本稿ではこのニュースのうち、

 

二階元幹事長の資金管理団体が3472万円余りの書籍代を追加

 

を取り上げる。ここまで調べて、書籍代の内容に触れないのは何なのだろうか。ネット上には「絶対買っていない」などと適当な意見が出ていたが、収支報告書ぐらい確認してから発言してはどうか。

 

当該収支報告書へのリンク

 

総務省HP 政治資金収支報告書 新政経研究会
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https://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/SS20231124/1029000038.pdf
R3
https://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/SS20221125/1027000040.pdf
R2
https://www.soumu.go.jp/senkyo/seiji_s/seijishikin/contents/SS20211126/102610.pdf

 

この政治団体が収支報告書をオンライン提出していることに驚いた。また、「会計帳簿・収支報告書作成ソフト」が収支報告書の訂正にも対応していることにさらに驚いた。訂正があるのが前提ということか。

 

R2

 

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もしかしたら、全額がその他の支出(=1万円以下)ではないかと思った※1が、そんなことはなかった。このように記載があると言うことは領収書のコピーが添付されている。総務省に行けば見ることができるはずだ。領収書には内訳(書籍名、冊数など)が書いてあるかもしれない。マスコミなら総務省に行くコストはほぼ0だろうに、誰か見に行ってはどうか。

 

 

以下は私の推測。

大半は出版社から購入しているので、同じ本を大量に購入したと見るのが自然だ。自分の本か、自分について書いてある本を買ってパーティー参加者へ配ることはよくある(パーティー券代より本は十分に安いのでこの行為は合法である)。この場合、調査研究費は虚偽になると思うのだが。

政治団体から書籍を購入しているのは初めて見た。何なのだろうか。

 

最後に、なぜこの領収書をキックバック問題が明るみに出るまでは使っていなかったのか、という疑問を持つべきだ。使途に問題がないのならわざわざ隠す必要はないのだから。

 

24/02/14追記

 

内訳を事務所が公表した。ほぼ予想通りだ。

 

 

 

※1 調査研究費としての書籍代なら、書店で購入したものの合計となっているのが自然なように思う。