BOSE・MAZDA純正オプションスピーカー 錆対処 | マルマルイチ-文房具から自動車まで-

こんにちは。

 

お盆前からやろうと思っていたことを、お盆中に実行に移しました。

 

■マツダ純正オプション「BOSE」スピーカー

さて、先日納車から三年経ち、最初の車検を終えたアテンザ。

もう、8万キロも乗っているので(!)、記憶も定かではないのですが、

低音でスピーカーがビビるようになりました。

 

気になって調べると・・・

出てくる、出てくるw

どうも、マツダの純正オプションで「BOSE」スピーカーを付けると、

スピーカーが錆びてしまい、ビビり音発生するようです。

アテンザ、CX-5、アクセラ、車種は問わないようです。

 

調べると、自分で修理している人がいたので、私もやってみることにします。

http://minkara.carview.co.jp/userid/236676/car/1409371/3236865/note.aspx

http://minkara.carview.co.jp/userid/1686925/car/1252044/4202487/note.aspx

 

修理に当たっては、ドアパネルを外すことになります。外し方はこちらを参考にしました。

https://www.amon.co.jp/diy/index.php?diy_id=99&mode=contents&page=2

http://minkara.carview.co.jp/userid/603264/car/1882825/4231521/photo.aspx

 

■雨の中の作業

雨の中の作業は雨の中道具を取りに行ったり、靴の泥を気にした入りと、

効率が落ちるので避けたかったのですが、この連日の天気では仕方ありません。

今年は太陽にもお盆休みを取って頂きましょう。

親にお願いして、クルマをどかしてもらい、車庫で作業させてもらいました。

 

では、作業開始。

作業に当たっては、内張りはがしとプラスドライバーがあればOKです。

内張はがしは、板状でのものと、先が二股に分かれたものがあると便利です。

 

では、ドアの内張をはがしていきます。

まずは、Aピラーの根元付近、昔の三角窓があったあたりの、三角が二つ連なった部品。

これは手で引っ張れば外れます。クリップ二つで止まっています。

 

ここからねじを二か所。

次はドアノブ部分。ロックボタン側から、内張はがしを突っ込み取り外します。

外れたところにねじがあるので、外します。

 

もう一本は・・・

ドアハンドル部分のゴムをこじって外すとねじがあります。

外します。

 

これで、ねじは終わり。

あとはいわゆる内張用の”クリップ”で止まっているパネル全体を外していきます。

白いクリップのとがった部分が、ドア側の穴に入り込み、固定されています。

 

 

いきなり種明かし的になりますが・・・パネルを取るとこんな感じ。

赤い丸が、上の画像の白いクリップ。

オレンジ色の丸は、内張に直接固定されたクリップでちょっと固定力が高め。

スピーカー周辺から攻めていき、段々と上にいき、

最後にオレンジ丸のクリップを取ると良いと思います。

 

外すときは、可能であれば、二股の内張外しで外すと確実ですが、

見えなかったり、届かなかったりするので、状況に応じて使い分けが必要です。

 

ということで、ドア内張が外れました。

写真を撮り忘れましたが、ドアノブは内張を外す際に、ポロっと取れます。

ウインドウ開閉ボタン部分にコネクタがあり、

助手席側は一つ、運転席側は二つあるので、外します。

このコネクタ、引っ張るだけでは取れません。

形は違うのですが、下のリンク先のようなコネクタになっているので、

ロック部分を押して、解除しながら引き抜きます。

http://j.tokkyoj.com/data/H01R/2597289.shtml

 

他の人の作業記録と同様、結構クリップが固いです。

残念ながら、内張をはがすと、かなりの確率でドア側にクリップが残ります。

内張が戻せないので、回収しておきます。

 

とはいえ、固いので、コツがあります。

まず、平らで、なるべく薄い内張はがしを差し込みます。

浮いたところに二股の内張りはがしを差し込みます。

一本目の内張は抜き取り、二股の内張はがしでグリグリこじります。

すると、比較的簡単に取れます。

無理に手でやったりすると、ケガする恐れがあるので、内張をはがしを使った方が良いでしょう。

 

回収した内張はがしは、1枚目と2枚目の円盤の間を差し込んで、元に戻します。

 

 

■スピーカー取外し

さて、やっとスピーカーです。

件のスピーカーです。

ビス4本で固定されているので、外します。

ビスを外しても、すぐには取れません。バッフルボードに圧着されているようです。

軽く引っ張ると、ボンっと取れます。

コネクターは取っておきます。

 

スピーカーが取れました。

 

■スピーカー修理

見てみると、このスピーカー、面白い構造をしています。

スピーカーの超簡易模式図です。

通常のスピーカーはマグネットがスピーカーの後ろに出ているのですが、

マツダのオプションBOSEはマグネットが前に出ています。

なので、裏側は出っ張っているものがありません。

省スペースなのか、別の意図があっての設計なのか・・・?

 

で、問題はこの裏側。

そもそも、上の写真で、塗装がモワモワしてるところはすべて錆び。

ちなみに、スピーカーが濡れているのは、取り外してから雨で濡れたのではなく、

雨の中にクルマを停めていた為、取り外す前から濡れていたものです。

ドアの内側は雨が流れる構造になっているので、これ自体は問題ないのですが、

濡れることが分かっているなら、最初から錆びないようにしてほしいものです・・・

ダンパーと黒い枠の接着面です。

先ほどの図中で赤い点線丸枠で囲ったのここになります。

ダンパーと枠は密着していないといけないのですが・・・

指で押すと・・・お、向こう側が見える。

矢印で補則。ここが全周に渡って、剥離しています。

低音時のビビりはこれが原因です。

というか・・・これではマグネットの振動をダンパーが吸収できず、

コーンにもしっかり音が伝わらないので、まともに音が出るはずがありませんね。

 

一旦できることは、対処療法しかありません。

接着剤をダンパーと枠の隙間にチマチマと塗布し、固定しました。

瞬間接着剤(アロンアロファ)ではなく、「SUPER X」を使用しました。こちらの方が水に強いんだとか?

少し乾燥させた後、ドアに戻します。

 

■スピーカー取付け&ドア内張取付け

再度スピーカーはコネクターをつなぎ、ねじ4か所で固定。

ここで、一応スピーカーの動作確認をしました。

 

内張は剥がす時と異なり、位置だけ併せて叩いて取り付ければOK。

パワーウインドウスイッチのコネクターをつなぎ、ドアノブを取り付けてから、叩いていきます。

ドアノブの取付けには少しコツが。

爪が二か所あるので、これを固定します。

上の写真で矢印なっている方を最初に押し込み、それから赤丸の爪をはめます。

 

あとは内張の固定クリップがある個所を中心に、軽く全体を叩いてはめ込めばOKです。

 

最後に、三角窓部分をはめ込みます。

 

 

■修理の効果

対処療法ですが、ビビり音が無くなりました。

https://www.youtube.com/watch?v=nA7hz5cmZsA

私のスピーカーの場合、特にこの動画で使われている音楽(asche - Astrix/フリー音楽のようです)を

再生すると、バスドラ(?)に合わせてビビっていました。

この曲をかけてもビビり音が無くなりましたし、もちろん他の音楽もなりません。

あわせて、音がクリアーになったような気がします。

 

さて、あとは接着剤の対処療法でどこまでもつかですね・・・

MAZDAさん、ぜひ今後の改善をお願い致します。m(_ _ )m