「テトリスをつくった男」 | ななほしてんとうむし

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こんにちは!
趣味の編み物とゲーム、日常生活、レトロネタなどを
書いてるブログです!

最近一部で話題になっていた
「怪獣ウルトラ図鑑(復刻版)」が昨日Amazonから届きました!

でも今日のブログは怪獣の話題じゃなくて
怪獣図鑑がきっかけで思い出した
大好きな挿絵画家さんのことです。

一定の年齢以上の方ならきっと子供の頃
どこかで見たことのある画風だと思います。

その方は石原豪人先生といいますが、
同時代の他の挿絵画家さんで、
プラモデルのパッケージイラストなど多く描かれていた
小松崎茂先生もファンが多く有名ですね。
パッと見の画風は似ていると思います。

小松崎先生は男の子向けの健全な題材を
多く描いていらっしゃいましたが
石原先生はノンジャンルで、どちらかというと
「エロ・グロ・ナンセンス」な世界を
多く手がけていらっしゃいました。

なので、もし石原先生に関心を持った方が
画像検索をかけると、18歳未満には向かない
イラストも出てくると思いますので
注意してくださいね。

さて、子供の頃「何かの挿絵で」身近だった
石原先生のイラストを今、見たかったら
画像検索しかありません。
載っている本は現在私の手元にないからです。

が!一冊だけ残ってるんですよ!
リアルタイムで購入した雑誌…の付録の小冊子に
石原先生の挿絵が載っているんです。

それは1990年発売の「ファミコン通信」の付録で
「付属芸術大学 ロサンゼルス校」という物です。

そしてその内容は
テトリスを作った男「アレクセイ・パジトノフの秘密」という
見開き6ページのイラスト読み物です!

☆細かく見たい方は画像クリックして拡大してください☆
☆画像下につけた文章は原文の書き起こしです☆

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『テトリス』をつくった男、アレクセイ・パジトノフ。
共産圏一のゲームデザイナーとなった彼の、
栄光の道のりを描く感動の秘話!

 ソ連に長いこと冬の時代が続いていた。
人々は日々のパンを得るためにも長い列を
つくらなければならなかった。
アレクセイ・パジトノフは連邦科学アカデミーの
研究員として働く毎日を送っていた。専門は航空技術。
「同時アレクセイ・レオニダビッチ、キミはまさか
ゲームなんかをつくろうとしているのではなかろうね」
 党と国家に逆らう物は、たちまちKGBに密告されて
シベリア送り。もちろんゲームなんて、とんでもなかった。


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 しかし自由はやってきた。ゴルバチョフ書記長の
ペレストロイカによって。その頃パジトノフは
心理学テスト用に開発された知能テスターから、
『テトリス』の原型を考え出していた。
「ハラショー(万歳)!」
「ニチェヴォ(おおっ)!」
 初めて『テトリス』をプレーしたアカデミーの
研究員たちは歓声をあげた。
やがて東欧諸国は開放され、ベルリンの壁は崩壊した。
西ベルリンは歓喜にむせぶ東ドイツ市民で埋め尽くされた。


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 『テトリス』は最初、コピーして配布される
シェアウエアだった。しかしイギリスの大手ソフトメーカー、
ミラーソフトが商品化するや、大ヒットとなった。
世界中から『テトリス』を移植したいという要望があった。
ソ連邦初のゲームデザイナーの誕生だ。
 パジトノフ氏はその後も『ナイトムーブ』、
『ハットリス』とヒットを飛ばし続けた。
きっとこれからもぼくらを夢中にさせてくれるだろう。
がんばれアレクセイ!行け行けパジトノフ!!



書かれている文章は、パジトノフ氏の成功の物語を
淡々と簡潔にまとめているだけなのに
石原先生の挿絵がつくとなんとも不思議な感じの世界が
出来上がってしまうところがすごい魅力です!

それと、これは編集者の小ワザだと思いますが
いろんな物にわざわざちょこっと名称が書かれているところが
昔の学習誌っぽくてよいです♪

私は1枚目の「連行されるプログラマー」と
2枚目の「ブロック」
3枚目の「巨乳ギャル」が好きですね~(爆)

今回、昭和レトロな怪獣ウルトラ図鑑をきっかけに
昭和レトロな挿絵画家の先生の話題を取り上げましたが、
このファミ通の付録の出版年1990年は平成2年ですよ!
実は平成レトロなんですね~~(-^□^-)

調べてみると、この年、石原先生は67歳でした。
その8年後、1998年に75歳で亡くなられています。

日本では1998年頃からネットが普及し始めて
2000年代になるといろんな「昔のもの」が
いつでも手軽に画像や音声で見聞きできるようになりました。

昭和の戦前から活躍されていた石原先生や小松崎先生の作品も、
昭和40年台のウルトラ怪獣も
昭和末期~平成のソ連の混乱と崩壊も
みんな一緒にまとめてブワッと話題にして
素人が世界中の人にブログで発信できる!

平成、2000年代も、良い時代じゃあないですか~~♪♪♪