ベンフォチアミン
通常のビタミンB1は水溶性であるため、短時間で体外に排泄される。
そのためB50は毎日2~3回の服用が必要になる。
ベンフォチアミンは長期間体内にとどめることができる効果持続性のB1。
過量投与の副作用はない。
BIは「ピルビン酸デヒドロゲナーゼ」の主要な補酵素。
つまり、ピルビン酸→アセチルCoAの代謝に必要。
B1が十分量あれば、グルコースがアセチルCoAに代謝され、好気性解糖(クエン酸回路+電子伝達系)に入れる。
B1不足があれば、好気性解糖に入れず、ピルビン酸→乳酸の嫌気性解糖に入る。
従ってベンフォチアミンが推奨されるのは、
1)ガン患者
2)アスリート
・グルコースの嫌気性解糖はガンを増大させるので、治療には糖質制限+メガビタミン+ベンフォチアミン。
・アスリートは栄養を消耗するので乳酸蓄積しやすい。
スピードスケートでは、”後半乳酸が溜まり、スピードが落ちている”などとテレビ解説される。
フルマラソンをするアスリートに対し、レース1週間前からベンフォチアミンを継続して、レース直前にB50を大量に飲むよう指導している。
そうすると、レース後の疲労感、筋肉痛が大幅に軽減される。
・三石先生はスキー合宿時に毎晩B1を100mg筋注して、筋肉痛を予防していた。
・当院のB+C+グルタチオン点滴には、B1を100mg入れている。
・ベンフォチアミンを毎日飲んでいると、蚊に刺されなくなったという人も多い。
蚊は乳酸に反応している様子。
150mg*1~2程度で十分。
・ニューロンのエネルギー代謝では嫌気性解糖は禁止されているため、神経難病の治療にはメガB1+メガナイアシンが必要になる。
ベンフォチアミン150mg*5+B50*6+ナイアシンアミド500mg*6。
参考までに ベンフォチアミン
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