我が家ではPanasonicの食洗機NP-45MD6を使っている。2013年に設置したので11年目である。これまで異常はなかったのだが、先日「水漏れエラー」で動かなくなった。

 

図 説明書の該当箇所。販売店に連絡とあるだけ。

 

これが出ると何をしても全く動かなくなる。修理を依頼している間、手で洗うのも面倒だ。ネットを検索した結果、何とか自力で修復できた。以下、写真もなくあまり参考にならないと思うが、半分は未来の自分に向けての備忘録。当然ながら、以下の作業は自己責任である。

事前情報として、エラーが出る前から「スタート」を押して扉を閉めてもスタートしない※1 ことが頻繁にあった。なので、異常は開閉に関係する部分にあるはずだと当たりをつけた※2。また、水漏れと言っているが食洗機から外側への水漏れはないので、致命的な漏れではないと予想できた。


分解にあたってはこちらの記事が大変参考になった。型番は違うが、構造はほとんど変わっていない。Panasonicのビルトイン食洗機なら汎用的に使える情報だと思われる。

 

 

検索すると分解している動画も出てくるが、文章と写真の方がはるかにわかりやすかった。動画は写真と比較すると細部が綺麗に映らないので、機械の分解のような全体の雰囲気より細部が重要な用途には向かない。また、ネジを回している時間など見る価値がない部分が多いのも腹立たしい。


手前に引き出して傾けたところで汚水が漏れてきた。蓋を開けて、食洗機を前に出すと底に水が残っているので拭き取る。ホース類に異常はなさそうだった。

蓋のパッキンは10年分のカルキ等がこびりついており、隙間から水が漏れ出していたと思われる。スタートの異常からすると、蓋そのものも本来の位置からずれていたのかもしれない。パッキンを綺麗にしたところ問題なく動き、スタートもスムーズになった。分解するまで食洗機に蓋が存在することを知らなかったのだが、蓋の構造を知ると、蓋ギリギリまで食器を押し込むようなことをするのはかなり危険(=洗っている間の密閉が保てなくなる)だと分かる※3。

 

蓋は分解しないと取り外せない構造になっているのだが、もう少し何とかならないだろうか。


今回の作業と直接の関係はないが、残菜フィルターの下の網を外すことができるというのも調査の成果だった。前からフィルター付近に残っている水にゴミが浮いているのは分かっていて、水を投入してすくったりしていたのだが、完全に取ることはできずにいた。本機種はマイナスドライバーを突っ込むだけで網を外すことができ、内部にはヘドロのような滓がたまっていた。こんな状態で上澄みをすくったところで無意味だ。どう考えてもここは定期的にメンテナンスするべき場所だ。マイナスドライバーで開けられるのだから、手で開けられるようにすることはできたはずで、あえて開けられないようにしているとしか思えない。

 

水を扱う機械はどうしたってメンテナンスを必要とするものだと思う。加湿器でもあれだけ汚れるのに、食洗機は油、食べ物の滓、洗剤、お湯などを扱っているので汚れて当然だ。蓋といい、フィルターの下といい、できるだけ分解しなくても(もしくは分解を前提として)メンテナンスができるようにして欲しいと思う。

 

 

※1 本機種はスイッチが扉の外ではなく内側にあるので、スイッチを押して扉を閉めることでスタートする。何度か開け閉めするとスタートする状態だった。

※2 この時点で私はビルトイン食洗機に蓋が存在することを認識していない。

※3 食器を入れた後、上にザルを入れたりしていた。

 

 

24/03/04追記

この後何度か同じエラーが出た。再度蓋を外して内部を覗き込んでもほとんど水はない。念のために以下のパナソニック純正クリーナーN-P300で洗浄したところ、エラーが出なくなった。配管にゴミがたまっていたのかもしれない。

https://www.yodobashi.com/product/100000001000671808/