先日、家族でホテルに泊まったので、Gotoキャンペーンの事後申請をすることになった。

 

Gotoトラベルキャンペーン公式サイト

https://goto.jata-net.or.jp/#request

に事後申請書類が用意されている。予想通りのExcel方眼紙だ。

しかも、この書類はExcel方眼紙のクソな部分が凝縮されている。一つ一つ取り上げていこう。

 

図1 事後還付申請書(様式第1号) 

 

・R3 

ここはExcel方眼紙にも関わらず、M3~R3にまたがって「令和   年   月   日 」という文字列が入っている。記入するときにはスペースを消して数字を入れていく必要がある。セル結合もされておらず、方眼紙信者的にはこの使い方は邪道ではないかと思うのだが、構わないのだろうか。それにこの書類を令和2年以外に使うことがあるのだろうか。自明な部分は先に入力しておくべきではないのか。これはG21,G22にも言える。

 

・E19,H19 どちらかを選択するようになっているが、チェックボックスではなく、文字で「□」が書き込まれている。どうやってチェックさせるつもりなのだろうか。仕方がないので、私は「■」に置換した。

 

・M19、E20

サイト名、都道府県名という文字が書き込まれている、この下に文字を入れることになるのだが、方眼紙なのに同一セルになっており、すぐに入力できるようになっていない。カーソルを「名」の右にしてAlt+Returnを押して強制改行する必要がある。文字を入力すると、文字サイズが上の文字と同じになってしまうので、入力後にサイズを大きくする必要もある。

 

図2 文字サイズを調整する前の入力例

 

・I23

こちらはI23~R23がセル結合されている。I23に「(内訳:大人  名 / 子供  名 / 幼児  名)」という文字が入力されており、スペースを消して数字を入れる必要がある。E23~G23の合計人数の入力欄はH23の「名」とは別のセルになっているので、E23に数字を入れるだけで良い親切な構造になっているのに、全く整合性がない。

 

図3 口座確認書(旅行者用)(様式第2号) 

 

・まず、旅行者は全員、様式第1号と第2号を出す必要がある。にも関わらずこの2つは別のExcelファイルになっている。一つのファイルの別シートにすれば、旅行者名と日付の部分は数式を設定して一度の入力で済ませられるのに、何も工夫をしていない。

・P3

上のR3と同じ

・H12

私は使わなかったのでどうでもいいのだが、※がある中でどうやって数字を入れるのだろうか。

・C18

普通と当座を選択するのだが、どうやって選択するのだろう。○を図形描画しろということなのだろうか。私は「当座」を消して「普通」だけを残した。

・C20,C21

口座名義人を書くのだが、下の注意には「注4:旅行者ご本人名義の口座であることが必要です。」とある。ならば、C8,C9のコピーで良いのではないか。なぜ同じことを2回書かせるのか。

 

Excelの作成者は、書式を作ることだけを考えていて、利用者が追記をすることを考えていないのだろうか。しかし、HPにはExcelをpdf化したものと一緒にExcelファイルそのものもアップロードされている。pdfをダウンロードして手書きするよりExcelに追記する方が楽なのだから、文字の追記を前提として書式を作るべきだ。というか、必要な情報が漏れなく記入できれば、書類のフォーマットはどうでもいいはずで、Excel方眼紙を作る必要性はないはずなのだ。なぜ、常にこうなってしまうのだろうか。

 

Gotoキャンペーンの中身についても書きたかったが、分けて後日書くことにする。

 

2020/09/02追記

この後オンライン申請のページができたので、このページでネタにしたExcelファイルに実際に記入することはなかった。Excelファイルでも申請フォームでも旅行金額や還付額を入力させる欄はない。受け付けた側で領収書をいちいち見て金額を計算するようだ。なぜ自分で計算して申請させるようにしないのだろう。