の中央に黄色い実線と破線に囲まれた斜線がある場所は、左折専用車線です。

左折車は対向車線の車の流れが止まるまで、このスペースで待機します。

200 フィート(約 60 メートル)以内であれば、レーン内を走行することができます。

なお、この車線は対向車線から対向車も入ってくるので、追い越しのための使用は禁じられています。

↑下の道から左折で本線へ入り、走行車線に車線変更する場合も、一旦、左折専用レーンに入り、レーン内で停止し、タイミングを見計らって走行車線に合流します。

 

消防車や救急車などが緊急車両の接近

緊急車両が来た場合は、必ず道路右側に車を寄せ停止してください。

また、対向車線を走行中の車も停止しなければなりません。

法律上は,中央分離帯がある場合も例外ではなく、必ず停止してください。

交差点に進入する時も緊急車両が優先です。

もし、交差点に進入してから緊急車両に気付いたら、そのまま交差点を進み続け、安全となったら右側に寄せて停止してください。交差点内で停止しないよう注意してください。

また、緊急車両が緊急の非常灯を点灯させている場合、後方300ft(約90m)以内を追走禁止です。

 

道路中央にある横断歩道において

交差点等の曲がり角ではなく、道路の中央に横断歩道がある場所がありますが、信号が黄色点滅している場合は徐行(15 マイル以下)、赤信号の場合は一時停止をし、歩行者が道路を渡りきるまでは発車をしてはいけません。

 

色のついた縁石

白の縁石: 人を乗せ降ろししたりする時などの短時間の駐車が可能です。

観光バスやタクシーが乗客を乗り降りさせる時に使います。駐車時間は最長5分です。

緑の縁石: 制限時間ありの駐車可能。縁石に時間が書かれています。

黄色の縁石: 荷物や人の乗せ降ろしのみで、運転手はその場を離れてはいけません。

商業ライセンスプレートを付けた車が使います。(最長30分)

商業ライセンスプレートがない車で荷物の上げ下ろしや人の乗り降りの場合は、最長5分まで駐車可能。

赤色の縁石: 停止、駐車をする事は禁止です。

青色の縁石: 障害者の方が止められるスペースです。

 

 

パーキングメーター(Parking Meter)

使える硬貨はクオーター(25セント)、ダイム(10セント)、ニッケル(5セント)のみ。

ペニー(1セント)は使えません。

クレジットカード対応のメーターもあります。

夜間から早朝は無料で利用できるものもあります。

 

 

路上駐車

駐車禁止の標識が無ければ、車を右に寄せて駐車可能です。

ですが、縁石の色に注意してください。

消火栓のある場所は駐車禁止です。

↓このような標識があれば駐車禁止

↓時間指定あり(月曜から金曜の朝8時から夕方5時の間、2時間駐車可能という意味)

 

駐車場

駐車場は前向き駐車が基本です。

後続車は前の車が前向きで入れるものだと思って車間を詰めてきます。

ただ、後続車がいない等、他者に迷惑をかけなければ、バックで駐車しても問題ないのでは?というのが自分の見解です。

特に「前向きで」と指定されていない限りは。

日本における駐車場での事故の大半は、圧倒的に、頭から入れて駐車した車が、バックで出るときに他の車や歩行者と衝突する事故です。

自分の職場の駐車場は、前向きと定められているわけではありませんが、皆、頭から入れています。おそらく樹木保護の観点でしょうが、生徒が頻繁に飛び出してくる学校敷地内の駐車は、バックで出る場合、視界も制限され、非常に危険なので、自分はバックで駐車して、車を出すときは前進で出します。

樹木保護よりも生徒保護の観点からそうしています。

安全確認もしやすいですし、出るときも出やすいですから。

飛行機操縦の師匠から教わった「出船(でぶね)の精神」です。

海軍、海上自衛隊では、艦船を係留する際、舳先を港の出入り口(海側)に向けることを出船と言います。

つまり、ここで言う、後ろ向き駐車、バックで入れる駐車は出船です。

逆に舳先を陸側に向けることを入船(いりふね)と言います。

ですから、ここで言う「前向き駐車」は入船ですね。

後進で入港すれば、出港は短時間で済むため、緊急出動など、急な出港の時は、出船の方が迅速に出動でき、大変効率的なわけです。

後先の行動を迅速且つスムーズに行うために、事前に用意し、いつでも瞬時に行動可能な状態にしておくことを徹底するための心構えを「出船の精神」と言います。

ついでなので、これに関連して…

「スマートで、目先が利いて、几帳面、負けじ魂、これぞ船乗り」という標語が、旧海軍から海上自衛隊に受け継がれています。ここで言う「スマート」とは、機敏であること、頭の回転が速い、無駄が無いこと。
「目先が利く」とは、常に先のことを考えて行動している、危機管理能力が高い、臨機応変に対応できる、周囲に対する気配りが優れ、思いやりがあることです。
「几帳面」とは、責任感が高く、規律や指導に従順に従い、他人に迷惑をかけない、物事に対し、常に心の準備が出来ていることです。
「負けじ魂」とは、苦しく困難な局面においても、決して諦めず、最後まで全力で努力する精神です。

 

 

警察に捕まったら

交通ルールになれないアメリカでうっかり違反して警察に止められたら・・・

後ろを走っている警察車両が緊急時のランプを点灯させていたら、止まれと言っていると思ってください。

速やかに安全な場所を選んで、車を停止させましょう。

そして、車を停止させたら、窓を開けて、両手はハンドルの上です。

間違っても、バッグやポケットやダッシュボードの中の免許証を取り出そうと、手を伸ばしてはいけません。

銃を取り出すものと警戒して射殺されます。

口頭で「免許証はバッグの中にあります。」と警察に伝えてください。