昨日の事。
単独ツーリングに草津まで行って来た。
目的はと言うと白根山に常布の滝なるものがあり、そこに野湯が存在すると言うのだ!

しかも!洞窟温泉まであると聞いたら行くしか無いだろう!
ちょうど時期的に雪が降るので、そろそろ行っとかないと危ういと思い…決めたのだ。

これを知ったのは温泉チャンピオンである郡司さんのHPを見てからだ。
この秘境感はかなりそそったのだ!

なんせ野湯ですからね!マニア心がくすぐられますよ!



だが草津は雪だった!
道がわからなくて通行止めのゲートにいたおじさんに常布の滝の登山口を尋ねた。
「今立入禁止で行けないよ!」
と返答が来たので場所だけ教えてもらい向かった。

わかってると思うが雪山登山はかなりのリスクを伴う。
しかも遭難した場合すぐに救出に行けないのだ。



それでもここまで来たのなら…修行の一環で己を試す為にも行くしか無い!
雪の降りしきる中、13:00ぐらいに登山を開始した。



目的地の常布の滝までは1時間ぐらいだとネットに書いてあった。
恐らく雪だとその倍はかかるだろう。



雪道にはしばらく人が踏み入れた形跡が無かった。
あるのは色んな獣の足跡だけだ。
しかも熊が出ると書いてあったが鈴も持ってないし、雪山装備で来てはいない。
それどころか単なる素人。
登る山は妙義山上級者コースのみだし、自信があるとすれば精神力と体力のみ…ッッ!!



無謀なのはわかっていた。
しかし、男が1度決めたからにはやり遂げ無ければならない!



深い雪の坂道を進むのは通常の5倍近くの体力が必要だと言われる!(推測ね)
当然時間はかかるし、筋肉にかかる負担も相当なものになる。



こんな時期に滝を目指す愚か者は恐らくか~み~ぐらいだろう。
はっきり言ってキツい。
だがそれが良い!
時々ぬるま湯に浸かっている自分が嫌になる…。
何か新しい事を始める時やリセットしたい時に、決まって自分を追い込む。

いつもは妙義山上級者コースで己を試すのだが。
今回は未知の場所である白根山の常布の滝を選んだと言うわけっ。
何が起こるかわからない、でも自信はあった。



歩いて歩いて蟻の塔渡りまでやって来た。
ようやく半分か…。



ここから少し下り坂になるのだが、右側を見ると切り立った崖で足を滑らせたら最後…谷底まで転がり落ちる事になる。



雪があるから死にはしないだろうが、重症は免れないだろう。



蟻の塔渡りは大した事は無かった。
妙義山上級者コースの玉石付近の方がよっぽど危険だ。



雪の深さは登山靴がすっぽり埋まってしまう程で、正直泣きそうになるwww



これより先は獣の足跡も無い。
引き返そうと思いつつ…もう少しだけ進んでみようと思った。
今思えばここで引き返していれば、あんな恐ろしい思いはせずに済んだだろう。



途中道路が横切っていた。もちろん雪で埋まって閉鎖されている。




やっとこさ常布の滝の眺望か…。
もう少しだけもう少しだけ進んでみよう。
そしたら自分自身も納得するしな…と考えながら更に奥に進むのだった。