京都市交響楽団第635回定期演奏会の感想 京都コンサートホール 2019年6月21日 |   kinuzabuの日々・・・

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京都市交響楽団、第635回定期演奏会に行ってきた。会場は京都コンサートホール。2019年6月21日。

 


広上淳一さんの指揮、五嶋龍さんのVn独奏で、プログラムは、ヴェルディ:歌劇『シチリア島の夕べの祈り』序曲、コルンゴルド:ヴァイオリン協奏曲、ラフマニノフ:交響的舞曲。


この公演は、発売後すぐに売り切れたらしい。客席もいっぱい。トイレもいっぱい。京響定期の一日のみの公演は売り切れが多い。全部二日にすればいいのにと思うが、難しいのかな?


さて、『シチリア』。極めて構築的で、しっかりした演奏。ごついなあ。とてもイタリアオペラの序曲とは思えない。でも、これはこれでありかもしれない、と後で思った。


二曲目はコルンゴルド。京響の音が一気に変わり、ふんわりして、きらめいて、ときめく。軽いフレーズにキラキラした音が重なり、気分はニューヨークか?

でも、ソリストが気に入らない。音が響かない(座席のせいか?)し、攻めない。無難にまとめて、最後まで気分が高揚することがなかった。ステージマナーも好きじゃない。ファンの人、ごめんなさい。


休憩後はラフマニノフ。これはもう、美しい音が満載で、そしてとても楽しい。京響の厚い響きが曲を際立たせて、うなる。音が舞台から次々と湧きあがってくるのよ。たまらんわ。気持ちよく終わって、京響最高!


以上、京響の音楽に痺れたコンサートだった。もちろん広上さんもすごいね。今日の曲は一言でいえば、硬、軟、美。いろんな引出しを持っていて、そこから魔法のように音を引き出す。広上さんと京響のコンビが織りなす音楽の妙、これからもこの関係が続くことを願っている。